111 合戦準備
ー登場人物紹介ー
※◆は鳳翔院学園高等部ミステリー同好会メンバー
◆大道正火斗・3年生。大企業財閥御曹司。
◆大道水樹・正火斗の妹。2年生。
◆安西秀一・部長2年生。親が大道グループ傘下企業役員。
◆浅倉奏衣・副部長2年生。中等部から正火斗に片想い。
◆桂木慎・2年生。明るくフレンドリー。
◆神宮寺清雅・1年生。ややお調子者?
◆椎名美鈴・1年生。真面目でしっかり者。
◇桜田風晴・田舎の農業高校2年生。
◇真淵聖・風晴の同級生。話すのが苦手。
○華蔵理人・華蔵家現当主。
○華蔵透子・理人の妹
やると決まれば、行動は早い──
運良く、空は澄み月も星も出ていて 風の穏やかな静かな夜だった。
『雪合戦大会』にふさわしい。
勝敗を明確にするために、彼らはルールを作った。
右と左に陣地を分け、それぞれの陣地の奥に身長以下の雪山をつくり、その上にクリスマスパーティーでも飾りに使われていた赤いキャンドルを火を灯して立てることにした。
キャンドル前にはキーパーが立てるが 3回当てられると退場になる。
キーパー以外は敵陣地に攻撃に行き 2回当てられると退場だ。
当然 赤いキャンドルの火を先に消したチームが勝ちになる。
尚、ドッチボールと同じで顔は狙わず当たるとノーカウントにした。
さらに"1分間防御壁作り""1分間作戦タイム"というルールも追加した。
これについてはゲーム進行と共に後々説明を。
広間に居合わせていたし、風晴達は理人と透子も誘った。
理人は参加を渋ったが、透子が説得を試みる。
「兄様、私達も子供の頃やったじゃありませんか。雪合戦、楽しいですよね。せっかくだからやりましょうよ」
「僕は遠慮するよ。……いい大人なんだし。君達高校生でやればいいじゃないか」
「大人だからこそ、こんな機会でも無ければやらないでしょう? やりましょう、兄様」
それでも理人は抵抗する。
「だけどわざわざ雪にまみれるのはなぁ……」
「ラブッキーくんはあんなにノリノリだったのに。ラブッキーくんは白吹村産 栗の好きな雪の妖精でしょう?」
────こうして、妹に推されて理人も参加することになった。
ラブッキーくんて ただ雪だるまじゃなくて雪の妖精だったんだな……と、みんなが胸内で思った。
次はチーム分けだ。
基本的にはクジだが 女子用と男子用を分けた。
結果は以下のように分かれた。
Aチーム 浅倉奏衣・華蔵理人・桜田風晴
Bチーム 大道水樹・華蔵透子・安西秀一・真淵聖
Cチーム 椎名美鈴・大道正火斗・桂木慎・神宮寺清雅
Aチームは人数が1人足りないので、"1分間防御壁作り""1分間作戦タイム"をそれぞれ1分半にする。
さらに──やる気をみんなが出すように、最下位チームには罰ゲームが課せられることになった。
天気占いサイトに出た、自分の恋占い結果を発表しなくてはならないのだ。
かくして静寂の真冬の夜に、その寒さも打ち消す────熱き『雪合戦大会』が華蔵家洋館前にて始まろうとしていた!!!!




