第43話①~魔獣蔓延る荒野~
難攻不落の紅蓮城、『バスター・キャッスル』への道!!
その周辺に属する荒野、『サバイバー・ウィルダネス』は弱者を貪り喰らう!!!
城に向かう6人のシャッフル・オールスターズ達よ!!
執念という魂の刃でこの修羅を切り抜けろ!!!!
第43話、オープン・ザ・ゲート!!
――大切な友を救うべく、剣の好敵手がいる『バスター・キャッスル』へ乗り込むことになったシャッフル・オールスターズ。
だがその紅蓮の城に辿り着くためには、その周辺の荒野エリア【サバイバー・ウィルダネス】を越えなければならない。
剣、槍一郎、倭刀の3人は荒野に生息するモンスターを迎撃すべくアメイジングの準備を整え、他の3人は彼らのサポートに徹する体制で挑むことになった。
「――いいか? 無闇な戦いは避けろ。モンスターとはいえ視界から離れれば僕たちに襲ってくることはない。“シンボルエンカウント”みたいなものだ。それでも襲ってきたらば……僕達で迎え撃とう!」
「何かドラ◯エみたいね……」
みのりも感心しているが、『シンボルエンカウント』について久々にG-バイブルで調べよう!
◇◆◇◆◇◆
★【シンボルエンカウント】
フィールド上にあらかじめ敵の姿が見えており、プレイヤーキャラクターがそれらの敵キャラクターと接触することにより戦闘が始まる形式の事。
※ちなみにフィールドでは見えていないが、プレイヤー移動中に一定の確率で敵と遭遇して戦闘に入る形式を【ランダムエンカウント】という。
―G-バイブル『エンカウントと言えばバンドと言うが、僕は衛星放送の声優ゲーム番組のが好き』より引用―
◇◆◇◆◇◆
「アメイジングが導入された事でこういった危険なエリアでも立ち向かえるようになったのはホントに幸いだよ。ただモンスターも侮れない、油断せずに行くぞ」
「オッケー、何処からでも相手になるぜ」
槍一郎の警戒とは裏腹に剣は何やらウズウズしてるような様子だった。
「先に言っとくけど、わざとモンスターと戦うなんてアホな事するなよ剣!」
(ギクッ!)
あ、この図星の様子じゃ剣さんマジでやろうとしてたんでしょ。
(また厄介な事になりそうね……)
みのりも長年剣と共に過ごした分察する知恵も付いてきたようだ。
「大丈夫ですよ、剣さんの分まで俺がみのりさん達を守りますから!」
「あら頼もしいわね! 剣くんとは違って中々紳士じゃない倭刀くん!!」
「倭刀、守るならみのりだけでえぇよ? レミは怪我してもパフェ食ってたら10日は生きてるから」
「剣くーん、ちょっとい~い?」
5秒後に剣の体をへし折る音と断末魔が聞こえたのは言うまでもない。
「大丈夫や倭刀、いざとなればワイがみのりちゃん達を守ったる。皆は荒野を抜けることを集中すればえぇだけや」
豪樹も用心棒になればこれほど頼もしいことはない。
「確かに、豪樹さん素手でも熊の体へし折りそうだよな」
「俺はレミにへし折られたよ……」
アンタは知らん。
「とにかく荒野エリアへ向かうぞ、ゲートでそのまま転送する!!」
槍一郎はプレイギアの『ゲート転送アプリ』でゲームワールドの門、ゲートを出現させた。
ゲートコードは、『カァチャンタチニハナイショダゾ』だ。
「ファミ◯ンウォーズかよ……」
レトロな突っ込みと共に巨大な門、ゲートが出現。中央には荒野と獣の絵が書かれている。
「よし……行くぞ!」
――ゲート、オープンッッ!!
ゲートの扉を開くと共に6人の体がデジタル粒子のように分解され、扉の奥に吸い込まれていく!
そして数秒後、粒子が段々と元の体にデータ変換されてオープンワールドな荒野へと6人を誘った!!
「ここがサバイバルの荒野……【サバイバー・ウィルダネス】だ!!!!」
――荒れ果てた大地と太古のモンスター達が共存する過酷なる荒野、【サバイバー・ウィルダネス―SURVIVOR WILDERNESS―】
ここはハンターと呼ばれるプレイヤー達が己の限界を越えていく為に狂暴モンスターやクリーチャーを討伐、狩猟していくための聖地。
己の力を信じて突き進む強者のみが訪れる無謀なエリアなのだ!!
「確かにモンスターはいっぱいいるけど……中々良い景色ね!」
小型、中型な動物や狂暴そうな獣が蔓延る荒野だが、奥ゆかしい青空と山々にみのりは惚れ惚れしていた。そして……
「あれだな、『バスター・キャッスル』ってのは……」
晴れ晴れな景色とは真逆の、漆黒の雲に覆われた紅蓮の城が遥か北東にあった。
「あそこに銃司の野郎が……」
「あそこに姉ちゃんが……」
「「手ぐすね引いて待ってるって事か!!」」
剣と倭刀の目的は違えど目標は一致。そして鼓舞するかのように城に向かって叫んだ。
「「今そっちに向かうからな、待ってろよォォォォォォォッッ!!!!」」
「バ、バカッ! そんな大声出したら……」
槍一郎は慌てて止めたが、時既に遅かった。
カタカタカタ……
何やら地面が揺れるような振動を感じる剣達、それに反応するように動物達も後ずさりに遠くへ逃げていく。
その振動はドンドン大きくなっていき、剣が背後で無数の気配がして、思わず振り向いた。
――ドドドドドドドドドドドドッッ!!!!!
木のこん棒を持った数百匹のゴブリン舞台が剣達の声に反応し、大勢で群がってきた!!
これを見た剣達は全員白目の真っ白、『ゴブリン恐ろしい子!』状態。
そして全員一斉に……全速疾走!!
「何でいっつもこうなるのよォォォォォォォッッッッ!!!!!!」




