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炎と白銀と〜聖夜の洋館の悲劇〜僕達の推理2  作者: シロクマシロウ子
第14章 迷い道の途中の戦い

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111 合戦準備

ー登場人物紹介ー

※◆は鳳翔院学園高等部ミステリー同好会メンバー

大道正火斗だいどうまさひと・3年生。大企業財閥御曹司。

大道水樹だいどうみずき・正火斗の妹。2年生。

安西秀一あんざいしゅういち・部長2年生。親が大道グループ傘下企業役員。

浅倉奏衣あさくらかなえ・副部長2年生。中等部から正火斗に片想い。

桂木慎かつらぎしん・2年生。明るくフレンドリー。

神宮寺清雅じんぐうじきよまさ・1年生。ややお調子者?

椎名美鈴しいなみすず・1年生。真面目でしっかり者。

桜田風晴さくらだかぜはる・田舎の農業高校2年生。

真淵聖まぶちひじり・風晴の同級生。話すのが苦手。


華蔵理人かぐらりひと・華蔵家現当主。

華蔵透子(かぐらとうこ)・理人の妹


 




 やると決まれば、行動は早い──


 運良く、空は()み月も星も出ていて 風の(おだ)やかな静かな夜だった。



『雪合戦大会』にふさわしい。



 勝敗を明確にするために、彼らはルールを作った。


 右と左に陣地(じんち)を分け、それぞれの陣地の奥に身長以下の雪山をつくり、その上にクリスマスパーティーでも(かざ)りに使われていた赤いキャンドルを火を(とも)して立てることにした。

 キャンドル前にはキーパーが立てるが 3回当てられると退場になる。

 キーパー以外は敵陣地に攻撃に行き 2回当てられると退場だ。


 当然 赤いキャンドルの火を先に消したチームが勝ちになる。


 尚、ドッチボールと同じで顔は狙わず当たるとノーカウントにした。

 さらに"1分間防御壁(ぼうぎょへき)作り""1分間作戦タイム"というルールも追加した。

 これについてはゲーム進行と共に後々(のちのち)説明を。







 広間に居合わせていたし、風晴達は理人と透子も誘った。

 理人は参加を(しぶ)ったが、透子が説得(せっとく)(こころ)みる。


「兄様、私達も子供の頃やったじゃありませんか。雪合戦、楽しいですよね。せっかくだからやりましょうよ」


「僕は遠慮(えんりょ)するよ。……いい大人なんだし。君達高校生でやればいいじゃないか」


「大人だからこそ、こんな機会(きかい)でも無ければやらないでしょう? やりましょう、兄様」


 それでも理人は抵抗(ていこう)する。


「だけどわざわざ雪にまみれるのはなぁ……」


「ラブッキーくんはあんなにノリノリだったのに。ラブッキーくんは白吹村産(しらぶきむらさん) 栗の好きな雪の妖精(ようせい)でしょう?」


 ────こうして、妹に推されて理人も参加することになった。


 ラブッキーくんて ただ雪だるまじゃなくて雪の妖精だったんだな……と、みんなが胸内で思った。









 次はチーム分けだ。

 基本的にはクジだが 女子用と男子用を分けた。

 結果は以下のように分かれた。



 Aチーム 浅倉奏衣・華蔵理人・桜田風晴


 Bチーム 大道水樹・華蔵透子・安西秀一・真淵聖


 Cチーム 椎名美鈴・大道正火斗・桂木慎・神宮寺清雅



 Aチームは人数が1人足りないので、"1分間防御壁作り""1分間作戦タイム"をそれぞれ1分半にする。


 さらに──やる気をみんなが出すように、最下位チームには(ばつ)ゲームが()せられることになった。

 天気占いサイトに出た、自分の恋占い結果を発表しなくてはならないのだ。



 かくして静寂(せいじゃく)の真冬の夜に、その寒さも打ち消す────熱き『雪合戦大会』が華蔵家(かぐらけ)洋館前にて始まろうとしていた!!!!







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