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弱者だった俺が転生すると強者になっていた。  作者: 石立 諷太
トーナメント戦に向けての特訓
13/52

#18 謎の襲撃Ⅱ

花蓮は男2人組に堂々と戦線布告した。

それに奏多は小声で花蓮に


「いやいや、相手の強さも知らないで何言ってんだよ!

もし負けたらどうすんだよ!」

「そうだよ、花蓮ちゃん。 今戦えば実質2対1になるんだよ?!」

「あ・・・・・・ 忘れてました。 テヘペロ」

「いや、テヘペロじゃないからな?! 」


とそんな会話をしていると男一人がいきなり襲いかかってきた。 それに

対して奏多は花蓮を剣に変え対処しつつ、聖夜に


「聖夜、お前は先生たちを呼んできてくれ!」

「う、うん、分かった。」


と言い、その男の攻撃を躱した・・・・・・ はずだった。

躱したはずだったが、奏多の右肩は男の持っていた細剣(レイピア) に貫かれ、そこから

血があふれ出ていた。 その時何が起こったのか奏多にはわからなかった。


(いや、今はそんなことを考えても意味がない。 まずは相手の攻撃範囲から

でないと・・・・・・)

と瞬時に考え後ろに跳んだ。 だが、後ろに跳んだのは失敗だった。

一人しか戦わないと思い込んでおり、もう一人の敵に注意を向けていなかった。

そこが奏多の最大の欠点になってしまった。


後ろに跳んだ先にはもう一人の男がいて、奏多の背中を剣で貫いた。

それに一瞬で反応し相手に剣を振ったが、それは虚しく空を切り

その場で倒れてしまった。


奏多は口から血を吐き出し、そして腹からは血があふれ出ていた。

(急所を・・・貫かれ・・・た・・・これは・・・やば・・・・・・い・・・

早く・・・・・・手当を・・・しなければ・・・)


奏多がその場で倒れて動かなくなったのを確認した男たちは、その場から離れ

どっかに行ってしまった。


「大丈夫ですか(マスター) ?!」

「あぁ・・・だいじょう・・・・・・・ぶだ・・・」

「大丈夫じゃないです! 喋らないでください。 今治療しますので。」


そのあとすぐに花蓮は人の姿に戻り俺の治療をしてくれた。

だが、奏多の負った傷は花蓮の魔法であっても塞がることはなく、


「なんで・・・なんで塞がらないの?!」

「多分・・・魔法であの剣に・・・呪いがかけてあったの・・・だろう・・・」

「そ、そんな・・・」

「大丈夫だ・・・ 教師たちが来るまで・・・足止めしに行くから手伝ってくれ・・・」

「嫌です! これ以上動いたら(マスター) の命が危うくなります!」

「大丈夫だ・・・」


と言い、奏多は無理矢理に立ち上がった。 立ち上がると背中は悲鳴を上げ、激痛が

全身を走っていた。 だが、構うことなく男たちが言った方向に向かって

走っていった。


地面に足が着くたびに、全身に痛みが走り腹からは血が出てきている。

(これは、マジでやばい) と思い、無属性の魔法で傷のみを無理矢理塞ぎ

痛みを堪えながら追いかけていた。

その後ろを花蓮がついてきていて、花蓮は『やめてください!』と

言っているが、奏多はそれを無視しながら走っていた。


だが、無理矢理塞いでいる腹からは、少しずつ血が垂れてきており

今で相当な量の血を失っていた。

それを構うことなく走り、少しすると男たちに追いついた。


奏多は嫌がる花蓮を無理矢理剣に変え、男とたちの前に立った。

男たちの前に立つと、その男たちは驚いた様子をしていた。


「まだ・・・まけてねーぞ・・・」


と一言言い、今度は奏多から攻撃を仕掛けた。

奏多が使おうとしていたのは、聖夜との訓練で使った相手の剣に振動を送るやつだ。

それを敵は細剣(レイピア) で"受けた"。


(なぜだ? なぜ、この攻撃を受けれる...?!)

そう考えたが、答えは剣を見たらわかった。 細剣(レイピア) の剣先がしなり奏多の

攻撃を無力化しているのに気が付いた。


そのお返しと言わんばかりに男は細剣(レイピア) で奏多の剣に向け突いてきた。

その攻撃に剣が触れると、異様な威力があり後方へと飛ばされた。

そのお返しは、奏多の背中に大ダメージを与え、足が少し痙攣していた。


奏多は立とうとしたが、足に力が入らなくすぐに崩れ落ちてしまった。


「クソッ! クソッ! なんで俺の足は言うことを聞いてくれないんだ・・・」


と言いながらも、足を無理に動かし立ち上がった。

だが、奏多の足は震えておりまともに動かなかった。

男たちも面倒くさくなったのだろう。 奏多に向かい二人で攻撃を

仕掛けてきた。


それの攻撃に反応が遅れ、左肩、横腹、左手を次々に貫かれていき、奏多の足元には

血だまりが出来ていた。


そしてまた、その場に倒れてしまった。

(これは、マジでピンチ・・・・・・ もう、手も足も動かない・・・・・・

ハハハ・・・・・・前世でも現世でも・・・・・・・やっぱり俺は弱者だったか・・・

たとえ魔力が多くあったところで、剣の才能がなければ、才能には勝つことは

出来ないな・・・って・・・俺はなんてことを考えてんだよ・・・

まだ、俺は負けたわけじゃない・・・ 俺にもっと力があれば・・・

力さえあれば・・・・・・ お前らに反撃できるのに・・・)


と思いながら、奏多は仰向けになった。

男たちは奏多に向かって剣を向けており、振り下ろそうとしていた。


その時奏多は確信した。

(確実に終わったな・・・・・・まだ、復讐も終わっていないのにな・・・

こんなのじゃ、姉ちゃんにもかてない・・・・・・な・・・・・)


奏多は死を覚悟して、目を瞑った・・・・・・

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