#33 パーティーそして非公式マッチ
なんやかんやありつつも、どうにか30分で部屋の掃除は片付いた。
残るは料理だが・・・・・・ いのりと愛梨が一生懸命頑張ってはいるが、
どうやら、聖夜たちが来るまでに間に合わないそうだ。
(ま、まぁ・・・30分早くなったし~ それくらいはなぁー・・・・・・)
そんなことを思っている奏多。
そしてどのように弁解するか考えていた。
だが・・・・・・
ピーンポーン! ピーンポーン!
と不意に部屋にチャイムの音がが鳴り響いた・・・・・・
そう。 聖夜たちが来たと思って、奏多は慌ててドアの前に行き、ドアを
開けながら
「どうぞ、汚いけど入っ・・・・・・??!!」
と尋ねてきた人の顔を見ると理事長だった。
「おぉ、そうか、君も気が利くようになったな。」
そう言いながら部屋に入ってきた。
『いえ!友人と間違えただけ』 と弁解をする事は出来ないまま、部屋に入れて
しまった・・・・・・
部屋に入ると理事長は
「おぉ、これで部屋が汚いとは良く言えたものだな・・・これではまるで、私の
部屋がごみ屋敷なみの汚さと、言われているようなもんだな!」
「は、はぁ・・・・・・」
「なんかいい匂いがするな。」
「・・・・・・・・・・・・理事長も食べていきますか・・・?」
「いいのか?! じゃあ遠慮なくもらうとするか」
(((いや、少しは遠慮ってもんを知れ!)))
奏多と奏多の契約精霊は心のどこかでそう思っているのだった・・・・・・
それから10分ほどすると、聖夜たちが来た。
だが、肝心の料理は出来てはいないと言うと聖夜が『じゃあ、料理が出来るまで
理事長と奏多で戦ってもらえませんか?』と・・・・・・
「何言ってんだよ!」
「いや、だってさ・・・ 奏多が勝てば実質この学園トップじゃん」
「いいですわよ~♪」
「理事長まで・・・・・・」
「じゃあ、今すぐ講堂に行きましょう!」
と聖夜と理事長だけで話が進んでいく・・・その状況に奏多は戸惑っていて、
苦笑いの表情を浮かべるしかできなかった。
そして、理事長と模擬戦をすることになった。
この対戦は非公式マッチなので、観客が一人もいなかった。
(どうしてこうなった・・・・・・)
奏多はそう思いながら‛‛花蓮''を剣に変え、その剣を構えていた。
だが、理事長は剣を構える雰囲気はなかったが、目線で聖夜に『大丈夫だ』
と送っていた。 そして聖夜は開始の合図を言った。
奏多は先手を取り理事長目掛けて剣を振り下ろし、
それは、常人の目で追うことは不可能な速さだったが、理事長は武器を使わずに止めて
いた。
「あら。 これほどまで弱かったのですか?」
「・・・・・・」
理事長は正真正銘の化け物だった。 奏多は自分の剣が、たかが素手如きに止められたこと
に驚いていて、それを見ている聖夜でさえも唖然と仁王立ちしていた。
(この化け物が・・・・・・)
一旦後ろへ下がり態勢を立て直そうとした。 後ろに下がっても理事長はその場を動く事、
そして剣を出す素振りは一切見せず、素手で戦うつもりだった。
(この前はあんなに剣を使ってきやがったのに・・・・・・仕方ない・・・あれを使うか)
「愛梨・・・・・・ってそういやいねぇーーーーーーーー!!!!!!」
「あら、今頃気づいたの?」
「糞! 勝てる気がしねぇよ!」
となぜか奏多は笑いながら言っており、この戦闘を楽しんでいるかのように見えた。
そうして奏多は理事長に
「絶対にその場から動かせて、剣を取らしてみせる!」
「出来るものならばやってごらんなさい」
そこから奏多と理事長の壮絶な戦い(バトル) が始まった。




