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【現代推理完結済】炎と白銀と〜聖夜の洋館の悲劇〜僕達の推理2  作者: シロクマシロウ子
第14章 迷い道の途中の戦い

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116 Aチーム対Cチーム開始!!

ー登場人物紹介ー

※◆は鳳翔院学園高等部ミステリー同好会メンバー

大道正火斗だいどうまさひと・3年生。大企業財閥御曹司。

大道水樹だいどうみずき・正火斗の妹。2年生。

安西秀一あんざいしゅういち・部長2年生。親が大道グループ傘下企業役員。

浅倉奏衣あさくらかなえ・副部長2年生。中等部から正火斗に片想い。

桂木慎かつらぎしん・2年生。明るくフレンドリー。

神宮寺清雅じんぐうじきよまさ・1年生。ややお調子者?

椎名美鈴しいなみすず・1年生。真面目でしっかり者。

桜田風晴さくらだかぜはる・田舎の農業高校2年生。

真淵聖まぶちひじり・風晴の同級生。話すのが苦手。


華蔵理人かぐらりひと・華蔵家現当主。

華蔵透子(かぐらとうこ)・理人の妹


橘信蔵たちばなしんぞう・華蔵家執事。

 




 〜雪合戦チーム分け〜



 Aチーム 浅倉奏衣・華蔵理人・桜田風晴


 Bチーム 大道水樹・華蔵透子・安西秀一・真淵聖


 Cチーム 椎名美鈴・大道正火斗・桂木慎・神宮寺清雅




「もともと人数的(にんずうてき)にコッチが不利(ふり)だし、でも1勝はあげている。もう君達のやりたいようにやったらいいよ」


 理人が賛同(さんどう)してくれたので 風晴と浅倉は安堵(あんど)した。2人はしゃかんで、ブーツの靴紐(くつひも)を改めてしっかりと(むす)んだ。


 ジャンケンに浅倉が出ていき向こうは神宮寺が出てきて、神宮寺が──Cチームが勝った。

 当然 今までの2戦の間に作られた より高いしっかりした防御壁(ぼうぎょへき)となっている左の陣地を選ぶ。


 ジャンケンで負けて帰ってきた浅倉に声をかける。


「問題なし問題なし」

「むしろ右陣地で正解だ」


 そうして(たちばな)


「"1分間防御壁作り"開始! ただしAチームは1分半!」


 の声がかかった。

 両チームが作業に取り掛かって──1分後


「Cチーム、止め!」


 の声がかかる頃には あちこちがざわついていた。

 動きを止めたCチームも思わぬ光景(こうけい)を目にする。


 ────Aチームはあった障害壁を(こわ)していた。そのカケラを運んでキーパー前方域(ぜんほういき)をデコボコに形成(けいせい)した。


「……新しい!」


 椎名は思わず感心(かんしん)した声を出していた。


斬新(ざんしん)発想(はっそう)ですね!」


 と神宮寺だ。正火斗は全員に


「……何か仕掛(しか)けてくる気だろう。落ち着いていこう」


 と呼びかけた。

 桂木が


「桜田が攻撃に回ってる。アイツ、夏休みの時は部活なんてこれっぽっちも言ってなかったのに──なんかやってたのかな?」


 と呟くように疑問を口にした。


陽邪馬(ひやま)中学校のピッチャーだ。地方大会優勝までいった時の勝利投手」


 正火斗が答えた。──知っていた。かつて桜田母子(おやこ)のことは調べたから。


「え?」「凄いじゃないですか!」


 椎名と神宮寺は驚いて、椎名は──さらに続けた。


「でも……続けていないんですね。……野球……」


 桂木は風晴を振り返って見つめた。防御壁のカケラを運ぶ姿を。

 正火斗は見なかった。


 ──桜田風晴は中2の時に野球部を辞めている。理由の詳細(しょうさい)までは分からない。

 だが受験志望校で挙げた陽邪馬 農業高校は、野球には何の功績(こうせき)も無い高校だった。

 彼はどこかでか将来を……(あきら)めたのだろう──おそらくは金銭(きんせん)のために。


「続いて──"1分間作戦タイム"! Aチームは1分半!」


 橘の声が響く。正火斗も


「椎名は防御壁を利用して援護(えんご)してくれ。桂木と神宮寺は敵陣地に攻撃だ」


 と指示していた。



 一方、Aチームは作戦会議という作戦会議をしなかった。

 理人、浅倉、風晴はそれぞれ雪玉を作った。足元に置いたり、ポケットには入れて良いことになっている。


 やがて


「両チームスタンバイ!」


 橘の号令(ごうれい)がかかる。

 全員がそれぞれのキーパーの横に一列に並んだ。



「雪合戦スタート!!!!」



 最後の決戦が始まる────









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