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ただ、君だけをみつめて  作者: 新木 そら
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25話  1泊2日旅行(13)~朝の出来事編(1)~

 次の日の朝。目が覚めると、いつもと見慣れない丸太の天井と木の香りが鼻をくすぐり、カーテン越しからの朝日や、小鳥のさえずりで段々と意識もはっきりとしてきだした。


 あっ、そうか。自分の家じゃなかったんだっけ。何か、いつも使っている布団と違うからやっぱり寝にくいなぁ。

 

 そう思い、枕元に置いてあった腕時計を手に取って今の時間を見てみる。

 

 え~と、うん?まだ7時か。な~んだ、いつも仕事に行く時に起きる時間と一緒じゃないか。


 布団の中で、ぼぉ~と天井を見ながら、昨日の夜の出来事を思い出していた。


 遠藤さんから、遥か~。


 所で長谷川さんは・・・、もう起きてるのかな?

 

 反対側の壁際においてあるベッドに目を向けると、ハムスターみたいに丸くなって寝ている長谷川さんを目にする事が出来た。


 大きな体には似つかわしくない様な姿勢で寝ているなぁ。まぁいいや。気持ち良さそうに寝てるし、起こすのも悪いから、先に起きよっと。

 

 長谷川さんを起こさないよう、服に着替え、静かに部屋から出て外に出て見ると、既に遥と高野さんが朝食の準備をしている最中だった。


「おはよう」

 眩しかった太陽の光を手で遮り、置きたての寝ぼけ眼で、2人に挨拶を交わした。


「あっ、おはようございま~す」

 

 高野さんは、朝から元気が良いなぁ。


 高野さんの隣に居る遥の様子を窺って見ると、彼女も僕の方を振り向きお互いに目が合った。


 さすがに昨日の小川での出来事があったせいか、少し照れた表情を見せて、声には発しないけれど口元は、「おはようございます」と言っているのが見てとれた。


「お、おはよう」

 すると彼女は、僕から目を反らし空を見上げた。


 僕も遥の視線につられて、同じ方向を見上げた。


「今日も、良い天気になりそうだね」


 そんな彼女に話し掛けると、「うん」と頷いて笑みがこぼれた。

 

 意識しているのか、我ながら不甲斐無いくらい、ぎこちない会話だ・・・。

 





 


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