地震
『ビーッ!!ビー!!ビー!!ビー!!』
「地震速報だ。外に出るぞ。」
六月の早朝、自宅で過ごしていた俺は、スマホから鳴り響く地震警報を受けて家の外に飛び出した。
途端に下から突き上げるように強い揺れが襲って来る。次第に揺れ幅が大きな横揺れとなり、目の前の電柱が大きく揺れる。
「これはデカいな。震度7くらいか。」
暫くして揺れがおさまると、スマホで震源地を確認する。
「夕張!?そんなところが震源地かよ…。」
地震のメカニズムは、一般的に定説とされているようなプレートが移動する歪によって発生する訳では無い。これは、全くの出鱈目である。
地震とは、マグマの移動によって発生する水素爆発だ。物理現象ではなく、化学反応なのだ。その爆発エネルギーによってプレートが破壊され、断層がズレる。
俺の記憶では、夕張が震源地になった事は今まで無かった。
「流れが変わったのか…調査が必要だな。」
これだけの大きな地震にしては、予震に該当する地震が無かった。それも引っ掛かる。
家に入ると停電しているようだ。落下した食器や本などが床に散乱している。
「修、俺は食糧を積み込むから、母さんと一緒に防災リュックをダブルピックに積んでおいてくれ。」
「うん、分かったよ。」
「クロもゲージ入れなきゃ。」
妻がクロを探しに二階に行こうとした時に、震度5程度の強い余震が来た。
「きゃーっ!!」
「大丈夫か!?」
「痛ったーい!足の小指ぶつけちゃった…。」
バタバタとしながらも、予め準備していた物資を車に積み込み、高台を目指して家を出た。




