第17話③~狙われたレミ~
ゲームに入る前に、ここでレミのプレイヤーステータスを確認しよう。
☆畠田レミ/プレイヤーレベル:18
[プレイヤーステータス]
・アクション:161・シューティング:137
・ロールプレイ:146・タクティクス:170
・スピード:172・ブレイン:227
・ハート:174・ミュージック:210
・ラック:194
[プレイヤースキル]
・【W・ネイリング・テトリス】・【パズルシュミレーターA】
・【ブロックサーチ】
パズルプレイヤーらしく『ブレイン』がダントツトップに高く、意外にも『ミュージック』が次点で高いステータスだ。
さらにプレイヤースキルではパズル関連のサポート技を習得しており、【ブロックサーチ】は落ちてくる予定のパズルを5個先まで確認することが出来るのだ。
確認を終えたところで、本題のゲームに入ろう!!
◇◇◇
『さぁサバイバー四捨五入を終えまして、実力者が絞り取られた第2回戦に移ります!
こちらは残り25名の時点でクリアとなります。1/4のアドバンテージ、制するのは誰だ!!?』
『GO!!!!』
先程の第1回戦での緊張はほぐれたのか、うって代わって各プレイヤーがスムーズにテトリミノを重ねていく。
おっとここで挨拶代わりの『テトリス』だ!!
(……?何か妙に狙われてるわね。偶然かしら)
レミは序盤から異変に気付いた。初手から色んなプレイヤーから狙われて邪魔テトリミノがハイスピードで競り上がっていく!!
「ちょっ……!?これはマズイわ!!」
レミは必死に猛攻に抗っている!
ウイルスプログラムは一段でもテトリミノを消せば相殺も可能だ、だがそれでも追い付かないか!?
邪魔テトリミノの盛り上げに加えて、誰かがプログラムを仕掛けた!
落とすブロックをT型テトリミノのみに縛るプログラム≪T-BIND≫だ!
これではテトリスが撃てない!!
皆はもうご察しの事だろう。
コントロールパネルに細工をしたことによって、レミのいるブロックにブラックヘロンのプレイヤーが集中攻撃を仕掛けているのだ!!
しかし本人はそれを知らない!何故ならランダムで狙われる為に犯人を特定出来ないからだ!!!
「冗談じゃないわよ!あたしばっかり付け狙っちゃって!―――お返しよ!!」
『おっと、レミ選手ここでT字テトリミノの呪縛が解かれた!!
邪魔テトリミノの盛り上げに一直線の穴が四段できている中で……出て参りました!直線テトリミノ!!』
そこに―――挿入!テトリス!!!
ウイルスプログラム発動!!『MIRROR』!
この効果はプレイヤーが受けたダメージを攻撃してきたプレイヤーに倍返しで返すカウンターアイテムだ!!
(何!?うわぁ!!!)
レミに攻撃してきたブラックヘロンのプレイヤーが一気に窮地に落としていった!!!
『ゲームアウト!!』
『いった!!天からの玉砕だ!!!
畠田レミのいるブロックが一気にゲームアウト、そして丁度レミを含む25名残した状態でゲームセットだ!!!!』
(はぁ……危なかった。―――でも妙に変だったわさっきのゲーム)
『畠田レミ、第3回戦進出ですがその顔は少し曇りがあるようです。先程の猛攻も影響しているのか…?』
新垣アナも心配する様子である。ここで2度目のブレイクタイムへ。
第2回戦のシャッフルオールスターズの戦況。
剣は1回戦に引き続き、持ち前の根性と切り札に助けられ第3回戦進出。
槍一郎も問題なく進出。
しかし、第2回戦のボーダーラインの厳しさから遂にみのりと豪樹がリタイア。
これにより生き残りはレミ、槍一郎、剣の3人に。
「……何でか知らんが、ワイの出番少ない気がせぇへんか??」
いや気のせい気のせい。豪樹の活躍はもうちょっと先になるで。
◇◇◇
第3回戦スタートまでには5分間のインターバルがある。
そこで控え室でオールスターズが集まった。
「はぁ疲れた!やっぱり皆強かったわ!」
第2回戦で脱落したみのりがぐてーっとベンチに倒れこんだ。
そこへ激戦中にレミの異変に気付いた剣が疑問を持ちかけた。
「――そう言えばレミさ、何か苦戦してたみたいだったけど、そんなにさっきのゲーム厳しかったか?」
「いや……そうじゃないの。
一人一人とならまだ大丈夫だけど、何かこう……大勢に狙われているような感覚だったの」
レミの答えに剣も槍一郎も違和感を感じた。ランダムで攻撃されるこのゲームに、故意に狙われるような要素は皆無なのだから。
「ちょっと様子を見た方が良いな。みのりちゃん、控え室でレミのブロックの状況がどうなってるか見て報告して。豪樹さんは管理室の様子を」
「ん、分かった」
「了解や」
テトリスでどんなプレイヤーがブロックで争っているのかは控え室でのみ確認する事が出来る。
そこで先にリタイアしたみのりは観戦側の様子を、豪樹は管理の異常が無いか確認することになった。
そして生き残った3人も―――
「……なぁレミ、まさかだぜ。まさかレミを除いた99人のプレイヤーが一気に襲いかかる…なんて状況になっても、勝てる自信はあるか?」
剣は突拍子もなく会場に向かうレミに話した。
「『勝てる!』……って言わなきゃ、殿堂入りプレイヤーの名が廃るでしょ?」
だがレミの返しは若干弱気だった。テトリスの実力は確かだが殿堂入りであることがプレッシャーになってるのも確かだ。
「おい剣!あんまりレミにプレッシャー掛けるな」槍一郎が注意を促す。
「でもレミはテトリスのNo.1目指すんだろ?だったらこんな危機的状況も越えれるはずだ。
――ブラックボックスならな」
剣の言葉にレミはハッとした。そしてそのまま各自会場に転送された。
レミよ、見えない99の刺客を越えて行け―――!!!!




