第19話①~ゲームワールドに復讐を!~
G-1グランプリ前半戦、ラストゲームについにブラックヘロンが牙を向く!!!
目的はプレイヤー達の殲滅、そして異世界『ゲームワールド』の崩壊にあった!!
会場に鳴り響く爆音は、地獄への序章へ導かれる!!!
第19話、オープン・ザ・ゲート!!!!
ゲームワールドに突如として現れ、傍若無人に秩序を乱すテロリスト集団『ブラックヘロン』。
彼らはG−1グランプリ関西予選に狙いを定め、本格的なテロによってプレイヤーたちを排除しようと目論んでいた。
だが、その計画は四度にわたって潰され、放たれた刺客たちもプレイヤーたちの前に敗れ去っていた。
そう、『シャッフル』という無名のゲーミングチームの手によって――!!
☆
「カジノで同胞が叩き潰され、チャンバラでは不覚を取り、テトリスでは黒焦げに……挙げ句の果てに、あの若造は少年院送りか!」
ブラックヘロンのボスと称する男の冷徹な面持ちは、度重なる計画の失敗により、激しい怒りに染まっていた。血走った眼が、憎々しげに宙を睨む。
「それだけではありません。工作班の通信拠点も見破られ、壊滅させられました。とてもプレイヤー一人の仕業とは思えません」
側近が不安げに報告した。
「素人にしては手際が良すぎる。オフィシャルプレイヤーを雇ったわけでも、反逆者が組んだわけでもない……」
ボスは思案を巡らせるが、肝心の尻尾を掴めていない。
遠隔ハッキングや工作班撃退の際、会場内の監視カメラには剣たちの姿が一切映っていなかったのだ。
ブラックヘロンに反旗を翻しているのが剣たちであることは、未だ露見していない。まさに、剣たちにとっては薄氷の勝利であった。
「ボス、私の勘ですが、これらはカジノで騒ぎを起こした奴と同一人物ではないでしょうか……?」
「すぐにカジノの時の情報と、居合わせた者から話を聞かせろ。正体が分かり次第、即座に始末して構わん。直ちにだ!」
「は、はい!」
側近が個室を後にする。その部屋は、ゲームワールドオンラインの全てを統括するWGC総本部室であった。
不正プログラムが使用された際も、レミが感電した時も、そして豪樹がドローンで妨害された時も、運営が動かなかった理由――。
大会が開催されたその時から既に、本部はブラックヘロンの手によって占拠されていたのである!
「ゲームごときに現を抜かす馬鹿共がいくら束になろうと、我々に歯向かうのは無駄だと分からせてやる。――なあ、WGCの社長さんよ?」
ボスが下衆な笑いを浮かべて話し掛けた相手は、ブラックヘロンに拘束され、人質となったWGCの上層部と思われる男だった。
WGCの代表取締役社長、外崎博行である。
「――その割には、名もなきプレイヤーに翻弄されて焦っているようだが?」
世界の秩序を左右し、時代の中心となるVRMMO『ゲームワールドオンライン』。その頂点に立ち、長年管理してきたのが外崎社長だ。テロリストの脅迫にも冷静さを失わず、不敵にボスを煽る。
「何が言いたい……?」
「幾千のゲームに挑むプレイヤーたちは、苦難に立ち向かう闘志と共に、脅威に抗う力を備えている。
いずれ貴様らがそのプレイヤーたちに潰される光景が、私にははっきりと見えるぞ!」
――ドカッ!!
この発言が逆鱗に触れたか、ボスは外崎社長の背後の壁を思い切り蹴り上げ、威圧した。
「だったら逆らう前に滅ぼすまでだ。プレイヤーも、もちろん貴様もな――!!」
静かな声で外崎社長を脅しにかけた。それでも社長は屈せず、ただ出場するプレイヤーたち全員に願を掛けていく。
(どんな窮地に立たされようとも、私は信じている。強敵をも打ち砕く魂を持ったプレイヤー……いや、それをも超越する【ゲームウォーリアー】が必ず現れることを。
君たちの未来のために、ゲームワールドオンラインを守ってくれ……!)
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次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!




