表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
炎と白銀と〜聖夜の洋館の悲劇〜僕達の推理2  作者: シロクマシロウ子
第4章 混迷の聖夜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/107

023 暗雲の幸運

ー登場人物紹介ー


※◆は鳳翔院学園高等部ミステリー同好会メンバー

大道正火斗だいどうまさひと・3年生。実家は大企業の財閥グループ。

大道水樹だいどうみずき・正火斗の妹。2年生。

安西秀一あんざいしゅういち・部長2年生。父親は大道グループ傘下企業役員。

浅倉奏衣あさくらかなえ・副部長2年生。中等部の頃から正火斗に片想い。

桂木慎かつらぎしん・2年生。明るくフレンドリー。

神宮寺清雅じんぐうじきよまさ・1年生。ややお調子者?

椎名美鈴しいなみすず・1年生。真面目でしっかり者。


桜田風晴さくらだかぜはる・田舎の農業高校2年生。

真淵聖まぶちひじり・風晴の同級生。話すのが苦手。


華蔵理人かぐらりひと・華蔵家現当主。

華蔵透子かぐらとうこ・理人の妹。


斉藤豊子さいとうとよこ・華蔵家女中頭。


 



 残っている人間は100人弱くらいだろう。


 華蔵家(かぐらけ)大広間巨大クリスマスツリーの前で、マイクを持った豊子(とよこ)の"プレゼント探しゲーム"の説明が始まる。

 巨大クリスマスツリーの(そば)にはラブッキーくんもちゃんといた。


「今年もやって参りました。大人気白吹(しらふき)村名物聖夜のゲームを始めますよ。

 "プレゼント探しゲーム"は女性は1階 厨房(ちゅうぼう)以外、男性は3階 宿泊部屋以外にプレゼントを(かく)せます。(どちらもトイレに隠すことは禁止)

 皆様、包装紙(ほうそうし)の内側に名前を書いてきてもらっているかと思いますが、忘れてきてしまった方にはペンをお渡ししますから、外からは見えないところに小さくても必ず記名して下さい。

 獲得(かくとく)したものは、本日のクリスマスプレゼントとして大切にお持ち帰り下さい。

 プレゼント探しのあとは、ネームシールを着衣(ちゃくい)に貼って頂きます。プレゼントを獲得した相手を互いに確認したり、名前を呼んで探しても良いです」


 みんな静かに豊子の話を聞いている。


「夜9時から10時までのいずれかで10分間、会いたい場所と時刻を指定して包装紙に書いたものを、プレゼントの相手にのみ()()ができます。

 自分が包装紙を出した相手への指定時間と,受け取った相手への指定時間については、様々な場合が考えられますが、どうするかは自分の判断(はんだん)になります。

 尚 話している相手に(ことわ)って、途中から他の相手に会いに行くことはルール上は問題無いとご理解(りかい)下さい」


 そして、豊子は言った。


「今夜は10年ぶりに、新当主になられて白吹村(しらぶきむら)に戻って来られた華蔵理人様と妹の透子様も参加なさいます。

 又、透子様の後輩である鳳翔院(おうしょういん)学園ミステリー同好会メンバーの皆様もゲームを楽しまれる予定です」


 おぉ────!

 キャアァァァァ!

 その歓声(かんせい)には異様(いよう)熱気(ねっき)期待(きたい)がこもっていた。


 "理人"や"透子"については"白吹の呪い"を地元民は知ってはいるはずだ。だが、おそらくはアイドルとの握手(あくしゅ)のようなもので、聖夜に10分間だけでも2人で話せたら人生の思い出になるのだろう。

 鳳翔院学園メンバーについては──以前風晴の地元でも起こったように──田舎で東京のエリート高校生達が着物など着て(きら)びやかにしていては、いやがおうにも注目を集めていたようだ。



 

 ここで参加者が確認される。事前に参加希望は取られているそうだが、プレゼントを用意して包装紙内側に名前を記入するなら当日申し込みもできるらしい。

 男47人女48人が今年はエントリーした。

男性側の数が足りない。そのために男性は"スペシャルサンタ"として──プレゼントを複数隠せる幸運な人物をくじ引きする。


「今年は直前に男性1名のキャンセルがありました。最終参加人数は男性46名となります。用意していない2つ分のプレゼントはこちらを使って頂きます」


 と、豊子は残っていた"紅白饅頭(こうはくまんじゅう)"を指差(ゆびさ)した。


「な、なるほど……」


 風晴達も納得(なっとく)采配(さいはい)だ。

 スペシャルサンタはプレゼントを3個隠せるということだ。こうして、沢山(たくさん)の女子と話ができる機会(チャンス)が多くなる幸運の男のくじを────


 桜田風晴が引いた。


「え?」


 赤いラインの()(はし)を引いた時、女子の声も上がったが 風晴は素直に喜べなかった。


 自分は今"エリート進学校鳳翔院学園の生徒"として見られているのだ。



 正火斗は やはりこのクリスマスパーティーは(かぎ)りなく混迷(こんめい)していくようだ──と気が滅入(めい)った。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
変装正火斗(なにかのCMの様に)「白吹村で、ボクと握手(☆▽☆ )キラーン」 理人「…………あまり変なイメージを作らないでくれるかな?」 変装正火斗(小さい女の子に)「お嬢さん、ボクと一緒に踊りません…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ