表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
炎と白銀と〜聖夜の洋館の悲劇〜僕達の推理2  作者: シロクマシロウ子
第6章 聖夜の悲劇

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/107

043 状況の整理2

ー登場人物紹介ー


※◆は鳳翔院学園高等部ミステリー同好会メンバー

大道正火斗だいどうまさひと・3年生。実家は大企業の財閥グループ。

大道水樹だいどうみずき・正火斗の妹。2年生。

安西秀一あんざいしゅういち・部長2年生。父は大道グループ傘下企業役員。

浅倉奏衣あさくらかなえ・副部長2年生。中等部から正火斗に片想い。

桂木慎かつらぎしん・2年生。明るくフレンドリー。

神宮寺清雅じんぐうじきよまさ・1年生。ややお調子者?

椎名美鈴しいなみすず・1年生。真面目でしっかり者。


桜田風晴さくらだかぜはる・田舎の農業高校2年生。

真淵聖まぶちひじり・風晴の同級生。話すのが苦手。


華蔵理人かぐらりひと・華蔵家現当主。

華蔵透子かぐらとうこ・理人の妹。


橘信蔵たちばなしんぞう・華蔵家執事。

斉藤豊子さいとうとよこ・華蔵家女中頭。

冴木拓眞(さえきたくま)・華蔵家運転手。理人の同級生。

松下寿明まつしたとしあき)・喫茶店・寿店長。

 



「私トークタイムの時、冴木(さえき)さんと会っています」


 休憩(きゅうけい)室は丸いテーブルが4つ置いてあって、それぞれに背もたれのない猫足の丸イスが置かれている。

 水樹と秀一と座るテーブルから、浅倉奏衣が挙手(きょしゅ)して声を上げた。

 全員の視線が集まる。


「トークタイムはラブッキーくんのぬいぐるみをくれた人にお礼を言いに広間に行ったの。

 話が終わって出口に行く時、ソファにいたスーツの冴木さんを見つけました。私達目がバッチリあってしまって……話までしました」


「何を話した?」


 正火斗は浅倉に尋ねた。


「ええっと……私は"プレゼント探しゲームに参加していたんですか? 気づきませんでした"と言って、冴木さんは"ゲームは参加していなくて、今会っていたのは違う約束の人"と言っていました」


 微妙(びみょう)沈黙(ちんもく)が流れた。

 秀一が透子に聞いた。


確認(かくにん)ですが……その()()は透子さんではないんですよね?」


 本当に確認だった。そもそも女中姿の透子が広間で冴木とソファで向かい合っているのは目立(めだ)()ぎるだろう。


「ええ、違います」


 とやはり彼女は答えた。


「誰に会っていたのかは浅倉は見ていない?」


 正火斗は再び聞いた。彼女は首を左右に振る。


「私が座っていた位置からは(まった)く見えないところだったの。ごめんなさい。だから見当(けんとう)もつかない──私には」


 桂木も口を開いた。


「けど、ちょっと大事なトコかもだよな。透子さんと両思いになった直後に会ってるってことだから──」


「話したかもしれませんよね。知り合いにだとしたら、そのことを。嬉しすぎて」


 椎名が続きを引き取った。向かいにいた桂木はうなずく。

 神宮寺は不快(ふかい)をあらわにして言った。


「車2台が本当に(かか)わっているなら呪いではなくて人間による連れ去りですよね?

 当主の妹と付き合うのに反対して? "当主"に告白された真淵くんも連れさられて、桜田くんは()()まれ……?

 それってちょっと酷過(ひどす)ぎる文化じゃないですか……」


 そこに、斉藤豊子がコーヒーを大きなトレイで持って来た。


「お砂糖は入れてきましたが、ミルクはお好みでお()し下さい」


 彼女の声かけに、席を立ってみんながコーヒーを取りに行く。理人と透子には、それぞれに橘と豊子が運んで行った。

 最後に取りに行った正火斗は、神宮寺の言葉を反芻(はんすう)していた。



 この事件は今 その動機(どうき)の可能性が最も高い。

 ──そして、仮に地域の狂信的(きょうしんてき)な犯罪だとすると(もっと)(おそ)ろしいのは……

 犯人が何人いるか分からないところだ──



 正火斗は持っては来たコーヒーのカップはテーブルに置いた。

 これ以上の(うれ)いは不要(ふよう)で、今はしっかりしていたかった。

 彼は口を付けなかった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ