#22 トーナメント戦当日
気が付くとまたもやベットの上にいた。
体を起こそうとしたが何かが上に乗っていて起き上がれなかった。
何が乗っているのかを見てみると"全裸"の花蓮だった。
「昨日はお楽しみでしたね♪」
「うん。 なんもしてないからな?」
「したじゃないですか~ 主 は激しいん・だ・か・ら♪」
「勝手な妄想をするな。」
「妄想じゃないですよ♪ 私が裸なのが証拠ですから~♪」
奏多はとりあえず花蓮を上からどけようとした。
だが・・・・・・
コンコン
「お兄ちゃんちょっと入るね~」
「ちょ、ま!」
と『待って』も言わせてもらわずこよみが入ってきて
「いやああああああああああああああああああ! お兄ちゃんのエッチー!!!!」
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鏡を見ながら・・・頬が痛い。
その理由はこよみが大声で言った後思い切りビンタされたからだ。
(なんで俺がビンタされたんだ・・・・・・?)
リビングに戻りこよみを見ると目を逸らされ、多分真実を知っているであろう愛梨は
花蓮の席の隣でケラケラと笑っており、
(くそっ! なんで真実を言ってくれないんだよ?! 愛梨!)
心の中ではそう思っていた。
でもどうかはわからないが愛梨は面白がっているようにも見える。
そんな光景を見ているとこの話は絶対に終わりが無いと思い、あまり気にしないことに
した。
いつも通り、いやいつも通りとは言い難いが、食事を終わらせ
そこの空気が気まずかったので、まだ早かったがトーナメント戦の控室に花蓮と愛梨を
連れて向かおうとしたが、ふとあることを思いだし隣の部屋のチャイムを鳴らし聖夜
を呼んだ。
「どうしたの奏多?」
「あぁ・・・・・・前襲撃があって案内してもらえてないから選手控室がわからない・・・」
「そうだったね! いますぐ準備するから待ってて」
聖夜はドアを閉めた後すぐに出てきた。
『おまたせ』 そういい聖夜は第二講堂へと向かって歩いていった。
その後ろから歩いていき、第二講堂はそこまで遠くなく5分ほどの距離で着くところだった。
着くとそこにはもう大人数の観戦者がいて、ほとんどの人が大きなカードに
『会長頑張ってください!』 と書かれていて、
(やっぱり生徒会長の神無月先輩は人望も厚いんだな)
だが、その中には少しだけではあるが生徒会長に負けた者や嫉妬、妬みなどから奏多の
名前を書いたカードもちょくちょく見かけられた。
(でも、正直言って・・・勝てる自信が微塵もないんだが・・・・・・)
と弱音を心の中で吐いていた。
あんな昨日の圧倒的な実力を見せつけられ、そんな考えをしない人はそうそういないだろう。
でも、奏多は絶対に負けられない試合でもあった。 姉ちゃんに勝つためには
最低でもこの生徒会長に圧勝して、それでやっと足元に及ぶかどうかだろう。
そう。 こんな初っ端から負けていては姉ちゃんどころか、魔王にも勝てはしないだろう。
そんなことを思っていたら、余計に自分を追い込んでいて自信がなくなってきていた。
それをいつも救ってくれるのは花蓮・・・・・・
(変態じゃなければとってもいい精霊なんだがな・・・・・・)
と思いながら、昨日立てた作戦を頭の中で思い浮かべていた。
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「マス・・・・・・」
「マスタ・・・」
「マスター!」
奏多はいつの間にか眠ってしまっていた。
花蓮に起こされるまでは気づかなかったが、放送で
「一年生、如月奏多君VS三年生、神無月 桜さんの試合を始めたいと思います。
選手のお二人は入場をお願いします。」
と3回ほど掛かっていた。
神無月の方もまだ入場していないみたいで、奏多が先に入場した形になった。
入場してすぐそばに理事長がたっており
「この学園の生徒会長を甘く見ていたら痛い目を見るのは君だぞ?」
「はい。 それくらいのことは分かっています。 彼女が強いことも。 そして負けたら
姉ちゃんの足元にもまだ及ばないことも。 だから、俺はここで誓います。
"必ず勝つ"と・・・・・・」
「やっぱり君は面白い! では、がんばって来いよ!
それと言い忘れていたが・・・いや・・・やはり君の為にはならないだろう。
試合中に相手の奥の手を探れ。」
「当たり前です。 俺も公平の勝負がしたいので。」
強気でそういい、リングへと降り立っていった・・・・・・




