044 過去からのヒント
ー登場人物紹介ー
※◆は鳳翔院学園高等部ミステリー同好会メンバー
◆大道正火斗・3年生。実家は大企業の財閥グループ。
◆大道水樹・正火斗の妹。2年生。
◆安西秀一・部長2年生。父は大道グループ傘下企業役員。
◆浅倉奏衣・副部長2年生。中等部から正火斗に片想い。
◆桂木慎・2年生。明るくフレンドリー。
◆神宮寺清雅・1年生。ややお調子者?
◆椎名美鈴・1年生。真面目でしっかり者。
◇桜田風晴・田舎の農業高校2年生。
◇真淵聖・風晴の同級生。話すのが苦手。
○華蔵理人・華蔵家現当主。
○華蔵透子・理人の妹。
○橘信蔵・華蔵家執事。
○斉藤豊子・華蔵家女中頭。
○冴木拓眞・華蔵家運転手。理人の同級生。
○松下寿明・喫茶店・寿店長。
みんながコーヒーで一息つく中、正火斗は話を続けた。
「これまでに消えた行方不明者の話は、水樹から聞いています。
透子さんのお母さんの高校の時の恋人が冬の夜にいなくなって、いまだに発見されていないこと。
それから曽祖父と曽祖母がそれぞれに県外の人を両親に紹介しようと白吹村に連れてくると、吹雪の夜の翌朝 姿が失くなっていた──という話です。
これは、この洋館で起こったことなんですか? それとも、他の場所から消えたんですか?」
斉藤豊子と橘信蔵は顔を見合わせた。
橘の方が、思い出すように目を泳がせながら話し出す。
「昔、理人様や透子様のお祖母様から聞いた話では、曽祖父様と曽祖母様は本家と別家の間柄で幼い頃から許嫁だったそうです。
しかしお互いに一族以外の方を好きになったので、みんなに認めてもらうために示し合わせて──こちらの館に連れて来たそうです」
「では2人共この建物から冬の吹雪の中でいなくなったんですね?」
正火斗は念を押した。
「そう聞いております」
橘は言った。橘の隣にいた豊子も話し出す。
「一族の方々も昔のように子供を多く持つ時代ではだんだんとなくなり、お相手を選ぶのが難しくなっているのです。
理人様達のお父様とお母様は従兄弟同士で、婚約等はしていませんでしたが、周りには結婚を期待されていました。でも優美子様は……」
理人達の母親の名前だろう。
「反発するように高校の時に、当時の恋人と結婚するつもりだと周りに訴えていたのです。
その頃にはもう華蔵家のクリスマス・パーティーはありました。
優美子様の恋人は告白ゲームで優美子様に"いつまでも君を愛してる"とも言ったんです。……ただ、2人がまだ学生だったこともあってか、明確な求婚ではありませんでした。
当時はあんなに大きなガラポン抽選機はありませんでしたが、やはり帰り際のクジはあったんです。
それで……それで1位を当てられました。優美子様の恋人の……確か、葉崎達哉くんだったと思いますが……」
これには、喫茶店店長の松下が反応した。
「1位って……僕と同じ? まさか、彼も1位の賞品としてこの洋館に泊まった?」
わずかな躊躇はあったが、豊子は深く うなずいた。
もう答えは分かっていたが、正火斗は豊子に聞いた。
「葉崎くんもここからいなくなっているんですね? 吹雪の夜に」
「…………はい」
ミステリー同好会メンバーは顔を見合わせている。松木も、なんだか泊まることが怖くなっているかのようだ。
────だが正火斗は冷静だった。
「なんでいなくなり易いんだ? ここから……」
彼はテーブルの縁を指で叩いた。答えを探すように。
「しかも100年以上前と25年程前と現代も起こっている────」
変わらずそこにある答えはなんだ?
「確かに人がやっているとしたら……冬の吹雪の中でって……遠くは無理じゃない?」
浅倉も疑問を持った。
「もう、1番近いお宅とかが怪しいんじゃない? 明日家宅捜索してもらえないかな」
これは水樹だ。
「水樹、僕も断言はできないけど……100年以上前から遺体3つをため込んでさらに3人招くのは……一戸建てではキツいと思う」
秀一はしかし、その後言った。
「冬だと遺体から臭いだけは出づらいかな。いや、でも屋外じゃないとやっぱり腐敗が……」
椎名は泣きそうになっていた。
「やめてください! 安西先輩!! 遺体とか腐敗とか……」
「分かった!!!!」
その時正火斗が大声で叫んだ。全員がびっくりして振り返った。
「分かったと思う。────3人が連れていかれた場所が」
「本当ですか!?」
神宮寺は瞳を輝かせた。
正火斗は自分の辿り着いた答えに喜べなかった。
もし当たっていたら──
彼らは むしろ危険な状態かもしれない。
今にも
生命が




