#29 如月 奏多VS《無敗の騎士》神無月 桜 Ⅳ
ここから文の書き方が結構変わります。
そして、ここから前の小説はすべて訂正させていただきます。
内容はさほど変わりませんが、文の書き方がすごく変わると思います。
そこら辺を承知していただいたうえでご閲覧していただければ幸いです。
(なんだ・・・この重力の重さは・・・)
先ほどまで体が単に重たくなっている。 と思っていたのだが、今の重さで
重力が強くなっているのが判った。
(まさか・・・生徒会長の精霊の能力って・・・)
「正解よ。 私の精霊は君も知っている通り第零位階精霊よ。
そして、この私の精霊の能力は・・・もう気づいているみたいだけど、
重力を操る能力よ。 」
「・・・」
生徒会長の神無月も第零位階精霊と契約していたのだ。
「そりゃー、周りの人と戦っても負けることが無いわけだ・・・
なんつうチート能力・・・・・・」
「あら、あなたには言われたくないわ。」
「なに・・・?」
「あなたの精霊の能力は時を操る系の能力だよね?
先ほどから私の斬撃を見事に躱している。 それを見たら一目瞭然です。」
「・・・・・・」
図星をつかれていた。
まさか、これだけの攻防で能力に気づかれるとは思いもしなかった。
「流石は《無敗の騎士》 神無月 桜先輩・・・」
「あら、ありがと。 でもね、この試合は勝たせて貰うよ・・・」
「いえ。 俺が勝ちます。」
「そんなに強気でいてもあなたはもう・・・・・・っ?!」
あなたはもう動けない・・・そう言おうとした神無月だが次の一瞬で意識が
凍り付いていた。
それは・・・・・・
「後ろですよ! 先輩」
前にいたはずの奏多が、突然後ろに移動していて声を掛けてきたからだ。
(どうしてっ?! 如月君はこの重力で体がまともに動かないはずっ!)
だが、奏多の声が後ろから聞こえた瞬間脊髄反射で無意識のうちに
後ろへ飛んで距離をとっていた。
「うーん・・・思ったよりもこの能力使いにくいな・・・」
「そうですね。 主 」
(能力・・・? 如月君にはほかの能力もあるというの?!
それは・・・チート能力すぎ・・・)
そう。 今神無月の前に立っているのは正真正銘の化け物 だ。
悪魔の能力で身体能力、及び魔力量が尋常じゃないほど底上がりしていて
能力を開放した時点で、もともと封印されていた魔力が奏多の中に流れ込み
膨大な魔力を生み出していた。
これを化け物 と呼ばずになんと呼べるのだろうか・・・
(ここまで能力を隠されていてあの実力だったの・・・)
「生徒会長。 次こそ本気の勝負です。 お互い手加減なしで行きましょう!」
「そ、そうだね。 如月君・・・」
(この化け物 に本当に私は勝てるのだろうか・・・・・・
いや。 勝たないといけない!)
神無月は重力をさらに強くしていき、常人ではまず立ち上がれないほどの
重力になっていた。
(これはすごいな・・・ まさかここまで重力を強くできるとは・・・
化け物だな・・・)
そして、神無月の能力の限界が迎えた時、戦闘の火蓋が切られた。
先に動いているのは神無月だ。
流石にここまで能力を使っているせいで動きがすごく鈍っていた。
だが、それでもさすがは《無敗の騎士》 とまで呼ばれた女。
動きは鈍っていても奏多に振り下ろす剣の一撃一撃は未だに衰えという言葉を
知らないほどの威力を誇っていた。
(流石は学園最強・・・・・・ 《無敗の騎士》の称号も伊達じゃない・・・・・・)
「これで押し切る!」
「そうはさせない!」
奏多は少し操れるようになった殺気を"神無月"だけに飛ばし、それを間近かに
貰ってしまった神無月は気を刈り取られそうになったが
(うっ・・・ ここで意識を刈り取られたら負けてしまう・・・ 負けるな・・・)
それだけを心に思い、ふら付いてはいるがしっかりと両足で自分の体を
支えて何とか意識は飛んではいなかった。
だが、奏多の飛ばした殺気で神無月の防御が疎かになっていた。
そこが一気に勝敗が傾く一手になった。
防御が疎かになった刹那奏多は、神無月の後ろへと回っていた。
その動きもやはり重力のせいで鈍っている。 それでも、今の神無月には
反応できない。
(彼女は意識が朦朧としている。 そんな状態で攻撃を防ぐことは
まず不可能。 )
そう思い神無月の背中に殴りにかかった。
流石の奏多でも意識が朦朧としている相手に剣を振るうことはどうやら出来なく、
拳で決着を着けることにした・・・・
でも、その考え自体が間違っていた。
奏多からの拳の一撃による攻撃を受ける寸前に意識が朦朧としているはずの
神無月は奏多の方を向き、両手をクロスさせその一撃を防ごうとしていた。
(なんだと・・・ まさかこの状態で俺の攻撃を防ごうとするのか?!)
そして、奏多の一撃は神無月にあたった。 彼女はリング上の壁まで飛ばされ
大きな音を立てて壁にぶつかっていった・・・・・・




