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第11話 街に来て薬草煎じの日々は凄くいい生活

男爵領に来て20日目

 薬屋婆さんに、こき使われる日々、今も薬草を煎じてます。


 なぜこうなった!

 それは先日

「空き部屋へ引っ越して来い」

『家賃は』

「暇な時、薬屋を手伝え」


 格安宿屋のオヤジさんに、薬屋2階のオヤジさんの部屋に越して来いと婆さんに言われたと伝えたら。

「部屋を使うのは構わないが、こき使われるぞ」

 今以上、こき使われることは無いだろうと引っ越す事に、その前に埃だらけの部屋を1日がかりで掃除しました。


 薬屋の看板横に、需要強壮薬の販売は全て商業ギルドへ委託していますと注意書きが張られてます。

 その横に、オイラの新しい仕事、"なんでも相談聴きます屋"の看板を掛けましたが相談者は無く暇なのです。

 結果、今の状態。


 住まわせてもらってるんだから当然だろうと言った東門の守衛隊長さん大甘です。


 薬草煎じは薬屋の手伝いで100歩譲って良しとしても、掃除洗濯に飯の仕度まで住み込みの家政婦じゃないんだから、いやいや、それより酷です。

 家政婦なら給料が貰えるのに。



 更に先日

 薬草採取から戻り中薬草を5束渡すと。

「次から中薬草は倍、解熱薬草に温感薬草と冷感薬草も頼むよ」

『中薬草は今の量にしておきましょう、温感薬草と冷感薬草は生えてる場所が分からないです』

 先日、解熱薬草は30分で採って来ちゃったので生えてる場所が遠くですとは言えません。

「需要強壮薬、隣の辺境伯領から買いに来る客に品切れと言うのが忍びないと商業ギルドの受付嬢に言われたんだよ」

「あと、鍛冶屋の娘が熱をだした件から、一般薬の相談も多くなったのは知ってるだろう」

 白々しく

『婆さん隣の辺境伯領からも客って凄腕なんですね』

「違うよ、使ってる薬草を普通薬草から中薬草に換えたが売値は変えて無いからだよ」

 さらに白々しく

『中薬草で作った場合は、いくらで売るのが普通なんですか』

「今の10倍だよ、お人好しの神が通常の1/10で中薬草を提供してくれるから」

 悪気もなく、あっさり言われました。


 前に格安宿屋で親子の会話を聞いて知ってたけど、驚いておきます

『え!上薬草を安くって聞いてたけど、中薬草もだったんですか』

「息子から聞いてなかったのか」

『聞いてないですよ、でも、オイラは報酬金有るし、お客さんが喜んでくれてるなら今のままで良いですけど』

「そうかい、ちょっと気が楽になったよ」

 さらにさらに白々しく

『だからって今の倍採ってくるのは無理です、乱獲は禁物ですよ』

「何とかならんか」

『新しく中薬草の群落探してみます、あと、温感薬草と冷感薬草も』


 中薬草、スキル-収納の時間経過無しに大量にまだ有るし、無くなったらスキル-身体能力小を発動して遠くまで採取に行けば良いから、群落を見つけたと言って倍に増やしました。

 温感薬草と冷感薬草も生えてる所を見つけ、結果、煎じる量が倍の倍より増え。


 今も煎じてます。


 格安宿屋のオヤジさんの「こき使われても良いなら」って話、今以上は無いだろうと思ったのが間違いでした。


 まさに下男。


 唯一の、のんびり、まったりは、4日に1日の薬草採取に出かける日の昼間だけ、これって、庶民としたら、良い生活かも!


 でも、自分の家が店が欲しくなりました。



 夜、ベットの上で目を瞑り睡魔が来るまで、お店を想像。

 なんでも相談聴きます屋

 怪我の治療と浄化担当には、聖女さん。

 薬と魔法道具担当には、男装の魔法使いさん。

 揉め事と用心棒担当には、剣聖さん。

 出張依頼担当には、オイラ。


 新婚のソード騎士さん、隠居の弓兵爺さんは呼べません。


 生活費は裏の商売で稼げるから問題なし!

 でも聖女さん、男装の魔法使いさん、聖剣さんの結婚相手が問題か

【剣聖には必要なしですわ、男装の魔法使いはユウの側室にすれば問題なしですわ】聖女さんの囁きが脳内に。

 剣聖さんには必要なしって酷くない、男装の魔法使いさんがオイラの側室ってオイラの願望、恐るべし。


 仲間同士でのお店は上手くいかないって聞くし難しいのかな

【わたくしと2人ですれば、問題なしですわ】聖女さんの囁きが再度脳内に。

 聖女さんと2人、聖女、勇者を共に辞めて自宅を兼ねた小さいお店でパン屋とか良いな。


 オイラは勇者を辞めてるけど、聖女さんは責任感あるから辞めれないか。

【わたくし、聖女などいつでも辞めます、ユウのお嫁さんにして下さいまし】

 聖女さんの囁きが再々度脳内に。


 想像は楽しいな、スヤ、スャ、スャ


【わたくしは待ってますわよ】

 寝てしまったオイラには聖女さんの想いは届きませんでした。


 聖女さんが言った、剣聖さんには必要なしの真相、知ったとき、まだまだ先なのですが衝撃を受けるオイラなのです。

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