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第18話 何でも屋に庇護欲をそそるお客さん来ました

男爵領に来て62日目

 薬屋に女性?女の子が入って来ました。

 小柄で、もの凄く可愛らしいです。


「昨日伺った、服装店のアンジュです」

「アンジュ、今日は若造居るぞ」

 顔、ちっちゃ

『こんにんは、"なんでも相談聴きます屋"のユウです』

「東門の守衛さんの紹介で、ご相談があって伺いました」

「商談室を使いな」


 商談室

 アンジュさん、聖女さんとは真逆で庇護欲をそそる容貌で胸は控えめ、男装の魔法使いさんよりはって感じ。あ!育ったと共有魔法袋の手紙に書いて有った。


 因みにオイラは大きい方が


 さっそく相談を聴いちゃいます

「19に成り」

『歳の事ですか』

「はい」

 見た目は15歳って感じだよ

「友達の多くが結婚して、家事が忙しいからと会う機会もへり1人寂しくて」

 寂しいのか、こんなに可愛らしいのに

『遊び相手の紹介希望ですか』

「いえ、このままだと行き遅れに、結婚相手を」

 それを、オイラに相談するか!

 紹介した守衛、だれだ!

『アンジュさんは可愛らしいですから引く手あまたでは』

「それが全くなんです」

 下を向いて

「正直、お店のお客さん以外、男性と話す機会も無くて、私が言うのも何ですが男っ気が全く無いんです」

 凄く可愛らしいのに性格に問題かな、見かけによらずお誘いに塩対応したとか

『以前に、男性からのお誘いに厳しく対応した事とかは』

「お誘いを受けた事も無く、もしかすると・・・」

 もしかって何したの

『心当たりが有るんですか』

「相手に求める条件、女子会や友人の結婚式などで高望みを言ってしまい真に受けられているかも」

 高望み?

『内容は』

「家持ち」(街内に家を持つのは大変で若い人は殆どいない)

「馬持ち」(お金持ちの代名詞)

「親の同居なし」

「お肉が食べれる食生活」

「容姿端麗」

「25歳までの初婚」


 聞き耳を立ててた婆さんが

「そんの奴居るか、あ!1人居た」

 婆さん聞こえたよ、条件はもの凄い高望みなんですね、該当者1人居るって後で教えて下さい。

『その条件広まっているんですか』

「同年代は殆どの人が知ってます」

 この容貌だと真に受けたのか

『結婚相手に求める条件、間違いだと広めてみましょう、この後、お時間はありますか』

「今日は仕事、休みですので空いてます」

 条件の一新が必要、出かけて会話で言い回ろう

『これから私と外出してみませんか、相手に求める条件下げると言うか無くすと言うか計画があります』

 ちょっと高級店でお昼を食べ雑談、白々しく

『アンジュさん結婚願望は』

「いい人居がれば」

 声がか細すぎ、もっと皆に聞こえるよう言ってよ

『どんな方が良いのですか』

 声を大きくを合図を送ります

「わたくしを大切にしてくれれば」

 そうれです、その勢いです

『アンジュさんは可愛らしいから引く手あまたでしょう』

「それが、お誘い頂くことすら無く、こうやって異性の方とお食事は前回いつだったか」

 後半、声が小さくなり、恥ずかしがる仕草、可愛いな~何で街の人達はほっとくのかな

『この街の男どもは小心者ばかりですね、根性見せてお誘いしろよって思いますよ』

 本当に不思議、誘えよ。

 小声で

「アンジュさん、此でお誘い殺到ですよ」


 小芝居をよそに周りでは

「アンジュと飯を食べてるの、薬屋婆さん所のユウだったか」

「盗賊を退治したって奴だろう、街中の女性陣に結婚相手の最優良物件って言われてるんだよな」

「結局、街一番人気のアンジュってことか」

「アンジュは父親が出す相手の条件厳しすぎ、最低でも資産が大金貨10枚って、俺らの年代では誰も居ないと思ってたが、盗賊退治の薬屋のユウなら持ってるんじゃないか」

「良かったじゃないか、これで夢見てる女性陣が現実を見てくれるよ」


 誰も、アンジュさんに声を掛けようとは思っていない事に気付いていないオイラ、スキル-聞き耳の発動をしていなかったので聞き逃しました。

 交際を申し込まれない理由は、アンジュさん自身が言った相手に求める条件では無く、父親の言ってる条件が真の理由でした。


 無駄な小芝居、いやいや逆効果の小芝居、繁華街の店舗を見て回りながらの小芝居、中央広場のベンチに座っての小芝居、服装店まで送った行動、だれも2人の会話を聞いておらずデートにしか見えなかったのです。


 薬屋に戻ると婆さんから、格安宿屋で晩飯にしようと言われ。


 格安宿屋1階の食堂

 飯を食べながら、薬屋婆さん

「アンジュはどうだ」

 婆さん、どうだったって主語が無いよ

『何がですか』

「嫁にって話だよ」

 アンジュさんの希望はオイラじゃないよ

『あんな可愛らしい娘、オイラじゃ相手にしてくれませんよ』

 前にも、同じようなことを言った気が、東門の守衛隊長、最初の害獣駆除に行くのをデートと間違われた時だ。

『それより、アンジュさんの結婚相手条件に合う人が居るって言ってましたよね』

「家は持ってないが資金は潤沢、馬は14頭か?、街にフラっと現れた独り者、肉は獲ってくる、正確な歳は分からんが20歳前半、容姿の好みは人それぞれだからね」

 それってオイラ?

『婆さん、からかうのはやめて下さい』

「誰が好みなんだ」

 選ぶの特定って対象は

『誰って』

「牧場主の娘に受付嬢の2人、それにアンジュだよ」

 前に、風呂場で東門の守衛隊長に同じ事を聞かれたよ

『その4人限定なんですか』

「他に居るのか」

 悩んでみたら前回同様、聖女さんの顔が

【早く、向えに来なさいよ】

 聖女さんの叫びが脳内に木霊、身震いしました。

『この街にはいないですよ』

「この街にはいないって、王都に居るのか」

 え!婆さんの女の勘、凄いです

『な、なにを言うんですか』

「ずぼしかい」


 答えず残りの飯をたべました。


----------


 婆さん、ぽつりと

「4人掛かりでも、聖女さま相手じゃ負け戦かね」

「王都に戻られないよう、悪あがきするしかないね」


----------


 婆さんと商業ギルドマスターの爺さんの会話

「すまん婆さん、呼びだして」


「爺が呼ぶって事は良い話しでは無いんだろう」


「若造を怒らせた、街を出て行くかもしれん」


「何をやったんだ!」


「盗賊の品、追加の買い取りで資金不足になり、返す品大金貨7枚と金貨7分を、大金貨3枚しか提示しなかったら有無を言わされず全品持ち帰られた」


 天を仰ぐ婆さん

「爺、以前にも謝れと言ったが謝って無いのか」


「以前、謝る必要あったか」


「そうか、爺、マスターを引退しろ」


「なんだ婆さん、それは酷いぞ」


「歳は取りたくない、金と肩書きへの執着で判断が鈍ったか」


「婆さんだて若造から上薬草に中薬草を5束で銀貨5枚って変わらんだろう」


「そうだな、そこが爺が間違ったとこだよ、若造がなぜ、害獣駆除を引き受けたと思う」


「婆さんも言ってる通り、お人好し、世間しらずなだけだろう」


「悲しくなってきたぞ爺、若造は、誰にでも優しい訳では無い、物を作る者達、民の地位の者が喜んでくれる事なら自身を犠牲にする事を厭わない、だから、ババは若造が勇者さまだと思っているんだよ、それに気付けないとは」

「薬草、販売額を上げてたら、とっくに採取を止められてるよ」


「ただの、世間知らずの勇者だと思っていたのが間違いか」

「苦しくならんのだな」


「苦しく?何を言っている」


「何でもない婆さん、すまんが若造が定住してくれるよう頼む」

 帰っていく爺さん


「商業ギルドの利益に執着した結果か、歳のせいにはしたく無いが耄碌したぞ爺」


 商業ギルドマスターの爺さん、婆さんに出入り禁止を許される前に見捨てられた日でした。

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