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【現代推理完結済】炎と白銀と〜聖夜の洋館の悲劇〜僕達の推理2  作者: シロクマシロウ子
第14章 迷い道の途中の戦い

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117 Aチーム対Cチーム決着!!

ー登場人物紹介ー

※◆は鳳翔院学園高等部ミステリー同好会メンバー

大道正火斗だいどうまさひと・3年生。大企業財閥御曹司。

大道水樹だいどうみずき・正火斗の妹。2年生。

安西秀一あんざいしゅういち・部長2年生。親が大道グループ傘下企業役員。

浅倉奏衣あさくらかなえ・副部長2年生。中等部から正火斗に片想い。

桂木慎かつらぎしん・2年生。明るくフレンドリー。

神宮寺清雅じんぐうじきよまさ・1年生。ややお調子者?

椎名美鈴しいなみすず・1年生。真面目でしっかり者。

桜田風晴さくらだかぜはる・田舎の農業高校2年生。

真淵聖まぶちひじり・風晴の同級生。話すのが苦手。


華蔵理人かぐらりひと・華蔵家現当主。

華蔵透子(かぐらとうこ)・理人の妹


橘信蔵たちばなしんぞう・華蔵家執事。

赤沢幸太郎(あかざわこうたろう)・新しい華蔵家運転手。

 




 〜雪合戦チーム分け〜



 Aチーム 浅倉奏衣・華蔵理人・桜田風晴


 Bチーム 大道水樹・華蔵透子・安西秀一・真淵聖


 Cチーム 椎名美鈴・大道正火斗・桂木慎・神宮寺清雅




「雪合戦スタート!!!!」


 素早(すばや)かった────

 風晴と浅倉は迷わなかった。


 Cチームの配置はキーパーに正火斗、防御壁(ぼうぎょへき)に椎名、逆サイドから桂木、神宮寺の2人組での攻撃だった。

 風晴はその防御壁の方に走った。手にはもう 一つ目の雪玉を持っている。

 椎名が防御壁に到着(とうちゃく)した時、自分達の陣地内だが──風晴はもうその裏側を狙える角度にいた。


 ごめん!


 思っても正確に椎名に当てた。もう一球もすぐにポケットから(にぎ)って連投(れんとう)する。


「ワン、ツー! 椎名美鈴、退場!」


 赤沢のカウントは一つにまとめられた。


「早い…………!」


 ()ていた秀一が言う。


 浅倉も計画どおりスタートを切った。桂木と神宮寺は 神宮寺が先頭でAチーム陣営に向かって来たが、浅倉は神宮寺をスルーして桂木に向かった。

 それはかなり意表(いひょう)()いたようで神宮寺が動揺(どうよう)して失速(しっそく)した(ほど)だった。桂木は目に見えて足を止めた。

 浅倉は桂木に雪玉を(かま)えて──

 向きを変えて正火斗へ(はな)った!!


「…………っ!!」


 完全に裏をかいた作戦だった。浅倉の雪玉は正火斗に当たった!


「ワン! 大道正火斗!」


 カウントが入る!


「やった……!」


 浅倉は(たお)れ込みながら叫んだ。(あわ)てて()み出して体勢を立て直す。

 桂木は浅倉の後ろ姿をとらえているが──投げれなかった。適当(てきとう)に放った雪玉がただ()る。

 C()()()()()()()()()()風晴も正火斗に向かって投げた。


「ツー、大道正火斗!」


 神宮寺はAチーム陣地に入ったがデコボコで失速している。神宮寺には理人が対応することになる。理人はあまりコントロールは良くない。

 風晴は固く(にぎ)った雪玉を遠投(えんとう)した。


 結果を見る(ひま)はなく


「あと一球! 浅倉ガンバレ!」


 とそっちに声をかける。


「ワン、神宮寺清雅!」


 とカウントの入る声がした。当たったかもしれない。

 桂木がAチーム陣地に向かうのが見えた。──桂木は浅倉に投げれなかったと風晴は思った。

 彼のその背中を狙う。

 放つために上げた腕に衝撃(しょうげき)を感じた。


「ワン、桜田風晴!」


 カウントが入る。


「クソッ……!!」


 悪態(あくたい)は出たが笑みが浮かぶ。ぶつけてきたのは正火斗だ──浅倉の球を()けながら。

 流石(さすが)、と心底思う。


「ツー、神宮寺清雅、退場!」「ワン、浅倉奏衣!」


 神宮寺には理人が当てたようだ。そして 浅倉も一球当てられた。

 無傷の桂木と理人が対峙(たいじ)している。理人を援護(えんご)しに行く選択もあるが、風晴は──


 防御壁の(はし)から──キャンドルを狙って──力いっぱい投げた。正火斗が反応して左手を伸ばす。

 浅倉はそこを逃さなかった。正火斗の大きな体に投げ込む!

 風晴の雪玉は正火斗の左手に当たって(くだ)かれたが、浅倉の雪玉は──


「スリー! 大道正火斗、退場!」


 カウントがされた!


「やったわ!!!」


 浅倉がガッツポーズを作った。風晴はすぐにキャンドルを狙ってもう一投をかまえた。その時──


「当たった!!」


 喜びに弾んだ桂木の声が響いた。


 まさか……


 と見ると──Aチームのキャンドルは消えていた。


「勝者Cチーム!!!」


 橘の声が響き渡る。

 キャ───と声がして、桂木のもとに椎名が()けて行ってる。桂木はかなり興奮(こうふん)したようで椎名と抱擁(ほうよう)もしていた。

 2人が喜び合っていて 風晴は──

 良かった……と思ってしまった。


 大きく息をしていた正火斗も立ち上がって、コートの雪をはらうと桂木の方に向かおうとした。

 彼は一度振り返ると 浅倉と風晴を指差(ゆびさ)して


「ひどい攻撃だった」


 と言い残して行った。

 風晴と浅倉は大笑いした。浅倉は泣くほど笑い、それから風晴に


「ありがとう。なんだかスッキリした」


 と言った。風晴は


「負けた気、全然(ぜんぜん)しないよな」


 と言い2人はまた笑って、うなだれている理人の元へと走って行った。








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