第34話 美女の悲鳴は聞き逃しません
男爵領に来て94日目
魔王さまが転移してくるように成り、2週間
5日前から夕方に来て朝には魔王城へ。
夕飯と朝飯を一緒に食べるだけ、夜は別々に寝ています。すみません、嘘を言いました。
魔王城に行った晩からオイラの安眠の為、一緒に寝て貰ってます、猫も足下で寝ています。
マオ、昼間は魔族の重鎮さん達に怒られて仕事をしているそうです。よい子のマオは正論を言われると素直に従うそうです。
お子さまに仕事と思いましたが、135歳と聞かされ働いて貰いましょう。
オイラに片時の平穏?な日常が戻りました。
薬屋で、"なんでも相談聴きます屋"の客さん待ちしてると。
「暇人、仕事やるよ」
すり鉢を渡されゴリゴリ、対価が無いから仕事じゃないじゃん
アンジュさんは服装店に戻ったそうで、1人でゴリゴリ
女性の悲鳴
「はなしてください、いたいです。」
勇者の耳は地獄耳、女性の悲鳴は聞き逃しません
『婆さん、ちょって出てくる』
女性の悲鳴。
「だれか~、たすけて~」
急がねば。
路地裏、男が2人が居ます。
ん!女性?少女?幼女じゃん!
口を押さえられ足をばたつかせ抵抗中の幼女。
路地の奥に馬車が、連れ込む算段のようです。
トコトコと近づくと。
「なんだオマエ、邪魔する気か。」
1人が剣を抜いて向かってきます、あれ、結構早いじゃん、鋭いじゃん。
誘拐犯、剣を躱すオイラに驚愕しています。
やばい、幼女が馬車へ連れ込まれちゃう
『えい』
蹴りを一発。
「グエ」
剣を落として蹲ります。
幼女を羽交い締めにしてる誘拐犯、後ろから脳天チョップ。
「グア」
幼女を離しました。
オイラの存在に気付いてか、誘拐犯2人を置き去りにしたまま馬車が走り出します。
助けた幼女がオイラにしがみついてきたので、抱き上げます。
誘拐犯は放置、ただ、スキル-何でも感知で居場所が分かるようにしておきます。
幼女、服装から良いとこのお嬢ちゃんと思われ。
スキル-鑑定を発動
隣領の伯爵家次女 ソニア 領主の屋敷に滞在中
やっぱり、凄く良いとこのお嬢さまでした。
領主さまのお屋敷へお連れしてもと思いましたが、変な疑い掛けられたく無い、きっと、お付きの人が探し回っているだろうと、目立つ所で待ってれば向こうが見つけてくれると思い、表通りに出て中央広場の噴水の縁に座らせて、お話をして待ってます。
前にヌレガミさんとのデートで待ち合わした場所、ヌレガミさんが待っててくれた所です。
お話をして待つこと15分
「お嬢さま~、お探ししました。」
走って来ましたお付きの人、幼女も走り寄っていきます。
オイラはスキル-隠密を発動して、さよなら。良いことしたなと自己満足に浸ります。
誘拐犯はと、スキル-何でも感知を発動
素早い、すでに街の外、東門から伸びた街道沿いに潜んでます。
馬車まで用意してたので計画的犯行でしょう。
守衛隊長さんに話しておこうと東門へ。
東門の守衛隊長さん、今日も居ます。
『忙しいですか』
「見りゃ解るだろう、昼時は暇だよ。」
『30分程前に馬車が出てったと思うんですが、誰が乗ってたか判りますか』
「朝方、荷馬車は出たが、今日、馬車は出てってないぞ。」
『そうですか』
他の門から出たのかな、まさか、馬車ごと転移できる魔法使いが居るの!
「馬車、何かあったのか」
『通ってなければいいんです、お邪魔しました』
そう言えば、隣領の伯爵って財務大臣だったはず、腕利きの護衛さん何人も居るはずなのに何にやってんだよ、もしや内部に協力者。
財務大臣なら、オイラの顔を知ってる数少ない人でもあるし絶対厄介事だよ、巻き込まれないようにしなきゃと誓ったのですが・・・




