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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第2章【G-1グランプリ予選】編

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第18話③~精神一到何事か成らざらん~

「うちの工作班が、あんたみたいなおっさんに狙われているって通報が3rdゲームの時にあったんだ。ゴツい巨体が特徴って言うから近づいたが、どーりでデケェ訳だ。木偶の坊みたいでさ!」




 レミが狙われた3rdゲームのテトリスの際、ブラックヘロンの工作班を追いかけていた豪樹。その巨漢ゆえに、敵の同胞に存在を察知されていたのだ。




「へぇ、流石にあんな大騒ぎしてりゃバレるか! だが、調子に乗るのも大概にせえよ!!」




 豪樹が額に青筋を立て、さらに追撃の威力を高める。しかし、それでもダメージは通らない。




「しつこいっつってんだろ!」




 次の瞬間、豪樹の周囲を正体不明の飛行物体が飛び交い、その顔面目掛けて突っ込んだ。




 ――ゴスッ!!!




「ぐッ――!?」




 鉄塊で殴られたような硬い衝撃。それが超高速で激突したのだから、威力は凄まじい。




「な、何や!?」




 豪樹の額から血が滲む。四方八方から襲い来る物体を避けながら、必死にゲームを進める。




「ありゃドローンか? ごっつ邪魔やな、お前が仕込んだんとちゃうか!?」


「何のことだ? ほら、よそ見してるとこっちの方がやられるぞ!?」




 鴨川は白々しくシラを切る。会場に違和感が広がる中、なぜか主催側からの制止は入らず、ブラックヘロンの成すがまま。この暴挙を、プレイヤーたちはただ見ていることしかできないのか――!?




 ………いや、そんなことはない!!




「なぁ、あんちゃん……過去に大人に虐められた経験とかあんのか?」




 豪樹が静かな口調で問いかけた。




「はぁ!? それがどうしたってんだよ!!」




 過剰な反応を見せる鴨川の様子は、図星であることを物語っていた。親からのDVか、あるいは別の理不尽か。真意はさておき、豪樹の言葉がやさぐれた心を貫く。




「親に虐められたとかなら同情するが、問題はその後や。理不尽と戦わず、自分で何とかしようともせず、すぐに他人のせいにして現実から逃げる。陰気な輩には大概そういう奴が多いんだが……お前のは典型やな!」




 豪樹はさらに言葉で畳み掛ける。




「なんだなんだ、今度は説教か!? これから負けを宣告されるあんたに、説得力があると思ってんのか!!」




 鴨川が逆上して攻め立てる。ゲーム内の猛攻とドローンの強襲、二つの脅威が迫る中でも、豪樹は冷静にかわしていく。




 ――ガシッ、ガシャン!!




 それどころか、豪樹は高速で特攻してくるドローンを素手で鷲掴みにし、床に叩き落とした。鉄の凶器すら、彼にとってはハエ同然だというのか!?




「まぁまぁ、そう言わずに! そんな青二才に二つ、良いことを教えてやるよ!!」




「何――!?」




「まず一つ目や。ある諺に『精神一到何事か成らざらん』ってのがあってな。意味は【強い意志を持って事にあたれば、成し遂げられないことはない】という教えや。――心の鍛え方一つで、道は切り拓かれる! お前みたいに妬み恨みで自分から動かない奴に、道は拓けへんで!」




 この教えは、かつて豪樹がシャッフルのメンバー全員に諭したものだった。だからこそ剣もみのりも心を鍛え、今この場に立っているのだ。




「それと二つ目!!」




 言い放つと同時に、豪樹はキックボタンを猛烈に連打! 連続キック技【ガトリングレッガー】を炸裂させる!




「なっ――!?」




 通常のコマンドならオートガードで防げたはずだ。しかし、鴨川が狼狽えた理由は別にあった。




 豪樹が凄まじい速度でボタンを叩き続けると、鴨川のチートプログラムによるガードエフェクトが激しく点滅し、ついに限界を迎えようとしていたのだ。




「『壁』ってのはな……壊すためにあるんや!!!」




 止めの必殺コマンドが入力される!


『←』『↓』『↑』と、レバーが瞬時に弾かれ、強パンチが叩き込まれた!




「必殺コマンド、『デストロイヤー・ナックル』!!!!」

小説を読んで『面白かったぁ!』と思った皆様、是非とも『★★★★★』の評価、「ブックマーク追加」や感想・レビュー等を付けて、応援してください!



次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!

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