↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第1章【シャッフル・オールスターズ編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/310

第9話②~天才? パズル女子プレイヤー現る!!~

 テトリスの厳しさを思い知らされた剣とみのり。


 一旦筐体から離れて、休憩用のベンチに二人きりで休んだ。




「でもテトリスも奥が深いわね。どんな形のテトリミノが降るか分からない上、咄嗟の判断で、テトリミノをどこに置くか決めなきゃいけない。難しい世界だわ!」




 みのりはお手上げな感じで頭を抱えた。




「それだけやない。いくら綺麗に積み上げても、俺みたいに肝心の落とす位置を間違えたら、大きなミスになるから余計に焦んねん。パズル好きがやり込む気持ちも分かるよ」




 剣はそう言いながら、ベンチから少し離れた場所に設置されたモニターボードを見つめている。




(≪テトリス日間スコアランキング1位 畠田はたけだレミ スコア:996450≫、か……)




 ゲームを上達させるためには、実戦を積み重ねるのもそうだが、最強プレイヤーのプレイを見て、模範プレイを参考に勉強するのも手である。




 ≪畠田レミ≫……!!


 剣はハイスコアボードの頂点に刻まれた名前に、狙いを定めた。




「……何ボーッとしてるの? 剣くん」




 みのりは剣をジーっと見つめた。


 近くで見つめられているのに剣は後から気付き、たじろいだがすぐに平静を装った。




「……やっぱり上達するには、トップから学ぶのが近道やな!」


「トップ??」




「トッププレイヤーを探そう! ああいうタイプは毎日ゲーセンに通ってるって相場が決まっとる」




 剣の持論が当てになるかはさておき。剣達はテトリスのトップスコアを取った『畠田レミ』なる人を探すべく、『パズルファクトリー』内のプレイヤー達に徹底的に尋ねていった。




「――畠田レミ? ああ、その人ならまたやってるんじゃないかな。この時間になると毎日のように現れるし」


「どんな姿してました?」




「君たちと同じ高校生くらいかな。それもお嬢ちゃんみたいな、今どきの女子高生って感じ!」




(私と同い年くらいかしら)




 剣達はプレイヤー達の情報を元に、無我夢中で彼女を探しにテトリス筐体のあるエリアへと戻った。




「剣くん、あの人じゃない!?」




 そこには、テトリスの筐体にしがみつくように集中している黒髪ポニーテールの女の子が一人。みのりの思惑通り、彼女らと同い年の16歳、畠田レミがそこにいた!!






「に゛ゃぁぁぁああ!! またスコア100万点逃しちゃった~!!」


 見つけたと同時に鳴り渡る喚声。どーやら丁度ゲームが終わったようだ。






「……あの~、もしかして貴方が畠田レミさん……?」


 みのりが恐る恐るレミに話しかけた。




「だったら何? あたしの『テトリスで100万点取っちゃるけんね作戦』を邪魔しないで!」




 貴方何処の生まれですか。と言わんばかりのノリだが、自称してる通り、間違いなく畠田レミ御本人のようだ。




「いや、邪魔するつもりはないんや。日間のテトリスランキング1位の人がどんな人か、見に来たんや。俺らはただの野次馬や」


 しかし当のトッププレイヤーの反応は、意外なものだった。




「……あたしが1位? 何それ、いつの間に」




(え? 意識してなかったの??)


 剣とみのりはきょとんとしていた。




 一方のレミは、赤の他人にいきなり話し掛けられて、疑わしい感じもした。しかし自分と同年代であるのを察して直ぐに打ち解けた。




「……あたしね、小さい頃からテトリスとかパズルゲームが大好きなんだけど、スコアを競うとか、そーゆー争い事は好きじゃないのよ。

 ここ最近ゲームワールドでテトリスばっかりやってて、周りがワーキャー言うと思ったら、このことだったのね。知らなかった!」




「じゃ、この『パズルファクトリー』でしか、ゲームしてへんのか?」と剣。


「うん。パズル以外興味ないもの」




「え、じゃあ、公式大会とか出たことないの!?」とみのり。


「無いわよ」


「あ、俺も」




(剣くんも乗っかかるんかい)


 棚からぼたもちのような、思いがけない情報である。




「……まぁせっかくやし、レミの技を見せてくれよ。邪魔はせぇへんから」




「いいわよ。でも集中したいから静かにね?」


「勿論や」




 そう言うとレミは再びテトリスを始めた。


 バージョンはさっき剣達がやっていたシンプルな初期型タイプである。




 ―――ゲームスタート!!




(実際、他のプレイヤーを大きく引き離して100万点近く稼ぐやつが、大会に出ないのは惜しい話だが――見せてもらうぜ、その実力!)




 剣は無言で視線を光らせながら思った……




 ―――その刹那に!!!




 ――ガチャン、ガチャン、ストンッッ!!

 素早いレバー捌きと、軽やかなボタン連打。流星のごとくテトリミノが降り注ぐ!

 ジグソーパズルのように隙間なく四段ラインを積み上げ、あとは長い棒を待つのみ。

 そこへ落ちてきたのは、I型テトリミノ!

 四列の隙間へ、釘を打つように正確に突き刺さった!






「―――はいっ、『テトリス』!!」




 積み重ねたブロックが、一列残らず消え去った!

「な、何で!? 何であんなにあっさりとテトリスできちゃうの!?」

(……初手で全消し(パフェ)だと……!?)




 一見強者らしいオーラを感じないその裏に、見せつける畠田レミの実力。


 それは彼女が無意識の内に身に着けていた能力【ブラックボックス思考】にあった……!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。