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弱者だった俺が転生すると強者になっていた。  作者: 石立 諷太
トーナメント戦
43/52

#40 試合後のあれこれ

聖夜たちのトーナメント戦は2時間と言う、長時間の試合だった。

他の人たちは『これが学年トップ3の力・・・・・・』 と言う声がちらほらと

聞こえていた。


それはそうだろう。 おおよそ2時間魔力をぶっ通しで使っていても、まだ余裕が

あるのだから。

そして、最後に残っている魔力の量も驚いたのだろう。

なんせ全魔力を使っていたのだから。


最後のやつは、奏多たちも唖然と見ていた。

その時奏多は聖夜の心を悟っていた。

(姉ちゃんに何をされたらここまでの化け物になるのやら・・・・・・)


あれこれあって今に至る。


蓮子は花蓮にこっぴどく叱られ、とにかく拗ねている。

聖夜は聖夜で蓮子にすごく、殺気を帯びた目で睨まれていた。

それを事情も知らない人が見ると、とても修羅場だ。

いや、近くにいた奏多もそう思っている。

(どうして、いつもこんなのだか・・・・・・)


奏多は大きなため息をつきながら、そこにあった椅子へと腰を下ろす。

それに気が付いた花蓮はすぐさま近づいてきて、奏多の隣に腰を下ろす。

そして、無駄に体を密着させている。


「暑いぞ、花蓮。」

「私は、寒いです。」

「俺は暑いんだ。 だから少し離れてくれ。」

「嫌です。 私は(マスター) のちか・・・もとい、寒いので離れたくありません。」

「今なんて言おうとした?! 絶対寒くないよな?! つーか、精霊って気候関係する

のかよ! しかも今は夏に近い春だ! 寒いわけがないだろう!」

「精霊は、暑かったら寒くなるのです・・・・・・ シクシク・・・」

「おい! どういう理屈で精霊はそんな風になってんだ?! お前らの構造が見てみたいわ!」

「私の裸が見たいと? 良いでしょう! お部屋に帰ったらいつでもご覧ください!

え? 見るだけじゃ飽き足らないと? ではお触りもおーけーですよ?『そんなことは一言も!』

今すぐ?!『だから言って・・・』 それは、だめですよ・・・今は(マスター) のご友人が

いる前ですので・・・『・・・・・・』 それでもいいと?! 判りました今から脱ぎま・・・」


奏多の堪忍袋の緒は切れかかっている。

奏多の表情を花蓮は見ると『すみませんでした。 すこし調子に乗り過ぎました』 と一言。

それでもなお、凶器の笑顔を花蓮に向けている。

そこで聖夜に罵声の一言が飛んだ。


「てめぇ! 蛆虫の分際で姉さまにそんな目を向けていいとでも グウェヘッ!!!!!」


蓮子の鳩尾部分には、綺麗に花蓮の強烈な蹴りが決まった。

蓮子は壁まで一瞬にして吹っ飛ばされ、クレーターを作る。


「私はお前のお姉さまではない! そして、私の(マスター) を侮辱するなどあり得ない!」


その迫力に、奏多は『二重人格?!』 と思うほどの豹変っぷりだ。

一方の蓮子はと言うと、壁に四肢が完全に埋まっており、身動きが何一つ取れない状態だ。


序に言うと、奏多の魔力はごっそりと持っていかれた。

かといって、奏多は力を解放しているので、何の造作もない。

(そういや、最近俺の魔力が減らないような気がするけど、気の所為かな?

まぁ、そこは理事長聞けばわかるか・・・・・・)


当然だが、今の奏多には魔力が増えているなど思いもしない。

※つい最近の出来事です。※


一人でそれを考えていると、こよみたちもやってきた。

こよみたち(こよみ一人が正解)は半裸の花蓮を見て、真っ先に奏多に疑いの目を

向ける。

奏多は確信する。

(これ、弁解のしようがない・・・・・・ )


そう思う奏多だったが、すっかりと存在を忘れられている聖夜はと言うと


「あれ? 僕だけなんか忘れられてない?!」


呟くが、もはや誰の耳にも届かず修羅場を見る羽目となったのはお判りだろう・・・・・・

そして、オールした疲労感と戦闘での疲労が混ざり合い、途中から固い地面で寝ることと

なった聖夜だった・・・・・・

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