第51話②~信念に剣を、心に盾を!!~
【アメイジングゲーム状況】
・桐山剣 HP400:手札4枚 EG⑥
フォロワー:なし
・立海銃司 HP1600:手札2枚 EG①
フォロワー:なし
立海銃司の亡き兄に捧げた超越必殺技炸裂!
その壮絶な過去を乗り越えて、圧倒的な力を得た銃司を前に剣は成すがままに攻撃を受けた。
だが剣もこのままでは終われない。銃司がEGが尽きている今こそ、カードを使うチャンスだ!!
「言われなくてもそのつもりだぜ! 貯めたカードは一気に使わせてもらう!!」
剣が手札から取り出したのは2枚のカード、それを一気にカードスキャン!!
「ツールカード【シールド・スクランブル】、パーマネント・ツールカード【ストーンウォール】!!」
剣のフィールド前方に5体の大きな盾を持った兵士が、その後方中央には石の壁のような物体が現れた!!
◎――――――――――――――――――◎
◎ツールカード◎
【シールド・スクランブル】
属性:黄/カウンター/EG:④
・効果:フィールド最前列に
ユニット≪シールドソルジャー≫
[ヒューマン/ナイト AP100 DP300 AS10]
を5体召喚する。
◎――――――――――――――――――◎
◎――――――――――――――――――◎
◎パーマネント・ツールカード◎
【ストーンウォール】
属性:無 EG:⑤ DP3000
◎――――――――――――――――――◎
(これで防御布陣は整った。これで銃司が流れ弾を撃ってきても少しは対処できる……)
しかし銃司の反応は……
「……それで身を隠したつもりか、甘いぞ剣ッ!!」
「何!?」
銃司たった②のEGを全て使い、カードスキャン!
『ツールカード、【リロード・チャージ】!!』
◎――――――――――――――――――◎
◎ツールカード◎
【リロード・チャージ】
属性:青/バスター系/EG:②
・効果…自分の墓地の≪バレット≫と
名の付いたカードを除外フィールドに捨てる事で、
捨てた枚数×③のEGを加える。
◎――――――――――――――――――◎
「俺は墓地の≪バレット・ショット≫と、≪スナップ・バレット≫を除外させて……合計EG⑥を得る!!」
これは指定したカード限定でEGを補給するカード!
銃司は数多くの≪バレット≫系カードをデッキに入れていた為に容易にEGを蓄えることが出来た。つまり彼の戦略に弾切れはない――!!
「そして俺は新たな≪バレット≫カードをスキャン!!」
『アクションカード、【ガトリングバレット】!!』
◎――――――――――――――――――◎
◎アクションカード◎
【ガトリングショット】
属性:赤/バスター型 EG:⑥
・効果…ユニットを対象にランダムに
AP50×30回分のダメージを与える。
◎――――――――――――――――――◎
「AP50×30回……ってハァッ!!?」
剣のユニットはDP300の≪シールドソルジャー≫が5体。計算したら合計で1500のジャストキル。
剣も出来すぎた効果にただ驚愕するしかなかった。
「貴様の盾を飾っただけの雑兵ごときに屈する俺と思うな!!!
――弾丸のシャワーを浴びて出直してこいッッ!!!!!」
――ドガガガガガガガガガガガガガガッッ
目にも止まらぬ速射攻撃であっという間に剣のユニットを一掃してしまった!!
「≪シールドソルジャー≫、全滅だ! この程度など俺にとっては手緩すぎるぞ‼」
守るユニットが居なくなった所で銃司は武器の『エクストリームバスター』を撃ち、剣に当てていく。
「グッ!?」
2発エクストリームバスターに被弾した剣は残りHP300の状態で辛うじて石の砦≪ストーンウォール≫の後ろに飛び込んだ。
自己防衛能力を頼りにこれを乗りきるしか方法は無くなった。
(情け無用に弾を撃ち放って圧倒させる破壊活動……! 前からヤベェとは思っていたが、この感覚は穂香の時とはまた訳が違うぜ――!!)
剣のカードを握る手に汗が滲み、その様子から尋常じゃない緊張に剣が襲われているのが確認できる。
そして銃司、ストーンウォールに身を隠す剣に対して自分に求めているものの違いから自然と苛立ちを見せていた。
「……どうした、今更俺の弾丸に怖じ気付いたか? 剣」
「そーじゃねぇよバカ。殺意むき出しに銃を構えるお前に顔出せるかよ!『狙ってくれ』ってやるのようなもんだ」
HPも残り僅かの状態にも関わらず、今まで通りの強情な態度。そんな剣に諦めた様子などは一片とも無い。
「フン……こんな佳境でも減らず口を叩けるとは良い度胸だ。分かってるだろうが、俺はG-パーツを譲るつもりは一切無い。
ここで貴様を倒し、遺産を我が手に収める事により、『マスター・オブ・プレイヤー』の称号へ更に近づく!! その時には既に、貴様らは敵ではないッッ!!!!」
勝利を確信させる不敵な銃司の叫び。それを石の裏で聞いていた剣はしかめっ面を立てながらそれに反抗した。
「……んな事させっかよ。色んなもん巻き込んで最強の座を手に入れようなんて甘ったれた事は、好敵手の俺が許さへん!!」
「分かっている。俺のやり方が不条理であることなど……だが『最強』とはこの事なのだ!!
得るべき力を奪い尽くし、平民に恐怖を与える!!! 俺達が傲慢なるプレイヤー貴族で在るために常に強くならねばならんのだ!!!!!」
「――――立海遊戯戦団全員で戦争を引き起こしてもか? お前は桜や瑠璃さんや、他のメンバーの気持ちは考えたことあんのか?」
剣はついに痺れを切らし、石壁から姿を現し面と向かって銃司に諭した。
「……桜はこの身を捨てても兄との約束を優先している。俺を守るという約束をな。だが俺は立海の血を継ぐ者。俺の命をかなぐり捨ててでも、俺は『立海』の名誉を守り通すまでだ」
「それは……桜の約束に反故するって事じゃ無いのか――?」
「そんなことは全て承知の上だ、ゲームは遊びではない!! 俺はプレイヤー共に何時でも殺される覚悟でゲームに挑んでいる!!!
――兄に一度守られたこの最後の命、同胞の想いを振り切ってでも中途半端に終わらせてたまるかッッ!!!!!」
「………………」
剣のしかめっ面から、眉間のしわ寄せがそのままになりながらも真剣な目付きに変わっていった。
「やっぱ城持ってる奴は理想のスケールがけた外れに違うぜ。お前が高望みしているうちに自滅に追い込んでるのも知らずに、それを必死に止めてる桜や仲間の想いを無駄にしていくんだろうな……
――――甘ったれるのもエエ加減にせぇよお前ッッッッ!!!!!!!!!!」
自分が強くなるために追い求めた好敵手に、剣は初めてブチキレた。
「貴族とか誇りとか綺麗事ばっか並べやがって、独りよがりで仲間の心も守れねぇんじゃ、リーダーとしての資格はねぇぜ!!!」
「部外者が生意気な口をほざくな―――!!! ……だがその言葉の重み、貴様も経験したかのような発言だ」
銃司も青筋を立てながら、剣の激昂を聞き受けた。
「……あぁ、そうや。俺もお前と一緒だ! 些細なことで大事な友を失い、そして今新しい親友を得たんだ!! お前と一緒で『絆』ってヤツの価値をよーーく知ってる騎士が直々に教えてやるよ。
――大事なものを守る、その意志の手本ってヤツをな!!!!」
「この状況でまだそんな戯れ言を吐けるか!! ――面白い……実に面白い好敵手だ剣ィ!!! ならばその意志、絶望の弾丸で撃ち落としてくれるわ!!!!」
「行くぜ渾身のカードドローッッ!!!」
丁度剣のドロータイムが訪れた、それを既に悟っていたかのように剣は万感の想いを込めて、カードを1枚ドローした!!
それを直ぐ様、カードスキャン!!
『カスタムツールカード……』
「見せてやるぜ。ゲームの絶望を叩き潰す希望の盾の力を!!!!」
ブレスに込めた切り札1枚、EGは……④!!
『――――【ハートフル・ホープシールド】!!!!』
次回の更新は4月28日(火)を予定しています!
お楽しみに!!
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