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【16KPV感謝】魔女の姉の身の回りの世話をしていたら、いつの間にか近衛騎士団長に抜擢されていました。  作者: 夜刀神遼
episode.03 〝剣神〟の故郷 編

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第24話―確証(レイティア視点)

「――ヴァイー? ラグナー? アリオスー」


 呼んでみるも、返事は無い。私は歩みを止めることなく、三人の名前を呼び続ける。


「……ダメかぁ。……っと……」


 そこで、私は自分が止まらずに歩き続けていたことに気づく。


「どこだここ……?」


 ヴァイ達とはぐれてから道なりに歩いてきたはずなのに、どこか違和感を拭えない。この魔力の濃度だ、魔力探知は意味を為さ――


「魔力……?」


 ――何だ? 今、何か思いつきそうな気がしたんだよな……。


 脳内にふと奔った刺激の正体を、唇に手を当て、眼を閉じながら考える。


 ――魔力。個体ごとに〝魂〟を器にして宿す、生命の根源。その波長は個体ごとによって異なり、ある程度は魔力で判別、認識ができる。


「……あ。そうか」


 その正体は、すぐに解った。


 ――この霧も魔力の塊。ってことは、魔力の持ち主の場所も解るんじゃね?


「そうと解りゃあ、早速実践だ!」


 言いながら手を正面に出し、周囲の魔力とは波長を合わせず、そこから純粋な私の魔力を放出する。

 魔力が反発し合い、そこかしこで軽い爆発が起こるが気にせず放出し続ける。

 私の魔力が、持ち主を辿るように、前に、上に進んでいく。なるほど、魔力の正体はこの先で間違い無いようだ――


「ッッ!?」


 その瞬間、何かの壁に当たったかのように、大きな爆発を残し、魔力が霧散する。

 ここでようやく、最初の違和感が何だったのかに気づいた。


「これ……でかい魔力に何か別の奴の魔力混ざってんな? それにこの感じ……あぁ、なるほどね」


 どこかで感じたことがあった。既に一つの結界に入っており、全く気づかなかった。それに、今()えた、三人目の魔力。ようやく解った。


「二つ目の結界。この魔力なら気づかんわけだ」


 ヴァンの〚血界けっかい〛と同じだ。ヴァイ達とはぐれてからの違和感の正体はこれだったのだ。ってことは――


「――ヴァイ達(あいつら)も、誰かの結界に閉じ込められてる」


 こう考えるのが妥当だろう。とはいえ、だ。それが解ったとて、伝える手段がない。

 それに――


「ずっと隠れてなーに見てんだ? それとも覗きが趣味なのか、変態さんよ?」


 はぐれてからしばらくして、脇の木の裏から何者かの気配を感じていた。この場所の解明が先だと思い放っておいたが、謎が解けた今、相手をしてやってもいいだろう。


「――アッハ。いやいやぁ、やっぱバレてましたかァ」

「…………は?」


 ――その、いやに癇に障る声は。


「こないだはどーも。〝紫〟のネェサン?」

「イール……ッ!!」


 殺したはずの、〝魔女の一族(わたしたち)〟の因縁が、何故かそこにいた。

 奴は相変わらず人の神経を逆撫でするように、慇懃いんぎんにお辞儀をする。

 それには反応せず、私は虚空を握る。右眼から滅紫けしむらさき色の光が溢れ出し、右手へと集まり、剣を形作る。

 滅魂神剣めっこんしんけん、アストフェルリーヴァ。

 かつて奴を殺した紺碧の神剣を、私は冷静に構える。


「いやァ、にしても嬉しいっスよ、アタシは。こうしてもう一度、アンタをれるチャンスが巡ってきたんっスから――ネェッ!!」



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