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第16話 害獣駆除のお礼

男爵領に来て60日目

 産業ギルドのジェーエーさん

 害獣駆除した村々からだと、野菜や果物を頻繁に持って来てくれます。


 薬屋で客待ち、婆さんは商業ギルドへ販売委託の需要強壮薬を納品、重いからオイラが行くと言ってるのですが、年寄り扱いするなと言って意地になってます。

 1人寂しく薬草を煎じてると、今日も、産業ギルドのジェーエーさんが荷物持ちの若い子を連れて。

「こんちは、ユウさん、いらっしゃいますか」

「今日は、ブドウとスイカです」

 ジェーエーさんがブドウを乗せた籠を抱え、お供の若い人は大玉のスイカを抱えています。

 うぁ 大粒に大玉

『ありがとう御座います、美味しく頂きます』

「産業ギルドで試食したんですけど甘かったですよ」

 聖女さんのお気に入り炭酸フルーツ、必要な重曹は前に作った時のが残ってる

『姉御さんに、貰い物ですけどちょっと工夫してみるので、仕事に支障が無かったら夕方食べに来てくださいとお伝え下さい』

「姉御、絶対来ますよ」

 焼き肉参加者全員分は無いし

『今回は、果物なので女性限定にします、ジェーエーさんごめんなさい』



 婆さんが戻って来たので、店番を変わり台所へ。

 スキル-収納から重曹と調理道具を出し、水もスキルで出し魔法で氷に。

 続いてスイカが入る鍋に、水、氷、重曹で冷たい炭酸水を作り、洗ったブドウとスイカを入れ蓋をして密閉と低温維持の魔法を掛けておきます。

 最初はドンって破裂したんですよね、開ける時も要注意。


 夕方、商業ギルドの仕事終わりを見計らって、薬屋婆さんに受付嬢さんお2人を呼んで来て貰いました。


 受付嬢のブレェストゥさん。

「ユウさん、これブドウですか」

『そうです、皮を剥かずに食べてみて下さい』


 商業ギルドの受付嬢のヌレガミさん

「スイカをこんな食べ方初めてです、見たこと無いです」

 スイカはキューブ状に切ってあります。


 薬屋婆さん

「パクリ、シャりシャり、シュワワワ」

「若造、なんだこのスイカ、甘いだけで無く凄く冷たいしシュワシュワするぞ」

「ブレェストゥ、ヌレガミ、早く食ってみろ」


 受付嬢のブレェストゥさん

「パクっとモグモグ」

「うわ、何ですかこれ、冷た~い、シュワ~ってします」

「パクっとモグモグ・パクっとモグモグ・パクっとモグモグ」


 受付嬢のヌレガミさん

「パク、シャりシャり」

「うわ、本当です、このスイカも冷たくてシュワってします」

「パク、シャりシャり、ん~幸せです」


 薬屋のドアがバンと開かれ

「婆さん、旨い物食ってるのか」

 呼んでない、商業ギルドマスターの爺さん登場です。

「爺の分は無いよ帰りな」

 薬屋婆さん、スイカ、ブドウ以上に冷たい対応。


「まだ、そこに有るだろう」


「こんちは、ユウ、呼ばれて来たよ」

 産業ギルドマスターの姉御さんです

「あれ爺さん血相変えて、今日は女性限定って聞いてるぞ」


「冷たい事言うな」


「マスター冷たいんです、シュワシュワです」


「冷たいだと!ブレェストゥ、至福顔だな」


 商業ギルドマスターの爺さんは無視です

『姉御さん、此方へ、スイカとブドウです』

『ブドウはそのままで』


「早速、頂くよ」

「パク、モグモグ」

「うわ、なんで冷たいんだ」

「なに、このシュワシュワ」

 スイカを

「パク、シャりシャり」

「これも冷たい、シュワワワワワだよ」


「わしにも食わせろ!、オイ、無いじゃねえか!」


 産業ギルドマスターの爺さんの悔しそうな顔が見られましたが、オイラの分も無かったです。

 スイカ1玉にブドウが5房をまさかの4人で完食、今回も喜んで貰えて良かったです。

 受付嬢のブレェストゥさんに、ヌレガミさんの喜ぶ笑顔が見れると喜びが一入。


 産業ギルドマスターの姉御さんにどうやって作るんだとか、誰に教わったんだと聞かれますが、スキル-鑑定が作り方を教えてくれるとは言えませんから、知り合いに食通が居て色々と教わったんですと誤魔化してます。


 薬屋婆さんが商業ギルドマスターの爺さんを冷たくあしらった理由の補足。

 薬屋婆さんと2人で追加のお宝の買い取り、事前にカンテイニンさんから査定額と商業ギルドマスターの爺さんとの買い取り額のやり取りの話を聞かされ、王都の商業ギルドを見限らないでと頭を下げられました。

 薬屋婆さんがもの凄くお怒り、今後、爺さんにはオイラの料理を食べさせないと、薬屋への出入りも禁止にして焼き肉からも排除だと言ってたのを、実際に態度と行動で示したと思います。


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 産業ギルドマスターの姉御さんとジェーエーさんの会話


「姉御、村々の収穫量、害獣被害が減って多い村で5割、少ない村でも2割増、まだまだ、増える見込みだと連絡が来ています」


「若造様々だな」


「村々からユウさんへのお礼の品、調理して貰って姉御が食べてたら駄目でしょう」


「ユウは、食材を美味しくする魔法が使えるんだ、無理だぞ、一度食べたら我慢出来ない」


「今年1番の品だと届いている果物をユウさんに渡す前にも食べてますよね」


「渡す前に毒味は必要だ」


「一番沢山食べてるのは姉御じゃ無いですか」


「そうだ、私だ」


「開き直りましたね、ユウさん、街に居続けてもらう為の画策は良いんですか」


「考えてはいるんだが」


「姉御のユウさんへの依存度が上がるばかりじゃないいですか」


 髪と胸を触って

「やっぱり、私が」


「10年、遅かったんですよね」


「ジェーエー、解雇されたいようだな、そんなに呼ばれなかったのが悔しいのか」


「すみません」


「どっちに、すいませんだ」


「両方です」


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 商業ギルドマスターの爺さんと受付嬢2人の会話


「ブレェストゥにヌレガミ、太ったぞ」


「それを言わないで下さい、でも胸も」

 腕を組んでムギュー。


「焼き肉に、"村々からのお礼の品を食す集い"、我慢できません。でも髪、艶々です」

 両手で髪を触ります。


「なんだその"村々からのお礼の品を食す会"って」


「"会"じゃありません"集い"です、私が名付けました」


「ヌレガミの細い腰回りも魅力なんだ、太るなよ」

「おまえ達に料理は期待しておらんが、若造に胃袋を掴まれてどうするんだ。頼むぞ、若造を押し倒してでも構わんから早く嫁の座に付いてくれ」


 腕を組んで胸を強調して

「ヌレガミにも牧場の娘にも負けません」


 腰に手を当て、お腹を凹ませて

「ブレェストゥにも、牧場の娘にも負けません」


「期待してるぞ」

 受付嬢2人の誘惑攻撃にオイラの守備陣は何時まで耐えられるのか


 爺さんが居なく成り

「マスターは、"村々からのお礼の品を食す集い"、呼ばれないのが悔しいんだね」


「薬屋婆さん、内容は教えてくれないけどマスターがユウさんを騙そうとしたらしいから自業自得だよ」


「この先も悔しい思いをして貰いましょう」


「美味しかったと話して悔しがるマスターを見るのも楽しいしね」


 商業ギルドマスターの爺さん、当面はオイラの料理は食べられないようです。


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 共有魔法袋を今夜も確認


 弓兵爺さん

 1通

 勇者が息災で何より、まったり、ゆったり生活、羨ましいと。

 近ければお呼びするんですが、長旅で良ければ温泉は最高ですよと返信。


 ソード騎士さん

 1通

 元気でなにより、嫁が勇者に会いたいと言っている、妹を紹介したいようだ、側室に成れればと言っているので考えて見てくれ、胸は聖女には敵わないが親族の贔屓目を差し引いても可愛いぞ。

 側室?すみませんと返信。


 剣聖さん

 1通

 不要の心配だとは思ってたのだが夢が叶ってなによりだ。それと、聖女がご機嫌過ぎて怖い、男装の魔法使いまでご機嫌だ、何をしたんだ。

 2人に贈り物しました、喜んで貰えたみたいで何よりです、四天王筆頭討伐が内密には驚きましたと返事。


 男装の魔法使いさん

 1通

 ありがとう、部屋に飾た。

 手紙も言葉少ない。

 魔法石、使って下さいと返事。

 先日読んだ内容の、誘われて驚いたに対して、男装の魔法使いさんは理知的美人さんなので誘われるのは当然です。オイラが言うのは烏滸がましいですが変なのに騙されないようにと追伸。


 聖女さん

 1通目

 ユリの花言葉、"純潔"を護っていろですね、ユウに捧げる日を心待ちにしています。

 相変わらずの戯れ言です。

 2通目

 ユウがお嫁さんに選んでくれて今更と思いましたが嬉しかったですわ、ただ、胸と髪を誰かと比べられてプンプンですわ!

 お嫁さんに選んだ? あ!昨日、風呂で東門の守勢隊長さんに誰を嫁って言われて想像しちゃったよ、胸に髪も確かに比べた。

 聖女さん、女の勘?怖いです!怒らないで。

 今日、お世話になっている女性陣に、ブドウとスイカで炭酸フルーツを作りお配りしたら大評判だったと返信


 男装の魔法使いさん、聖女さん共に盗賊の品って気にしてないみたい、喜んで貰えて良かったです。



 今夜は、憂いなく寝れそうです。

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