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弱者だった俺が転生すると強者になっていた。  作者: 石立 諷太
トーナメント戦
42/52

過去 蓮子編(花蓮との出会い)Ⅴ

「「「「「「私は・・・・・・」」」」」」


精霊たちは声を揃えて言う。

答えは当然・・・・・・


「「「「「「回復するまでお願いします。」」」」」」


深く頭を下げて言う。

女は自分の予想通りの結果で満足しているように見える。

相変わらず男は地面に寝そべって気絶をしているかのように見せかけてはいる物の、

精霊たちはとっくに前から気付いている。


「じゃあ、私たちの本部に連れて行くから、付いて来てくれる?」

「「「「「「「はい。」」」」」」」


元気が無い声で返事をする。

それもそうだろう。 先程まで監禁されていて、(マスター) にまで裏切られて、まだ他の

人を信用しきれないからだろう。


精霊たちは返事をした後にその女に付いて行く・・・・・・

女は部屋を後にする際、鍵を閉めて行った。


(あ、あれ・・・・・・? 僕、忘れられてる?!)


そう。 男は完全に"放置"されていた。

男は徐に立ち上がり、ドアを開けようとするが鍵が掛かってて開くことは無い。


「おーい! さっきの事は謝るから出してください!」


そんな声が一晩中続いたのはまた別の話・・・・・・



*****************************************



女は次の日に置き去った男を回収して本部に戻った。


「酷い・・・・・・」

「ですから、気絶したふりをした(マスター) が悪いんです!」

「「「そうだそうだ! もっと言ってやれ(あおい) ちゃん!」」」


精霊騎士は一団となって男を攻める。


「って事だ加穂留(かおる) 観念して罰を受けるんだな ガハハ!!」

「いや?! どうして罰を受けるんですかっ?!」

「だって、お前は最近働いてないそうじゃないか。 葵に逐一聞いとるぞ?」

「ぐぬぬ・・・・・・」


と言い加穂留は怨念を込めて葵を見る・・・・・・が・・・・・・

後頭部に強い衝撃が走り


「そんなに葵を恨むな。 恨むなら自分の働いていなさに恨むんだな ガハハ!!!」


そんな声と同時に加穂留の意識は闇へと沈んでいく・・・・・・


「ありがとうございます。 これで最近のストレスが発散できました!」

「おう、そうか。 最近そんなにストレスが溜まっていたんだな。」


団長はそう言いつつほかの精霊たちを見る。

精霊たちは急に怯えだし、崩れて『ごめんなさい。』と言うものもいれば、あまりにも

恐怖で泣き崩れる者もいる。

それを見た団長は


「これは、精霊としての役割が務めそうにないな・・・・・・」


誰ともなしにそう呟く。

そして


「大丈夫だ。 俺たち精霊騎士団はお前らの事を手厚く保護する。 まぁ、そういっても

俺たちの機関はそういうことはあまりしないのだが、今回の場合は特別だ・・・・・・」


ようするに団長は、今回の場合は賊がやり過ぎている気がしたので、うちの団員を偵察に

行かせたつもりだったのだが、加穂留達に行かせたのは正解だったらしい。

なんせ加穂留は仕事はまともにしない物の、正義感は人一倍持っているらしいので、

団長の命令を無視してまで助けに行ったそうだ。

※加穂留は一ミリたりとも戦力にはなっていません。※


それを聞き、精霊たちは安堵するかと思った団長だったが、実際は少しも安堵などしては

いなかった。

葵の後ろに隠れて、団長の顔をまじまじと見る。 けれども、団長と目が合うと

涙目になり走り去ってしまう。


「どうしてだ? 俺は何かしたのか??」

「いえ、団長の顔が怖いだけだと思います・・・・・・」

「「「そうだそうだ!!!!!!」」」

「ガハハ!! そんな訳ないだろう? 俺の顔がイケメン過ぎて精霊たちが逃げていった

だけだ ガハハ!!!」

「「「「そんな訳あるか?!!!!!!!」」」」


団員はそう抗議した。

だが、団長は認めることなく無理矢理に"イケメン"で通しきった。



そこからと言うものの、保護されている精霊たちは、葵の事を実の姉みたいに

したい、傍から見ると、まるで姉妹たちの様だった。


加穂留は、そんな光景を微笑ましく見ている。

それに気が付く葵。 けれども流石にスルー。

精霊たちをまた怯えさせる訳にはいかないのでね・・・・・・

加穂留はそういう風に思う。



それからは何の大きな問題も無く精霊たちは、元の場所へと返される。

その精霊たちの中には、帰るのは嫌だ。 と言うものもいる。


けれども、精霊は(マスター) 無しには具現化するのでやっとなので、

それを言い聞かせ、送り出す。


そして最後に精霊たちは・・・・・・


「「「「「「「葵姉ちゃん・・・今までありがとうございました。 またお会いできる日を

私たちは願っています。」」」」」」


そう言い、その場で光となって消えていった・・・・・・



*****************************************



(私は何をしてんだか・・・・・・ 一度大胆に裏切られた(マスター) で、これからは

(マスター) を憎い目で見てたくせに、キスまでしちゃうとは・・・・・・本当に

何してんだか・・・・・・)


蓮子は心でそう思う。

それは、誰にも知られていない、心の奥底の本音だった・・・・・・

そんな事を思っていたのは、まだ先の話・・・・・・

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