069 大事件発生
ー登場人物紹介ー
※◆は鳳翔院学園高等部ミステリー同好会メンバー
◆大道正火斗・3年生。大企業財閥御曹司。
◆大道水樹・正火斗の妹。2年生。
◆安西秀一・部長2年生。親が大道グループ傘下企業役員。
◆浅倉奏衣・副部長2年生。中等部から正火斗に片想い。
◆桂木慎・2年生。明るくフレンドリー。
◆神宮寺清雅・1年生。ややお調子者?
◆椎名美鈴・1年生。真面目でしっかり者。
◇桜田風晴・田舎の農業高校2年生。
◇真淵聖・風晴の同級生。話すのが苦手。
○華蔵理人・華蔵家現当主。
○橘信蔵・華蔵家執事。
○斉藤豊子・華蔵家女中頭。
○斉藤美郷・豊子の孫。白吹村女子高生。
○戸田広雪・白吹村男子校生。3年。
○冴木拓眞・華蔵家運転手。理人の同級生。
○ 秋月未来・白吹村役場職員。
○葉崎達哉・25年前からの行方不明者。
◾️これまでのあらすじ
鳳翔院学園ミステリー同好会メンバーとN県白吹村の洋館ペンションで再会した風晴と聖。
しかし洋館当主の華蔵家には"白吹の呪い"があり、24日クリスマスパーティーの後、風晴、聖、冴木の3人が洋館から姿を消す。ミステリー同好会メンバーと正火斗のおかげで、連れて行かれた洞窟が雪崩に埋まる寸前に風晴と聖は救助される!が、洞窟内では冴木拓眞は殺されていた。
クリスマスパーティーの日に何があったか、調査が始まる!
2025年12月27日午前9時頃
正火斗は確認と振り分けをした。
神宮寺は秋月未来とLINEのやり取りをして本当に会えることになった。
この時期は役場近くの広場で雪像祭が行われているらしくて、それに神宮寺と桂木が行くことになった。
トークタイムで林有里子と話した桂木がいれば、彼女の話もしやすいだろうという算段だ。
橘の運転で行くことになっている。
2組目は椎名と浅倉になった。
予定としては──朝、洋館で斉藤美郷から戸田広雪の連絡先を聞き、連絡がとれたら戸田と今日会うか約束を取り付ける。
戸田広雪と会うのは最優先で、それができれば椎名の喫茶店行きは午後からでも後日でも良しとした。
安全のために2人で動くことになっている。
理人が採用した新しい運転手が一緒だ。60代の赤沢幸太郎──ガッシリとした体の角刈りの人物だ。
正火斗は水樹、秀一と洞窟の所有者である葉崎達哉の親族に話を聞きに行こうと思っていた。
それから冴木拓眞の母親だ。この2つには 理人が訪問の連絡を入れてくれている。
そして風晴と聖には 洋館の中の従業員達から話を聞いてもらう。聖の足にはきっとちょうどいい。
だが振り分けを聞いて聖は
「正火斗と話を聞きに行くの……やりたい……」
と言った。風晴が
「分かった。じゃあオレここで話きいておく」
というと
「……風晴も一緒がいいな……」
と聖だ。秀一が
「じゃあ僕が残ろうか。風晴も行きなよ」
と言ってくれた。
聖は
「1人で行動しない方がいいんだよね?……水樹さん、秀一と……一緒がいいんじゃない?」
と珍しく意見を出した。
「え? やだな〜聖、なんか気を遣ってくれたりしてるんじゃない? もしかして」
と水樹が顔を赤らめる。秀一も
「ありがとう、真淵くん」
と照れていた。聖は一言
「みんなの幸せ……」
と呟いて笑顔になった。
しかし────この後、誰もが予想しなかった大事件が聖を襲う!!
「お願いします」
風晴が車に乗る時 挨拶をすると 運転手は
「どうぞ。君達は後ろで、聖さんは助手席に」
と言った。
風晴は異変を察して 運転手の頭を見た。頭頂部の髪が薄い!!!
これはこれはこれはこれはこれは────まさか!!!!!
運転手は振り返り 聖に向かって言った。
「ちゃんと家から 出て 働きだしましたよ、聖さん」
天羽生颯だぁ────────────!!!!!!
聖は風晴の陰に隠れた。
そのさらに後ろで正火斗は理人に怒鳴った。
「採用したんですか!?」
「いや〜 急募だったし、熱心だったみたいだから つい……」
華蔵理人は頭をかいて言った。




