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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第4章【アメイジング・ウォーズ編】

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第43話②~紅蓮城は不敵に笑う~

 

 一方のゲームワールドの紅蓮城、『バスター・キャッスル』では……


 既に立海遊戯戦団の戦闘機部隊は帰還し、侍女の桜と穂香はバスター・キャッスルに到着。

 そして城内では強奪したG-パーツ『G-トランプ』のエネルギーを放出させる装置がセットされていた。


「………………」

 その装置をただひたすら無言で見守る参謀長、史也。


「――どうだ史也?大いなる遺産の御感想は」

 その横には団長、立海銃司。


「相当寝ぼけているな、古の遺産ともあって最大限のパワーを放出させるにはかなり時間が掛かる。こういうのは無闇な事をせずに時を待つに限る」

「俺は待つのは苦手なんだがな、だが順調ならばそれに越したことはない」


 それでも装置から膨大なパワー溢れるオーラがG-トランプから溢れてきている。


「それに城や周囲のエリア『サバイバー・ウィルダネス』の警戒レベルも最高値まで上げた。流石のオフィシャルも動くにはもっと先になる筈だ、だがその時には……もう奴等でも止められない」


 史也が装置を動かすと……どういう訳か、何とG-トランプの発した光が()()()()()()()()()()()()()()!?


「聞いた通りだ、G-トランプはプレイヤーを勝利にもたらす力を持つ。

 それは即ち、()()()()()()()()()()()能力だ」


 ……なんと。


「アメイジングだけじゃない、これなら他のカードゲームのカードをも容易く精製出来る。WGCがアメイジングをリリースさせたのもこのG-パーツがあってこそ、効率的な使い方だな」

 

「遺産を請け負いの生産工場扱いとは、風情の欠片も無い……」


 銃司が捨て台詞を吐くと同時に、遠くから群れが大勢で走り回る音が聞こえた。


「騒がしいぞ、香港のデモみたいな品のない音を出すからに」

「……ウィルダネスの方向か」

 史也が淡々と監視カメラのモニターで周辺エリアの様子を確認した。


「またか、プレイヤーの気配に反応するゴブリン集団。それと……それを追い回されている6()()()()()()()()だ」


「6人のプレイヤー……誰だそれは?」


「……銃司、お前が確認した方が早いぞ」

「何?」


 銃司がカメラモニターで確認して顔色を変えた。


「あれは、桐山剣……!! とうとう来たかッッ!!!!」


「それに倭刀と、好敵手の仲間らしきプレイヤーも一緒だ」

「他はどうでもいい! 奴が、剣が来たのだ。俺は奴と戦えればそれでいい!!」

 興奮する銃司に史也が詰め寄る。


「頭を冷やすんだ銃司。まだ我々の調査でも未知数の実力の相手を城主が侮るな!」

「……随分買っているな。剣の同胞だからか?」


「情よりことわりを持つプレイヤーの視点だ。その考えを受けとるかはお前次第だ」

「難しい課題だな」


「特に倭刀にも注意しろ。あいつは『ルーキープレイヤー』として軽視されてるが、凡人が()()を繰り返して天才を覆すケースは幾らでもある。それはお前の好敵手にも言えることだからな」


「……だろうな、そうでなきゃ面白味もない。さて、あの荒野を抜けてこの城まで来れるかどうか……!」


 心なしか、銃司が嬉しそうに笑みを浮かべたのは気のせいだろうか。そんな二人の会話を立ち聞きしていた一人のプレイヤーが……


「倭刀も剣さんも必ずここに来ます。一度や二度の敗北ではその魂は折れません。……更に強くなって、私達に立ちはだかってくるでしょう」


 無表情のまま立ち聞いていた穂香だ。それにウマがあったのか史也がしゃしゃり出る。


「頭が切れる者同士、意見は一致したな穂香。――だが決別のつもりで戦った相手に《ブルーバード》を返すのは甘いんじゃないのか?」


「……何の事ですか」


「一度知り合った友の決別とはいえ、デッキの要になるレアカードを敵にやることはそのカードで影響を呼び仇になる可能性もある。――冷徹なパニッシャープレイヤーが情に現を抜かしたか?」


「……それも承知の上でやったことです。貴方達には決して御迷惑はかけません」


 そして横から銃司が話に加わった。


「……結構だ。強者は己の魂、信念を貫き通して時に自らを縛ってこそ気高き戦士であれるものだ。カード1枚で崩れ落ちるようじゃその強さは偽りでしかない。――貴様には期待している大森穂香。これまでの協力への感謝を含め、今後とも貴様との良好な関係を築くことを祈る」



「――――はい、何なりとご指示を……」



 そして穂香は銃司達のいる玉座の間から離れ、ただ一人佇んだ。



(――剣さん…………倭刀…………! 皆、私の為にこの城まで必ずやってくる。不屈の魂を提げてまで……)


 薄暗く少し冷え込む廊下の中で更に思いに老け込み、終いには俯いた。



(剣さん、私は一体どうすればいいんですか……? 2つとも命を賭けて守りたいものが遠ざかった時、どちらを選べば良いんですか? 守りたいものが傷ついても守ってこられたんですか?? ――私には……分からない――!!)



 穂香の葛藤する2つの思いに剣達はその答えを出せるのか?

 立海遊戯戦団という壁を越えて穂香を救い出せるのか?



「誰か助けてェェェェェェェェェェェェェェェェェッッッッ!!!!!!」



 それはシャッフルオールスターズ達が、無法の荒野『サバイバー・ウィルダネス』を越えないと分からない!

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