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炎と白銀と〜聖夜の洋館の悲劇〜僕達の推理2  作者: シロクマシロウ子
第8章 調査開始

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063 会いたい人々

ー登場人物紹介ー


※◆は鳳翔院学園高等部ミステリー同好会メンバー

大道正火斗だいどうまさひと・3年生。実家は大企業の財閥グループ。

大道水樹だいどうみずき・正火斗の妹。2年生。

安西秀一あんざいしゅういち・部長2年生。父は大道グループ傘下企業役員。

浅倉奏衣あさくらかなえ・副部長2年生。中等部から正火斗に片想い。

桂木慎かつらぎしん・2年生。明るくフレンドリー。

神宮寺清雅じんぐうじきよまさ・1年生。ややお調子者?

椎名美鈴しいなみすず・1年生。真面目でしっかり者。


桜田風晴さくらだかぜはる・田舎の農業高校2年生。

真淵聖まぶちひじり・風晴の同級生。話すのが苦手。


華蔵理人かぐらりひと・華蔵家現当主。

華蔵透子かぐらとうこ・理人の妹。


橘信蔵たちばなしんぞう・華蔵家執事。

冴木拓眞(さえきたくま)・華蔵家運転手。理人の同級生。



 




 12月26日午前11時00分──



 正火斗、風晴、聖は華蔵(かぐら)家洋館に戻ってきた。



「水樹だ!! 水樹本当に会えて嬉しい!! とにかくありがとう!! 水樹のおかげで助かった!!」


 退院してきた風晴に、水樹は物凄(ものすご)(いきお)いで感謝された。


 風晴は本当は抱きつきたいくらいだったが、秀一との友情が(こわ)れるのでなんとか自分を(おさ)えたくらいだった。代わりに水樹を(なが)めてしみじみと言った。


「水樹って本当に……何かの女神(めがみ)なのかもしれないよな。よく見ると……やっぱり人間(ばな)れしてるくらい綺麗(きれい)だし。いるんだな、神がかっている人って……」


 いよいよ言動が(あや)しくなってきた──ので当然(とうぜん)


駄目(だめ)だ風晴!! 風晴とは言え、水樹をそれ以上熱く見つめていたら許せなくなる!!」

「部長、水樹先輩、桜田くん、いよいよ三角関係なんですね!!」

「友情を超えるならオレだろう!! 桜田!!」


 と秀一、神宮寺、桂木がパニクった。

 当事者の水樹は


気味(きみ)が悪いわよ桜田、頭の打ちどころ悪かったんじゃないの?」


 とバッサリだ。

 聖が進みでて、(めずら)しく解説(かいせつ)した。


「風晴……折りたたみナイフと飴玉(あめだま)が……とても助かったから感謝してる……。水樹さんは前にくれたナイフも……病院で役立ったから……神様みたいって……」


 頑張(がんば)った。

 なんでか、聖が言うと水樹は感動した。


「そんなこと全然(ぜんぜん)いいんだよ。多分 桜田の図太(ずぶと)さの賜物(たまもの)だろうし。でも聖を助けられているんなら嬉しいよ。寒いのに頑張ったね、聖。えらかったねー、飴あげるね」


 こうして大道水樹は女神からオバチャン化してしまった。

 聖は素直に飴をもらっている。


 ── 一連(いちれん)を見ていた浅倉は


「何だか夏休みの彼らとの やり取りが 想像できるような気がしてきたわ」


 と言った。


拍車(はくしゃ)がかかってはきてる」


 と正火斗は付け足した。


 風晴は少し離れたところにいた華蔵理人に視線を移した。


「理人さん、病院代をありがとうございます。それから多分……ヘリコプターレンタル代金もですよね?」


 理人は少し苦笑(くしょう)した。彼は風晴だけでなく、聖や正火斗の病院代も持ってくれていた。

 聖はペコリと頭を下げている。


「いいんだよ。そもそもがこっちが原因みたいなものだからね」


「そうですよね」


 と正火斗は横柄(おうへい)に言った。理人はそんな彼を目を細めて見た。


「君だけには自腹(じばら)にしてもらおうかなぁとだいぶ迷ったけどね。君のところは僕の一族よりだいぶお金持ちだからね」


 すると正火斗はサラリと


「金はあとで大量に支払うつもりですよ」


 と言った。理人を含めた全員が意味の分からない顔をしたが、今は正火斗はそれ以上説明するつもりがなかった。彼は


「風晴、透子さんのことを聞きたいんじゃなかったのか?」


 と風晴に大声尋ねて話を変えた。風晴はうなずく。


「うん。────理人さん、病院に迎えに来てもらった橘さんから、透子さんが食べれていないって聞きました。本当ですか?」


 その質問に 理人は顔を(くも)らせた。


「今は……仕方ないと思っているよ。冴木への気持ちのことも……いろいろあるだろうし、呪いが実際に起こったショックや、死亡という情報までもあって……」


 彼は肩をすくめた。


「どうにもならない。……医者に健康状態は大丈夫だといわれているから、様子を見るよ」


 風晴は言った。


「オレに透子さんに会わせてもらえませんか?」










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