#19 謎の襲撃Ⅳ
時間が動き出すと男たちの前にいたはずの奏多は消え、真後ろに立っていた。
男たちは動揺していて何が起こったのかいまいちわかっていないようだった。
そして一番驚いたのは寧ろ俺の方だった。
「どうして、ここにいたはずのあいつが俺らの後ろにいるんだよ?!」
「い、いや、俺に言われても・・・」
と男たちの喋っている言語が理解できるからだ。
そんな驚いている姿を見て愛梨が
「驚いているようですね~ 主 言語が理解できているのは私と契約
しちるからだよ~♪
あっ、主 より奏多君の方が良かったかな?」
「そうならそうと前もって言ってくれ。 それで、最後の答えは何でもいい」
「え、あっ! そう! じゃあ、ア・ナ・タ♪」と愛梨
最後の言葉を聞いた花蓮が機嫌が悪くなっていた。
(ちょ、なんで花蓮が怒ってんだよ?! じゃなくて・・・愛梨が入ったのはいいものの
なんか調子が狂うな・・・)
と思っていて、完全に愛梨の所為にしていた。
だがその場で花蓮が
「こんな話をしている場合ではありません。 早く戦闘に集中しましょう!」
といった。 でも、花蓮の顔は硬直していて棒読みだった。
(だめだ・・・これは・・・)
と思いながら、愛梨を剣に変えようとした。
「愛梨」
「なぁに? ア・ナ・タ♪」
と言うと花蓮の顔が引き攣って来ていたが、構わず続けた。
「お前の力を貸してくれ。 後、アナタって言い方は、やめろ。」
「えー。 アナタって呼ばせてくれるなら力を貸してあげるよ~♪」
「・・・・・・」
「まぁ、嫌なら力を貸さないだけだけどね~」
「・・・・・・わかった。 分かったから力を貸してくれ!」
そういうと、愛梨が光に包まれて剣の姿に変わっていった。
その剣は前世の姉ちゃんと同じの日本刀だった。
奏多は日本刀の柄を手に取り、前世の姉ちゃんが構えていた姿を見様真似で構えた。
すると、男たちが
「お、おい・・・・・・ あれって・・・」
「だ、だよな・・・ 姉 さんの構え方だよな・・・」
と言っていた。
(姉さん・・・? 姉さんってまさか・・・姉ちゃんじゃないよ・・・な・・・)
そう思った。 だが、心のどこかでは『そんなわけない。』と思い込んでいた。
男たちは少し怯んでいたがすぐに体制を整え、すぐに襲い掛かってきた。
一人目の男は俺の心臓目掛けて細剣 を突き出してき、その攻撃を
一度目と同じように躱そうとした。 だが、細剣 も同じように
心臓を狙ってきていて・・・・・・・
当たらなかった。 愛梨が俺の肌に細剣 が突き刺さる前に時間を
止めてくれたからだ。
「ア・ナ・タ~ 何回も同じ手に引っかかってはだめですよ~」
「あ、あぁ、そうだな・・・」
(でも、正直言ってこの細剣 の攻略法が全く見つからない。
躱そうとすれば剣先が確実にヒットするし、かと言って時間を止めまくっていたら
奏多の魔力が確実に底をついてしまう。 一度使うたびにわかる。
時間を止めるのにどれだけの魔力を消費しているか・・・・・・)
そんな考えてる暇などほとんどなかった。
時間を長く止めれば止めるほど魔力の消費量が激しくなっていき、体力もそがれて
行っているからだ。
そして、時間を止めて細剣 の剣を躱しまくっていた。
細剣 を躱すたびにわかってきた。 相手がどこを突いて来ているのかを。
(心臓、脾腹、腕、といったところか・・・ だが、対処方が判らなければ・・・
・・・まさか・・・! もしかしたら決定的な弱点かも
知れないし試してみる価値はあるな・・・)
と思い奏多は
「細剣 の対処法がもしかしたらわかったかもしれない! ちょっと付き合って
くれるか? 花蓮!」
「はい! 主 の行くところならどこへでも着いていきます!」
「あぁ、助かる!」
そう言いながら作戦を実行しようとした。




