この物語の説明
物語を支える登場人物
アンナ・ベルナルディ/マッテオの母
貧しい農家の食卓を守ってきた女性。料理は教えるものではなく、見て覚えるものだと考えている。息子の旅立ちを誰よりも心配している。
テレーザ・コンティ/幼なじみ
村で暮らす若い女性。自分の人生を選ぶ自由を求めている。マッテオとは互いに特別な感情を抱くが、二人の望む未来は必ずしも同じではない。
ジュゼッペ・リナルディ/行商人
各地を旅してきた男。食材や料理に詳しく、マッテオを外の世界へ導く。明るく振る舞うが、故郷を離れた理由を語ろうとしない。
主人公の人生を数十年にわたって描く5部構成の物語
第一部|息を詰まらせた豆
ヴェネト/1890年代末〜1900年代初頭/第1〜15話
Fasioi Sofegai
貧しい農村で暮らすマッテオ。母親の作る豆料理を通じ、家族の愛情と貧困の現実を知る。ある出来事をきっかけに故郷を離れる。
第二部|魚を待つ女たち
ヴェネツィア/1900年代/第16〜32話
Sardete in Saor
港町で働くマッテオ。漁師、船乗り、魚市場の女性たちと出会い、保存食に込められた暮らしの知恵を知る。海を渡る移民たちの姿も描く。
第三部|祝宴のない日曜日
マントヴァ/1910年代/第33〜50話
Bigoli con le Sardelle
豊かな農地を持つ地主と、土地を持たない労働者。日曜日の食卓を通して階級の違いを描く。やがて第一次世界大戦が人々の日常を変えていく。
第四部|緑のスープと冬の戦争
フリウリ/1915〜1918年/第51〜70話
Paparot
戦争によって故郷を追われた人々。マッテオは炊事の仕事を通じ、食べ物が命をつなぐことと、その限界を目の当たりにする。
第五部|名もなき食卓の記憶
イタリア各地/戦間期〜1950年代/第71〜100話
年老いたマッテオが、自分の人生を振り返りながら料理の記録をまとめ始める。
かつて出会った人々の多くは、もうこの世にいない。しかし彼らの料理は残っている。




