表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第1章【シャッフル・オールスターズ編】
60/310

第13話②~クロサギの巣~

 ―――シャッフルメンバーは早速、ゲームワールドへ赴き、各エリアにブラックヘロンの一味が屯する出所が無いか探すことにした。


 レースゲームの未来都市からパズルゲームの工場まで隅から隅まで探すなか、剣とみのりは、中心地である『プレイヤー・バザール』から遥か南南西の片隅に位置する黄金に輝く賭博場エリアへ向かっていた。


「何だか眩しすぎて目が痛い……。こんな所、私達があまり来ちゃいけない気がするわ、剣くん」

「俺かて来たかねぇけどさ……こんな人目も避けるようなエリアなら、あのテロリスト共のメンバーが一人二人来るんちゃうかと思うんや」


 プレイヤー達の欲を貪り食らう黄金の賭博エリア。その名も――――【ゴールドラッシュ・カジノ―GOLDRUSH CASINO―】!


 ここに来たら最期、億万長者への架け橋か破産への崖となるか、全てはプレイヤー達の運のみぞ知る命懸けのカジノ!!

 更にこのエリアでは、裏社会のマフィア等の取引に使われる噂もあるんだとか……?


 ◇◇◇


 ――剣達が向かったのは、カジノ内に設置された『イージーエリア』。


 ここでは自己破産するほどの賭けに歯止めをかけられ、パチンコの景品のような対価交換で抑えられているため、16歳以上で入ることが出来る。高校生の剣達も一応はセーフラインだ。

 因みに本家本場の『ジャックポットエリア』は、本気の賭けをメインとする為、18歳以上は入場お断りなのだ。


 ――剣は周りのゲームの様子を見渡しながら、休憩所でみのりとジュースを飲み、標的の出方を見守る。


「ねぇ、剣くん。掛金で悪い事を仕掛けるんだったら、『ジャックポットエリア』の方が尻尾掴めそうな気がするんだけど……?」

「いや、『ジャックポットエリア』はゲームワールドの中でも特にセキュリティ厳重やし、下手にイカサマ仕掛けりゃ即刑務所行きや。んな所で奴らも変な真似はせぇへんやろ」

「それでイージーエリアの方が怪しいから、私たちで様子を伺うって事ね」


 剣とみのりの周りには、パチンコ台やメダルゲーム等に戯れる年配プレイヤー達が多く見られている。

 そんな中で特に異端を放っていたのは、テーブルゲーム・トランプでのエリア。


  そこには数人、黒に鳥のような刺繍のTシャツを着た男達が卓上ボードにて【ポーカー】をプレイしていた。みのりはそのプレイヤー達のプレイの一部始終を見て、僅かながら違和感を感じていた。


「――ねぇ剣くん。あの男達、何かおかしい事してなかった?」

「みのりも気づいたか。俺もだ」


 遠目に疑惑を向けながら、ヒソヒソと相談する剣とみのり。彼らが特に重視していたのは、ディーラー(トランプを配る人)だった。

 ゲームを審判する役らしく、カードにアーチを掛けるように曲げて混ぜていくリフルシャッフルをやる分には普通だが、問題はカードを配るときだけ指先の動きが明らかにおかしかった。


 そして黒いTシャツの男達に配られたカードは、手札を交換せずにストレート、4カードと高い役で勝ち続けた。


「ちくしょう、また負けた!」

 黒シャツ男達とは無関係の同席したプレイヤーは、掛け金と共に余裕をも無くして失意のままテーブルを退散した。


「へへへ、ちょろいカモだったな」

「あーゆーカモがバカな程、ぶっといネギしょってくるもんだ。

 この『イージーエリア』全般が我々【ブラックヘロン】の縄張りになってることも知らないで――!」


(―――!!!)


 壁に耳あり、ブラッディメアリ……じゃなかった、障子に目あり!

 黒シャツ男の口からサラリとカミングアウトした【ブラックヘロン】の尻尾。それを剣とみのりはしかとその耳で聞き取っていた!!


「バカはお前らだ。公共の面前で『ブラックヘロン』の言葉を使うなと言っただろう」

 話したディーラーまでも組織の事を知っていた。つまりこの連中、黒い服同士が束になってプレイヤー達の掛け金を搾り取っていたのだ。


「でもあんちゃんこそ、公式のディーラーを偽ってブラックヘロンに加入しておきながら、あのジャックポットエリアを占領出来てねぇじゃねぇか」

 ブラックヘロン一員がディーラーにちょっかいを出す。


「それほどあそこは手堅いって事だ。だがいずれは制して我が組織の資金と化すれば、ゲームワールド全体を手中に納めるのも夢じゃない事だ!」

「あのG−1グランプリも組織のリーダー達が仕留めれば俺達の天下だしな。ククク……!」


「ゲームは勝つことが全てだ! どんな手を使ってもだ。ルールだとか規則に従う愚かなプレイヤー共をブラックヘロン(我が組織)が服従してやるのだ!!」


 そんな一員達の会話をも地獄耳な剣には丸聞こえ。ゲームを使ってプレイヤー達の行き場を潰すブラックヘロン達にもう我慢の限界が来ていた。


「あの野郎……ッッ!!」


「剣くん、なにする気なの?」

「なに、ちょいと俺もゲームをやりとうなった。やってる間にみのりはアレを用意しといてくれ」


「…………分かったわ」

 そう言うと剣はブラックヘロンのいるテーブルコーナーへ向かった。



 さぁいよいよ、ブラックヘロンの巣窟へ。急接近だ――――!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ