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弱者だった俺が転生すると強者になっていた。  作者: 石立 諷太
トーナメント戦
44/52

#41 悲劇へのタイムリミット

途中で聖夜が寝てから、おおよそ1時間が経過して皆が聖夜の存在を思い出す。

けれども、もう寝ているために声を掛けても返事がない。


「寝ちまったのか・・・」

「寝ていますね。」


そう二人は呟く。


「いやいや、(マスター) のお兄様、ここで寝かせてしまうと風邪をひいてしまうかも

しれませんよ・・・?」

「あっ・・・・・・」


奏多は「そうだった・・・」 とでも言いたそうに声を出す。

(流石はいのりだ。 こういうときもしっかりしてくれる。)

そう思いながら蓮子に


「蓮子、お前の(マスター) をベットまで運んで行ってくれないか?」

「なんでっわ・・・・・・ 判りました・・・・・・」


『なんで私が!』 と言おうとした蓮子だったが、花蓮が蔑む様な目を向けていることに気が付いて

必死に自分の本音を隠して『判りました・・・・・・』 と言った。

花蓮は納得したかの様ににっこりと微笑む。


それに対して蓮子は恨めしそうな目で聖夜を見ている。

勿論、花蓮には気づかれずに・・・だ。


その光景を見ている奏多達は、本心から『花蓮ってすごいんだな・・・』 と"初めて"思う。

花蓮は奏多の視線を感じたので


「私たちもベットに行きますか? (マスター)

「よし! 皆、これで解散な! 明日は俺の対戦だからトレーニングをしにいかないといけないな。

聖夜と花蓮はいないことだし、愛梨を誘ていくとでもするか!」


奏多は花蓮の言葉をことごとくスルーして半分本音を言う。

花蓮は自分が居ないもの扱いをされていて、拗ねている。


(けれどな・・・愛梨は今日は散々と俺を疲れさせるような発言ばかりをしていたからな・・・

もしかしたら連れて行くとまた変なことを言うかもしれん・・・・・・

これは、誰を連れて行くのか悩むな・・・・・・)


奏多が考えている間にも、花蓮は必死に自分もいますよアピールをする。

だが、奏多は気づいていないふりを必死に通しながら、練習場へと向かう。

それに花蓮も無理矢理付いて行っている。


そして奏多は思い始める。

(こんな毎日毎日ほかの事をしていていいのかな? 俺には復讐と言う

人間がして・・・・・・いや、もう俺は人間ではないな。 半人の悪魔だな・・・・・・

そんな悪魔が復讐を忘れてのんびりと過ごしててもいいのだろうか・・・・・・?)



********************************************



時は少し前に遡る。

それは、トーナメント戦真っ最中だ。


それを、関係者以外の者が観戦している。

勿論、近くにいては気づかれるので、魔法を使って遠目で見ていた人物が2人程いる。


「今年の一年生はすごく手強そうですね、姉貴。」

「えぇ、そうね。 特に、如月 奏多と木戸 聖夜って子が優秀そうだね。」

「それで、今回の仲間奪還作戦ですが・・・・・・」

「心配は要らないわ。 この奪還作戦は私の指示のもとに動いてもらうから。

そうね・・・私も参加しようと思っているからね。」

「ですが・・・」

「大丈夫よ。 この作戦に唯参加するだけの目的では無いわ。」

「では、ほかに目的があると・・・?」


そう言うと、姉貴と呼ばれている人物は空を見上げて言う。


「私はこの世界のすべてを手に入れる。 魔界も、魔人も、人里も、人も。

邪魔するものがいるなら、私の圧倒的な力でねじ伏せるだけ。

それが例え私の身内であっても・・・・・・

そして、今回の奪還戦で私は一人の邪魔ものを消す・・・・・・・」

「それが・・・・・姉貴の今回の作戦ですか・・・?」

「えぇ・・・そうよ。」

「誰かお聞きしてもよろしいですか・・・?」

「いずれ判るわよ・・・ この全ての学園の中で最強と呼ばれる者がね。」

「すべての学園の中の最強・・・・・・」


姉貴と呼ばれている人物はまじまじと試合を観戦している。

もう一人も喋らなくなり、静かになった。


すると、後ろの方から走ってくる音がする。

そして、姉貴と呼ばれている人物の後ろに立つと・・・・・・


(マスター) 戦闘準備は、1週間後には終わります。 予定に支障はありません。」

「そう。 じゃあ、トーナメント戦の閉会式に・・・・・・」

「了解です。」


そう言い、後ろに立っていた者はその場を去る。


「これで私の夢が現実になる日が一歩近づく・・・・・・」


女はそう言い残しその場から一瞬にして消えた。


この後、歴史に残る事件が起きることは誰もが予想が出来なかったであろう

悲劇・・・・・・

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