第37話 王都へ向かって
男爵領に来て132日目
伯爵さま一行は王都へ向かって出発。
サーちゃん、バスちゃん、キュちゃんに勇者の剣(姉)は猫の姿でソニアちゃんの相手をしながら護衛、人族でこの布陣を突破出来るのは、剣聖さんでも無理かな。
オイラは堅苦しい馬車移動は勘弁なので、伯爵一行とは別行動中。
街の皆さんは、オイラが伯爵さまに同行で王都へ向かっていると思っているので、街内には居られない、伯爵領内を自由に行動できるカードを伯爵さまから頂いたので、今は伯爵領の街をブラブラ中、伯爵一行の状況はサーちゃんが念波で随時連絡してくれるので安心です。
男爵領の街を出る前、王都へ向かっていて3週間後には着く予定、当面は共有魔法袋の使用制限を超えた移動を日々するので、中を見れないと仲間の皆に共有魔法袋に手紙を入れてお知らせしました。
薬屋婆さんへの中薬草は納品、庭師さんが街住人カード発行されたら定期的に萎れて無いのを納品してくれると。先程、執事さんより街住人カードが皆に発行されと念波で連絡が来たので解決です。
なんと、庭師さんは中薬草どころは上薬草も屋敷の庭で栽培、流石ですがオイラの仕事が無くなるばかりです。
念波に執事さんから緊急連絡
「ユウさま、辺境伯さまの奥さまと娘さんが、盗賊退治のお礼に来られました」
『本当ですか、今、戻ります』
『"人族領屋敷"』
オイラ、自室の戻りました。
使用人長さん、着替えを持って待機していて
「ユウさま、お帰りなさいませ」
「お客さまでしたら、応接でお待ちで執事が相手をしています」
スキル-聞き耳を発動、応接の会話を盗み聞きです。
辺境伯さまの奥さまと娘さん、どうやって帰って頂こう?本当の用件は破傷風菌毒浄化と免疫力向上の聖水だよ、使えないな、あの騎士。
応接室、辺境伯奥さまと娘さんの後ろで控えてる騎士さんと執事さんの会話を盗み聞き。
「へへへっくしょん」
「申し訳ありません」
「騎士さま、部屋、寒いでしょうか」
「執事どの、そのような事はありません。何故か寒気が」
「ユウさまに、使えない騎士だと噂されているんでしょう」
鋭い奥さまです。
「使えないとは」
執事さん、そこは突っ込んじゃ駄目
「もう来るなと遠回しに言ったのに。皆にも伝えろと言ったのに、盗賊退治の礼を口実にですよ」
「奥さまは魔女ですか、主の心が読めるとは」
肯定しちゃ駄目ですよ執事さん
「オホホホホ」
辺境伯奥さま怖いです!
オイラ、伯爵の護衛で王都へ向かったのは事実だし、このまま会わずにいた方が良さそうなので、執事さんに念波で『オイラは王都へ向かって留守だと謝って』と伝えました。
「奥さま、申し訳ありません。主なのですが、ある方の護衛で王都へ向かったばかりでして」
「街の入り口で守衛から聞きました。伯爵の護衛で一昨日、王都へ向かったと」
「申し訳ありません」
「事前に使いを出してもいなかったので、謝らないで下さい。お待ちすると言っても、王都では2ヶ月は戻らないですね、残念です。もう一つの目的、温泉療養をしてから帰りますか」
「宜しければ、部屋をご用意致しますので、当家に滞在頂ければ、屋敷の風呂も天然温泉ですので、療養には最適かと思います」
「あら、宜しいの」
「早速部屋を容易いたします」
執事さん、辺境伯の奥さまと娘さんには帰って頂きたかったのにって念波を送ったら、ご婦人と娘さんに馬車移動の疲れを癒やさず帰れって、常識を疑いますって怒られました。
魔族の執事さんに、人族出身のオイラが常識論で怒られるとは、トホホです。
翌日、辺境伯の奥さまと娘さん、領主の男爵へ滞在の挨拶に行って、オイラが勇者だと聞き出し、長期滞在を執事さんに伝えたそうです。
何で男爵、オイラが勇者だと知ってるの、あ!伯爵喋りましたね!
伯爵一行に戻り問い詰めたら、お話しましたよ、彼も反王族派ですし、何より、ユウどのは色々やらかし過ぎですよ、わたしも、盗賊退治だけならまだしも、上薬草を日帰りで採取、教会が出来ない死霊の浄化、一晩で10頭以上の鹿・猪退治など聞いて呆れました、勇者だと宣言と同じですからと言われました。
王都から、男爵領の屋敷へ戻るのが憂鬱に。
40話で一区切り予定です
最後までお付き合い頂ければ幸いです。
次回作の参考に
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是非、是非にお願い致します。
次回作は、聖女が討伐旅に出るまでを書いてみよかと思っています。




