1-10 『答えは時に知らない方がいい』
初めに言っておくが、レイは変態紳士でも、女性の服やパンツを嗅いでハアハアするようなやつではない。
ましてや、レイ自身も女性には興味があっても、女性の体(要は胸と下半身など)には無関心だ。
例え他の男子が女湯に覗きに行こうと言われても絶対行かないし、もし女性が着替えているところに間違えて入ってしまっても、ノーリアクションで謝って出ていくであろう。
この前もあったように、レイはリンカと裸で寝てしまった(不可抗力)時も、一枚の布しか隔たりがないのに、興奮やいやらしきことをせず、ちゃんと謝って少ししか触っていない。余計な動きがない、速攻の動きで。
さらに、これはレイにとっては残念なことだが、前文のような不可抗力な事態は昔から何度か経験したことがある。
さらに追い打ちをかけるように、おそらく女性の体は、男子にとっては興奮するもので、自分に無い物を持っているから興奮しているのだろう、といったレイはもはや関係ないような、まるで他人事のような思考を持っている。
男のロマン、とどっかの誰かが言っていたような覚えもあったりする。
さて、ここまでが大前提。
何がどう起こっても、レイは女性に対してさほど関心がなく、またエロ方向にも興味はほとんどない。
あるとすれば男の本能的な所で、だ。
それを踏まえて、止まっていた時を元に戻そう。
レイとリンカがカタスト家に来て早一週間がたとうとしていた。
一週間前、能力暴走に伴ってレイは治療とこの世界の言葉の勉強をするために世話になっているのだ。
のだが……
息が苦しい。
その言葉が、レイの朝一番の言葉だった。
首を絞められている、というよりかは、まるで枕を自分の顔面押し付けているような感じだった。
だがそこで疑問が生じる。
レイが寝ているのは一人用のベットで、ちゃんと自分の頭の下に枕はある。
それに昨日は一人で寝たから、このベットに他の人――つまりはリンカやビルビットなどがいる訳でもない。
そもそもの問題だが、レイは他の人と、ましてや女性と寝たりするのは滅多にしない。
ではこれは何だ?
そう思いレイはゆっくりと目を開ける。
広がるのは相変わらずの闇。
だが前と後ろからは少しだけ光が差し込んできていた。
そして、その光が差し込んでいたおかげで、この正体が分かった。
白い雪の様な肌色。
そうそれは、まるで女性の体のようn!?!?
直後、レイは悟りを開いたかのようカッ!! と目を開いた。
問題
レイが枕だと勘違いしていた正体とは?
答えはご想像にお任せするが、事の顛末を言っておくと、レイは人生で初めて、自分の意志より、男の本能が勝りそうになった、とだけ言っておこう。
テスト前なので、十月九日から来週の水曜日まで更新しません。すみません。




