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弱者だった俺が転生すると強者になっていた。  作者: 石立 諷太
トーナメント戦に向けての特訓
14/52

#18.5 謎の精霊Ⅲと2人目の精霊契約。

奏多は死を覚悟して目を瞑っっていた。

だが、いつまで経っても剣が振り下ろされる事は無くそれを疑問に思った。

恐る恐る目を開けてみると目の前で剣先が静止していて、振り下ろしている

男たちも完全に静止していた。


勿論俺の四肢も動かずかろうじて意識のみがある状態だった。

だが、その中で赤色の髪を靡かせ小柄な少女1人だけが動いていた。

それに対して、


「お前は・・・・・・だれだ・・・?」

「あれ? どうして動けてるのかな~ 私の能力は完全に発動しているはずなんだけどな~」

「能力・・・? なんの話を・・・?」

「まぁ、いいや! さっきの質問の答えは~精霊。 私は精霊だよ~」


と謎のテンションで話してくる自称精霊は能力やらなんやら訳の分からないことを

言っていた。

(なんなんだこの女の子は・・・?)

と思いながら、自称精霊のことを見ていた。


「うーん。 この中で意識でも動かせるってことは~如月奏多君かな~?」

「どうして・・・俺の名前を・・・?」

「だって~ この学園で最強らしいし~ 実の妹の(マスター) の名前くらいはね~。」

「・・・実の妹?」

「うん、そうだよ! 今は花蓮だったっけな―? 」

「なんで、いろいろ知ってんだよ・・・」

「まぁ、姉ですしねー・・・」


と言いながら近づいてきた。 そして、精霊が奏多の額に手を触れると傷を負っていた

四肢や背中が回復していった。

回復するにつれて、動かすことの出来なかった四肢も動かせるようになり

完全に体が元通りになった。


「どうしてだ。 なんで花蓮でも回復出来なかった傷を回復させられるんだ・・・?」

「だって、お姉ちゃんだからねぇ~」

「そういう冗談は言い。 教えてくれ!」

「私が話すのは面倒だから花蓮ちゃんから聞いてねーぇ~」


と精霊がいい、奏多の持っている剣に触れると花蓮が急に人化して

泣きながら飛びついて来た。


(マスター) (マスター) (マスター)

「あぁ、大丈夫だから少し離れろ・・・」


と言い、花蓮は素直に離れてくれた。

だが、花蓮の顔は涙でグショグショで結構可愛かった。

(いやいや、俺は何を考えてんだよ。)

と思っていた。 そしたら、花蓮の自称お姉ちゃんが


「花蓮ちゃん久しぶり~」

「・・・誰?」

「私だよ、ワ・タ・シ!」

「そんな人知りません。」

「あれ~いいのかな~? 奏多君を魔法で治療したの私だけどな~」

「そ、そうなんですか?! (マスター)

「あ、あぁ、一応な・・・」と苦笑いしながら奏多は言った。


花蓮は自称姉に向けお辞儀をしていて、自称姉は笑いながら『わかればよし!』

と言っており、花蓮は先ほどまで泣いていたとは思えぬ表情をしていた。


「そういや、花蓮。」

「はい。 なんでしょうか?」

「この自称姉・・・」

「自称ではなく、実の姉です。」

「あ、あぁ、まぁ、姉はどうして俺の傷を治せたんだ?」

「お姉ちゃんだからじゃないですかね・・・?」

「いや、そういうのは置いておいて、事実を言ってくれ。」

「わかりました。 お姉ちゃんは私より、一つくらいの大きい第零位階精霊なんです。」


と言いながら語り始めた。

語り始めること数分・・・・・・



その真実に奏多は驚いていた。

(第零位階精霊だと・・・・・・伝説上の精霊じゃなかったのか・・・?)

だが、目の前には実在している。 本当かどうかはわからないが花蓮が言ってるから

には本当だろう。


「だが・・・第零位階精霊と言えば、伝説の勇者が契約していたといわれている精霊

だよな・・・?」

「伝説の勇者だって~ マジで笑えるんだけど~」

「なんだ? 知り合いとかじゃ・・・ないよな・・・」

「え、言ってなかったっけ? 私は今では勇者と呼ばれている人の元精霊だよ~」

「いってねぇーよっ!!!!!!」


そこから、また、長い長い話が語られた。

正直言ってどうでもよかったが

(花蓮の姉ちゃんと契約してみるか・・・)

と心の中で思っており・・・・・・・


「いや待て!」

「ど、どうしたの?」

「どうしたのですか(マスター)

「今戦闘中だぞ?! 俺たちは何やっているんだ?!」

「そういえばそうだったね~ そろそろ私の所有している魔力も切れかけてるしね~

じゃあ、ってことで帰るね~」


と言い、花蓮の姉ちゃんが帰ろうとしていたがそれをすぐに止めた。


「待ってくれ!」

「どうしたの~? まだ、何か聞きたいことが~?」

「いや、違う。」

「だったら何~? 出来るだけ手短にね~」


そして、奏多は『あぁ、もちろん』 といい、花蓮の姉ちゃんに向かい


「俺と精霊契約をしてもらえないか?」

「えー。 花蓮ちゃんじゃぁ、物足りないからって姉妹丼したいから私と契約してって

~? どうしよっかな~」

「いや、そんなことは言っていない。 ただ単に契約して。 といっただけなのだが・・・」


花蓮の姉ちゃんは考えること数秒。 すぐに返事をしてくれた。

どうやら、奏多と契約しても良いらしく、すぐに契約の儀式に取り移った。


「じゃあ、契約するねぇ~」


と言い、奏多の口に花蓮同様"キス"をしてきた。

(またかよ・・・こいつら姉妹の脳みそはどんな構造なんだよ・・・)

と思いながら、花蓮の姉ちゃんの名前を考えていた。

なかなか思いつかず、

(この花蓮の姉ちゃんは喋り方が愛らしいから・・・・・・愛梨・・・?)


愛梨(あいり) ・・・・・・ 愛梨とかはどうだ?」

「愛梨? いいねぇ~」


というと、すぐに喜んでくれた。

(いやいや! そうじゃなくて、なんでこんなにピンチなのに和んでんだよ!)

と思い、


「いやいや、早く位置に着くぞ! この男たちを倒さなくちゃ。」

『そうでしたね』


と二人でハモリ、奏多たちは位置について愛梨に


「いいぞ。 時間を戻してくれ。」


といい、止まっていた時間が再び動き出した。

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