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ただ、君だけをみつめて  作者: 新木 そら
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28話  1泊2日旅行(16)~朝の出来事編(4)~

 同じ時間を過ごしている筈なのに、仕事をしている時間と、今皆で喋りながら朝食を楽しんでいる時間とでは、時間の経過は全くといって違う。


 だからてっきり、まだまだ時間はあるもんだと勝手に思い込み腕時計に目を移すと、もう直ぐチェックアウトの時間間近だった。僕達は急いで朝食を済ませると、各々部屋に戻り荷物の整理をする事にした。


「先に外で待ってるで」と、そう言って長谷川さんは部屋を後にした。


 僕も荷物をまとめてから、その後直ぐ部屋から出たけれど、女性3人の様子も気になったので、先ずは相原の様子を見に部屋に向かった。


「相原行くぞ〜、準備出来たか〜?」


 しかし、既に開かれていた扉の部屋の中には、相原の姿はもうなかった。


 次に左端の遥と高野さんの部屋の様子も覗いて見ると、高野さんの姿は無く、部屋の真ん中で両膝を着いてカバンの中身をゴソゴソと整理している遥の姿が見てとれた。


 遥に気付いてもらう為に、開いている扉にコンコンと軽くノックをした。


 すると彼女は、その音に反応して、部屋の扉の所にいる僕の方を振り返った。


「遠藤さ・・・あ~じゃなくて、遥、さん」と、僕がどもりながら言うと、彼女は頭を振って声には出さずに、ゆっくりとした口調で答えた。


『は、る、か、です』


 彼女の言う通り、僕達は、昨日の夜から付き合いだしたんだ。


「遥、僕達はもう準備出来たけど、忘れ物ない様に、慌てずゆっくりしたら良いから」


 彼女は、『は~い』と、口を動かした。


 それから僕は、玄関で靴を履こうとしたのだけれど、ふと思い立って、もう一度、彼女のもとに足を運ぶ事にした。


 今度は扉にノックをせずに、「遥」と名前を呼ぶと、僕の声に彼女は再び振り向き、キョトンとした表情で、『どうしたの?』っと言って首を傾げた。


「帰ったら、車の保険見直してみるよ。で、遥も僕の車で運転出来る様にするから。そしたら、2人でドライブに出掛けよ」


 すると彼女は微笑んで、『うん!!』と大きく頷いた。


 そんな彼女の頬笑みを見て、これから2人の時間を大切にしようと、僕はそう心に決めた。







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