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復讐者26ギルドのテンプレは続いた

 闘技場の扉を開けると受付さんがいた。


「ハー、良かった、2人とも御無事でしたか、イヤー心配しました。

 彼奴らに酷いことをされませんでしたか、アレ?、彼奴らは何処に?」


「消しました」


「ン?、消した?、まぁそれは後にして、彼奴らがこの都市に来て新人に声を掛けるのがこれで2度目なんですがね、

 彼等は、この都市の冒険者ギルドに来た新人に声を掛けてパーティーに誘った後に、その新人さんとは直ぐパーティーを解散したのですが、その新人さんがその直後に居なくなりまして、

 今回は総合ギルドの方から冒険者ギルドに、人攫いの調査する様に通達が来ました、

 容疑者の彼等に出頭する様に言う為に扉の前で待っていたんですが、アレ?居ませんね、まさか!、あの2人は先に出たんですか!」


「いいえ彼等はここを出ていませんよ、彼等はあなた方の推察通り、この都市の合言葉の通じる奴隷商とグルになり新人冒険者を地下室に連れ込んで違法奴隷にしたそうです。

 各地で覚えていないくらいの人数を違法奴隷にしてきたそうですよ。

 あと、彼等は逃げたのでは無く俺達が消しました。


 消した部分に関しては、冒険者の戦闘スタイルに関する事なので当然秘匿です」と言い、聞き出した合言葉や聞き出した情報を書いたメモを渡した。


 受付さんはメモを受け取り確認すると、「・・・分かりました、冒険者ギルド職員の契約範囲としてあの2人は失踪後に死亡としてお二人の情報は秘匿します。

 メモにある奴隷商の情報は総合ギルドで検討後に、全ギルドで対応させて頂きます」


「分かりました、最悪はこの国からの、全ギルドの撤退ですか?」


「メモにある幾つかの都市は領主の対応次第では協力して人攫いの組織の討伐、又はその都市からの全ギルドの撤退ですね。

 王侯貴族の複数が関与している場合、最悪ですと国と自由民との戦争にもなりかねませんね」


「了解しました」


 受付さんは足早に去った。




「シンはガーフの領主は関与してると思う?」

「思わない。関与してるなら、こんな回りくどいやり方はせず売れる奴を犯罪者に仕立て上げて奴隷にするだろ。


 人攫いの組織に王侯貴族が関与してるとしたら、アド達を奴隷にした衛兵の居た国だな、

 スタンピードにより魔物が多い今の状態で国から全ギルドが撤退したら自由民との戦争になる前に村、町、都市、王都の順で魔物の襲撃に対処しきれずに滅びていくな」


「エリさんの家族を奴隷にした衛兵の居た国は間違いなく貴族が絡んでいるわね。


 まったく、前の件といい今回の件といい、本来は辛い生活をしている者の受け皿になるための奴隷商なのに、人を攫ったり陥れたりして売る、違法奴隷の契約を許す契約の神は一体何やってるんだか」


「アド達は違法奴隷にされた件を報告したんだよね」


「ええ、だからあの受付さんが扉の前で待ってたんじゃ無いかしら、あの人はアド並みの強さだったから、出頭しなければ、殺してでも連れてくつもりだったみたいね」


「・・・俺にはその辺の見極めは無理だな、相手の実力とか全然分からん、あんなに優しそうな人がAランクの実力か、本当にこの世界は見た目で判断できないから怖いな」



 冒険者ギルドの受け付けホールに行くと、コウとミウの近くにアンとエドが居た、横にはパーティーに入れて欲しいとお願いしている男2人が居た。


「なぁ、俺たちとパーティー組もうぜ、俺たちCランクだから組んで損は無いだろう、なっ、じゃあ女子だけでもどう、俺たちたよりになるぜっーーーー」

 俺は口説いてるナンパ男の腹に手をやりゆっくりと軽めに押すと壁に飛んでいき、ドカンと壁にぶつかりズリ落ちた。


(何だこのテンプレの盛り沢山の冒険者ギルドは、こんなの明らかな引き抜き行為だろ、職員は何やってんだ)


「何しゃがんだ、このクソガキが」


「それはこっちのセリフだ、ギルド施設内での直接の勧誘は禁止されてるのを知らないのか?。

 メンバーを集めたいなら募集書類を冒険者ギルドに提出して募集者同士を紹介してもらうのが決まりだ、何故遣られたのか理解したか?」と言うと、もう1人のナンパ男が殴り掛かってきたので、腹を軽く殴り黙らせた。


 サチが呆れた様子で受付を見た後に腹を殴られ苦しんでるナンパ男に「あなた達は本当に知らないの?、

 ホールで聞けるのは相手がメンバーを募集してるかどうかだけよ。

 この件は明らかな違反行為よ、ギルドに報告するから覚悟しなさい」


 ナンパ男は腹を押さえながら「ばっ、馬鹿が、ホールでの、喧嘩は、厳禁だ、処罰されるのは」まで言ったが、受付嬢にそれ以上の発言を遮られた。


「処罰されるのは、あなた達の方だけです。

 今回の件は受け付けから見ていました、勧誘の有無の確認と思いましたが、明らかに他のパーティーからの引き抜きです。

 彼等にあなた方が殴り殺されたとしても、ギルドは何も言えませんでしたよ。


 今回の件であなた方には、ペナルティーとして冒険者ギルドのCランクの再試験を受けて貰います。

 不合格ならGランク、合格でもEランクに降格処分とします」

「そんなー、ただ俺達は勧誘しただけですよ」


「勧誘と引き抜きは全く違います、その辺もCランクの試験にも出ていたはずです、次はもっと分かり辛く出しますからよく勉強して置かないとその歳で最下位に落ちますよ」


 受付嬢はこちらを向き。

「あなた達には嫌な思いをさせてしまいました、私達も確証がないと動けないもので対応が遅れてしまい申し訳ありませんでした」


「・・・、その2人、今からでも殺していい?、あと受付嬢の貴女の言い訳が気に入らないんだけど受付で荒事になるまで、ただ見ていたあなたのペナルティーは何」


「2人には殺すのはご容赦を、まだやり直せます、

 私共受付としては今回の件は謝るしかできません、

 荒事担当が全員席を外していて先程戻りましたので対応できた次第です、

 受付嬢は冒険者を止めれませんから、ギルドホールが破損する前に止められてなによりでした」と淡々と笑顔で言い、受付嬢は絡んでいた2人を屈強な男に任せて受付に戻っていった。


「何?、俺達、ギルドを破壊する危険人物に見られてるの?」


「シンくんの反応する所そこなの?、もう引き抜きとか、受付嬢の対応とかどうでもいいの?」


「シン兄ちゃん、俺たち、じゃ無くて、シン兄ちゃんが、だよ」


 みんなが頷く。


「あっ、みんな以外とどうでも良かったんだ」

「エド兄さん、ガンバよ」

 アッサリエドのツッコミと兄妹の会話はスルーされた。


「嘘、サチは?」みんなが首を横に振る。


「本当に、俺だけ?」みんなが頷く。


「そっ、そんなバカな、違反行為なんかこれっぽっちもしてないのに、危険人物扱いなんて」と俺は棒立ちになった。


「あれだけ暴れて、何言ってるんのよ」


「繊細なシンも素敵です」


「アン、盲目になってるぞ、シンくんには聞えて無いみたいだが」


 何かをみんなで言い合っていたが危険人物扱いにショックを受けてそれ以降の記憶が無い。





 それからは良く覚えていないが、アンに連れられ総合ギルド来たらしい。


 今は総合ギルド内の有料会議室[完全防音の部屋]の中だと付き添っていたアンに説明された。


 サチがコウに結界と遮音の魔道具を4人の周りに作動させて話しかけてきた。


「やっと復活したわね、ほら、受け付けから預かったシンの冒険者カードよ、あとパーティー名はリベンジャーズに決まったわ、変更は無しよ。

 まったく、まさか注意人物のレッテルを貼られただけで、シンがあんなにショックを受けるとは思わなかったわ、

 決められたルールを守り、普通を装い、受付嬢からの暴れん坊の評価に本気で落ち込む、

 あんたが本気で普通に見られたがってるのが分かったわ」


「ウーン、物語に有ったよね、異常な力を使い、普通に見せる為に平均を力で装う、どこぞのブッ飛んだ異能力者の思考だね、もう少し弾けても良いんじゃない」


「コウ、危ない事言わないの、シンさんが弾けたら世界が滅ぶわ、シンさんは今のままが良いのよ、今のままのシンさんがベストよ」


「ミウにも、まともなフォローをされないなんて」


「シン、私にもその気持ちは分かるは、若い頃は同じだったし、ある日を境にみんなが私との接し方を変えた。

 シンとは違うと思うげど根底は同じだと思う。

 私は主人が居てくれて家族が居たから大丈夫になった、シンも同じよね、でも今は居ない、私もシンも自分が普通で居られる愛する家族を奪われた。

 でもねシン、ここには普通は無い、確かに神の定めた人が集団で生きる為のルールは有るけど、外は弱肉強食よ普通では駄目な世界なの」


「シン兄は神のルールでさえ抜け道を探して金儲けする悪人も遣っ付けるつもりでしょ、ならサチ姐の普通では駄目と言うのは賛成だよ、オレも普通じゃないみたいだし」


「私は普通ですけど、シンさんはそれでも良いと思います」


「「「エッ、普通だと思ってたの?」」」


「エッ、普通のですよ?、この世界に来る前は普通の女の子でしたよ」


「ミウ、普通に家事をしていたよな、この世界の知識には焼き料理で塩を肉にすり込んだり、筋を切って固くならないように焼く料理法は無い、つまりミウは10歳で家事を完璧に出来て料理も普通の以上に出来た事になる」


「ミウ、私の稽古だけど、あなたここに来て最初の稽古の内容は私の教え子の師範代より上の稽古よ、普段の組み手も闘気を無しだと私結構本気で相手してるわよ」


「ミウ姉、オレの開発した球、説明したら理解したよね、ミウ姉は光だから火の知識は無い筈なのに理解できた、つまり元々理解できる土台が前の世界では有った事になるんだ」


「「「ほら、普通じゃないじゃん」」」


「ウェー、私は普通じゃないんですかー」


 みんなが頷き返す。


「ウェー」

(フッ、ミウも俺と同類か、サチとコウはもう開き直ったクチだな、俺も開き直るか、ミウは普通じゃない事をみとめるところからだな、まぁ、頑張れ)


「そうなんだ、普通じゃ無いんだ、そっか、ウン、分かった、私生きる為に普通を捨てる」


(アレェ〜、おかしいなー、何であんなにあっさり切り替えれるんだー、アッ、ミウは天才だった、残るは俺だけ、不味い、不味いぞ)


(シン、悩んでるわね、大丈夫かしら、ここを乗り切らないと後が辛くなるわ)


(俺はミウみたいにはすぐ変われない、しかし変わらねば、しかしどうやって〜、マッ、イイッカ、何とかなるだろ)


(アレェ、笑顔になった、乗り切った?、違うわね開き直って切り替えたわね、この人もアレだけショックを受けたのに開き直れるんだ、ヤッパリ彼も異常だわ、

 私は年齢で既にきりかえていた、コウはこの世界で気付いて直ぐ切り替えた、ミウは気付いて一時的なショックだけで切り替えた、シンは今まで誤魔化して来たのに開き直りで切り替えた、

 みんな異常だわ私がずっと出来なくて切り替えられたのは老後なのに・・・狡い)


 アドが困った顔で。

 結界と遮音の魔道具で口パクでなんか会話してますげど、会議を始めても良いですか?。

 とっ書かれた紙をアドに見せられた。


「「「「御免なさい」」」」





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