第89話 義父の様態は?(2)
リムの横にいた姉上が、お母さまの許へと慌てて駆けより。
「──お母上さま、この度は本当に大変でしたね。お母さまは大丈夫ですか?」
姉上は自分の瞳を濡らしながらお母さまへと尋ねた。
「……うん、私は大丈夫よ。レビィアちゃん……。私の身体まで心配をしてくれてありがとうね……」と。
お母さまは、自身の瞳を潤ませ、涙をポタポタと落としだした姉上の頭を優しく撫でる気丈さを見せると。今度はリムへと視線を変え。
「リムちゃん、ありがとうね……。家のひとも喜ぶとは思うわ……」
と、リムにも労いの言葉をかけてくれた。
そして只今睡眠中のお父さまも、リムのことを嫁としてよりも孫のように可愛がってくれていた。
だからお父さまは、スヤスヤと顔色もよく、落ち着いた感じで寝ていて、目を覚まさないけれど。
リムがお見舞いにきたから喜んでくれると微笑みながら気丈に……でも優しく告げてくれた。
「いいえ、いいえ。リムの方こそ遅くなってすいません。お母さま……」
リムも微笑みながら言葉を返せば。
「二人とも御苦労でしたね~」
母上がリムと姉上に労いの言葉を微笑みながら告げてくれた。
「レビィア、リム、ありがとうな! 心配かけたな!」
母上に続いてリム達竜の姫巫女の主である竜神さまもニッ! といつものように微笑みながら告げてくれるから。
「リムとレビィア、お疲れ様! リム、岡山からの帰りの最中は大丈夫だったか?」
リムの真横に立つライザ伯母上さまが。リムの頭の上にポン! と、御自身の手を置かれ。その後は『ヨシヨシ偉いぞ』と無言でリムの頭を微笑みながら撫でくれた。
だからリムは「いいえ、女将の仕事ですから! 大丈夫です!』と、自分の年齢のわりには大変にふくよかだと思う胸をプニュ! と叩いて、ライザ伯母上さまに微笑みながら告げた。




