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ただ、君だけをみつめて  作者: 新木 そら
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27話  1泊2日旅行(15)~朝の出来事編(3)~


「あっ、そうそう遥ちゃん」と、相原は話しを切り替えた。


2人の会話のやりとりを楽しんで見ていたのに、今度は、自分に来たと思い、少し身構えた。

 

遥は、「は、はい」と口を動かして相原の方に目を向けた。


「昨日の夜、何時頃だったかは覚えてないんだけど、どこか行ってたの?」


『えっ、あっ、は、はい』

 

 不意をつかれた遥は、声には出ないものの明らかに戸惑いを隠せないでいた。

 

 突然の相原の質問に、動揺しながらも、テーブルの上に置いていたスマホを手に持ち、相原の問い掛けに答えた。


『何だかいつもと違って、少し眠れなくって・・・』


「そう?私なんかベッドに横になった途端、3、2、1で直ぐよ」


『それで外の空気でも吸おうかなって出てみたんですけど、びっくりするぐらいあまりにも星空が綺麗だったもので、つい見とれちゃって(笑)』


 遥は、何とか笑おうとするも、端から見ていると、何ともぎこちない笑顔だった。


「あ~、そうなんだ~~。私がお手洗いに行こうとして部屋を出たら、ちょうど遠藤さんが玄関から出て行くのをチラッと見たもんだから。いや~~、こんな夜中にどこ行くんだろって、ちょっと心配してたんだけどね~~。そのまますぐ寝てしまったもので」

 

 相原は、どうもすみませんといった顔をして、右手の人差し指で頭をポリポリと掻いていたかと思えば、急に目を細めてチラッと僕の顔色を窺った。

何か物言いたげな表情を浮かべて、声のトーンを下げながら最後にひと言話しを付け加えた。


「大丈夫かなぁ~~と思って」


 相原の目を見ると一瞬ドキッとして、何だか心の中まで見透かされているような気がして、直ぐに相原から目を反らした。

 



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