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復讐者25冒険者ギルドでのテンプレの一悶着

 大人数での移動になったが、俺達の集団は無事に都市カーフに到着した。


 俺達ギルドカードが無い俺達と村から出た者は自由民の出入り用の門の前で、列に並んで手続き待っている。


 冒険者のアドの家族4人は、冒険者用の入り口で冒険者カードの紛失の訳を話し奪われたカードを再発行して貰ってから先に中にはいり、一般の入り口の近くで待っていてくれるそうだ。


 行商人のトキと一緒に来たトキに雇われた護衛の冒険者達は先に中に入って、総合ギルドで依頼達成の手続きをすると総合ギルドに行った。


 俺達ギルドに登録していない者は、対象に触れる事で称号が見れる神官により、称号に罪が無いかの確認をされてから中に入ることになる。


 因みに入門税については、アドがギルドの預金の確認も兼ねて払ってくれた。


 アド達はクラン立ち上げと、メル、ララ、リリ、ルルと子供達は適性検査を受けに総合ギルドに行った。


「俺達は冒険者ギルドへ行くとするか」


 俺達は冒険者ギルドのウエスタンドアを押して中に入り受け付けの列に並んだ。


 列に並んで直ぐ嫌な感じの奴がこちらを品定めするような目で見ている、その視線に全員が嫌なものを感じたようで小声で会話した。

『なんか嫌な感じの奴が2人こちらを見ているな』


『受け付けを済ませたら絡まれそうね』


『私達が絡まれる原因って装備ですか?』


『多分違うと思うよ、この嫌な感じはアドさん達を森の魔獣に殺させようとした奴らに似てる』


『そうだな、確かに似てるな』


『それじゃー、絡まれたら契約を使って部外者を締め出した決闘をふっかけて、後腐れ無く始末しましょう』


 みんなが頷いた。


(それにしても、あの召喚のクソ女神のくれた力は便利だな、あいつの打算の産物なのが気に入らないが嫌な奴がはっきり分かって重宝するな)


 冒険者登録試験の受付が終わり、肉体強化量も全員規定値なので、試験の内容が聞かされた。


「みなさん肉体強化量は規定を満たしていました。

 成人の方は本来Gランクに成りますが、現在のスタンビートによる影響による特別処置で、Eランクの試験まで受けられますが、受けられますか?」


「それはEから討伐依頼が可能になるからですか?」


「はい、そうです、今回ダンジョンから出て来た魔物の数が多く、出て来たばかりなのでレベルは低いのですが、初期に討伐されずに広がった為に被害がこの国にも出始めまして、その為の特別処置です。

 今なら成人前の型でも戦闘力さえ有れば、本登録が可能でGランクから始められますよ」


 それを聞いたみんなが頷き「それでしたら全員が試験を受けます、試験は模擬戦ですか?」


 そこに嫌な感じの2人が受け付けと俺達との会話に割って入ってきた。


「オイ、ガキども、オレ達が試験の相手として模擬戦をしてやるよ、ついでにパーティー組んで色々教えてやるからありがたく思えよ」


 会話に割って入るバカを無視して受付さんと話しを続けた。

「受付さん、試験は冒険者ギルドの職員の方にお願いします」


 案の定嫌な感じの奴らは絡んできた。

「俺達が仲間にする前に実力を見てやるって言ってんだよ」


「俺達は既に先輩とパーティーを組む事が決まっています、あなた方は必要ありません、お引取り下さい」


「てめー、ガキが生意気なんだよ、そうかよ、冒険者の仲間がいるんならそいつと決闘してやるよ、そいつが負けたらお前ら俺のパーティーに入れ、分かったな」


「あのー、受付さん、先輩の手を煩わせたくないので取り決めをして、その決闘を俺とサチが受けてもいいですか?」


「受けられますけど、よろしいんですか?」

 声を小さくして「彼等はCランクなんですが、実は戦闘力だけならBランクに近いみたいなんです、だから受ける必要も無いですからやめた方がいいですよ」と忠告してくれた。


 大丈夫ですよ、と小声で答え。

「では、俺達が、その決闘を受けます。

 決闘での契約内容は生死不問で負けた方の財産を没収にして時間制限無しの立会い不要でどうですか?」と言うと、サチは頷き、受付さんはオロオロしだした。


「お前ら死にたいのか?


 まあいい、お前ら2人が死んでも、そこの2人のガキは俺らのパーティーに入るんだな」


 コウとミウが頷くと「なら、それでイイぜ」と言いながらニヤニヤしている。


「契約は受理された、では闘技場に行きましょう。

 受付さん、案内をお願いします、立ち会いは不要なので受付さんがドアを閉めたら開始とします。

 受付さんが扉を閉めて下さい」


「分かりました、禁止事項として相手が扉の外に逃げた場合は負けになりますが、出た後での攻撃は禁止です、それでは、私が扉を開け締めたら決闘の開始です、締める前の攻撃も禁止です」


 闘技場、訓練や決闘に使うギルド内の施設で音は外部に多少漏れるがドアを閉めたら中からしか開かない構造でかなり頑丈な作りで、いざという時の避難場所にもなっている。


「シン兄ちゃん、サチ姐、オレ達ここで待ってるね」


「登録試験を受けれるなら受けていていいぞ」


「「はーい」」


『サチ、肉体強化量をもう調べられないから最大まで上げてしまおう、そんでもってあいつらを使って色々試してみる、逃がすのだけは厳禁な』

『了解、先ずは耐久力から試しましょう、攻撃も武器も気力も無しの殺さない手加減した状態から試し、徐々に力を上げて行きましょう』


 俺達はお互い頷き、肉体強化量を最大まで上げた。


「チッ、ガキが余裕こきやがって、生意気なガキだ」



 俺達が闘技場に入ると、受付さんは挨拶して扉を閉めた。


 すると途端に嫌な感じの2人が自分達の強さを自慢し始めた。


「生意気なガキだ、まぁその余裕の態度も俺達の強さを聞けばすぐ出来なくなるがな、お前達の肉体強化は10なんだろ、受け付けが普通の対応だったから直ぐ分かったぜ、

 おおかた冒険者と訓練でもして強く成ったって思ってるんだろ、ウンウン分かる分かるぞ確かにそこらの新人冒険者よりは強いだろう。

 だがなぁー、俺たちの肉体強化は50のAランク相当でよ、俺たちはガキの頃から特別に強かったんだ、まさに英雄クラスよ。


 このままでも冒険者でランク上げれば贅沢は出来るが討伐依頼やダンジョンに潜って俺らは死にたくないからよ、ランクは上げずに実力を隠してるんだよ。

 どうだ、俺たちとの強さが差が分かって絶望したか、なんだ何だ声も出せないほど驚いたのか」


「相棒、それはそうだろ、なにせ訓練して自分達は強いと思っていたら、肉体強化量が自分達の5倍が相手だと知っちまったんだ、そりゃー驚くだろ。

 ガキと俺たちじゃあ基本戦闘力も大人と子供だからな、どうだ、奴隷になるなら殺さずにいてやるぞ、


 まぁ、どの道お前らは半殺しにして奴隷にするつもりだだんだがな、決闘にしてくれて手間が省けたぜ」


『シン、ダメ、抑えられない』


「何だー、女の方は震えてるじゃねーか、安心しろ奴隷にして可愛がってやるからよー」


『サチ、1人はヤッテもいい、だがもう1人は殺すなよ』


 サチは頷き顔を上げると「あんたなんかに触りたくも無いわよ」と、闘気をだした。

(触るのも嫌だから闘気全開で、拳が触れること無く、殴り殺す)


 2人にはサチの動きが捉えられなかったらしく、殴られた方は何が起きたか分からない内に頭が弾け飛んで死んだ、

 もう1人の方は、頬に相方の血がベットリ付いた事で隣の相方を見て、相棒の頭が無いのに気が付いたようだ。


「あっ、相棒ー、なにが、何が起きた?、なんで相棒の頭が無いんだ?。


 なんだよ、なんなんだよ、お前らは。なんで肉体強化が10程度の奴がそんなに速いんだよ。

 ガキがなんで闘気を出してんだよ、巫山戯るなよ卑怯だろ」


 出入り口の扉を土壁で塞ぎ、騒いでる奴が闘技場の外へ逃げれない様にしてから、無防備に近付いた。


「卑怯はお互い様だ。

 処で、俺達を奴隷にするんだって、それって違法奴隷にするって事だよなー。

 奴隷紋に使うインクはどうやって手に入れた」と、詰め寄る。


「ハッ、馬鹿がてめえから近付きやがって、重装備の魔法使いなんて、くっ付いちまえばこっちのもんだ、死ねー」


 シンの頭を兜の上から斬りつけた。


 シンは受けても微動だにしない。


「エッ?、なんで?」何が起きたか、理解出来ずにその後も何度も色々な場所に斬りつけ続け、息が上がったあたりで斬りつけていた剣が折れた、

 折れた鉄の剣を見て状況がまだ理解出来ない決闘相手のクズ。


「シン、どんな感じ?」


「当たる所に魔力を集中すると何かが当たった感じだけだな、魔力を集中しなくても痛くも無いな。

 これなら集中しなくても肉体魔量が100ぐらいの相手なら魔黒鋼の武器でもないとダメージにならないかもな、サチは殴ってみて、どう?」


「何の抵抗も感じないで突き抜けたわ、しかも闘気の余波で頭が弾けちゃったわ。

 Sランク以下だと闘気を出したら死んじゃうわね、アド達との組み手は当分の間は、闘気は無しね」


 放心状態になっている決闘相手に話しかけ、

「あー、そうそう、話す気になった?」と、聞きながら相手の足を土で固めた。


「・・・インクは持ってない」


「フ〜ン、なら、どうやって奴隷にするの?」


「話したら殺さないか?」


「う〜ん、分かった、今から俺の質問を、全部、正直に、正確に、素早く答えたら、殺さない」


 その後の尋問で、奴等は各地で合言葉が通じる奴隷商の地下室に連れて行き、そこで奴隷契約をさせるそうだ。

 特に成人に成り立てや成人前が奴隷としての商品価値が高く、冒険者になれる肉体魔力量がある者は、利用価値が特に有り、2人で1年は遊べる額になるらしい。


「今迄に何人、奴隷にした?」


「覚えていない、かなりの人数になる」


「はい、アウト、正確に答えなかったので死んで貰います」


「おい待て、答えただろ、何で駄目なんだ」


 呆れ顔でサチが答えた。

「ハー、あんたまだ分からないの?、シンはあんたが正確に答えられない質問が出るまで、質問するつもりだったのよ、つまりは必ず殺すのよ。

 今まで散々、人を騙して奴隷にして来たんだから、最後に騙されて悔しがりながら死になさい」


「じゃあな、クソ野郎」そう言うと、あっさりクズの頭を潰した。



「さて、死体も血痕も土に混ぜて地下深くに埋めたから戦いの痕跡は出ない、ある程度の実力が有るのは冒険者に知られるが、クランに入るから干渉は無いだろ」


「ミウとコウが正規の冒険者になれるのは嬉しい誤算ね」


「コウとミウが待ってるから行くか」


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