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異世界にきちゃったみたい?  作者: 耶汰姫
リュヒトリア公国
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魔法と算盤

お気に入り登録ありがとうございます


ここは何処でしょうか


「だから、さっきからいってるじゃないか」

「なんだと!!これじゃ足りないんだ、金がないなら商品を返しな!」


天下の往来で、喧嘩みたいです

お金を払ったけど、足りてないと言い張る店主に、きちんと払ったと言い張る客

この国の通貨は習いましたけど、この場合

学が一般国民にまでは浸透してないとなると、こういった計算の食い違い見たいなのが起こるのかもしれませんね


おそらく商人は計算は達者でしょうから

お客さんの勘違いかもしれませんね

元の世界では商品を買うときはレジでピピッてしたら金額が出てくるから便利だよね

こっちにはそんなのないのかな?

魔法なんてものがあって便利かと思ってたんだけど、使えてない現状なら発展は見込めないのかもしれないね

だから魔法に頼らず、人の手で、例えば算盤や電卓なんかを発達さていけばいい気がするんだけどな

さすがに今ここに算盤なんてないから教えてはあげられないけど

作って実際に見てもらえば、よさがわかってもらえるかもしれないね

この世界は機械の概念はないのだろうか?


このままじゃ埒が明かないし、詳しく聞いてみることにしたよ


「あの、どうかされたんですか?」

「ん?このお客さんがお金を払わないんだよ」

「なんだと!?金なら払っただろうが!!このゴウツク商人め!」


話を纏めると、さっきの推察の通りですね

代わりに暗算すると、確かに足りない

この国は義務教育なんてものがないんだろう

認識の行き違いが起こるんだね


「あの、私が代わりに説明しますね」


おせっかいかとも思ったけど、喧嘩がエスカレートして周りに迷惑をかけたらいけないよね

前に海で接客のバイトをしたときに、いちゃもんつけてきたお客さんの対応には困ったし


「銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、銅祇2枚で銀貨1枚、銀祇2枚で金貨1枚つまり、銅祇は銅貨50枚、ここまではいいかな?」

「お、おう・・なんとなくだがな」


お客さんも少し冷静になったみたいで、私の話をちゃんと聞いてくれた


「お譲ちゃんは、計算が出来るなんて偉いんだな。お貴族様かなにかか?」

「いえ、一般庶民ですよ。ちょっとばっかりお節介の」


某テレビの再放送で見た白いひげのお爺さんのような台詞で、っていってもここにはそんな突込みしてくれる人だれもいないませんけど


「おじさん、これは、銅祇ではなく銅貨、だから計算が合わなくなってるんだよ。色も同じだし形も流通が進むにつれて四角い角がだんだんと丸みを帯びてきて、見分けがつき難くなるんだよね」

「なるほど・・・じゃぁ確かにお譲ちゃんの言うとおりたりねぇな、すまんかったな。足りない分は、ほれ、これだって合ってるだろ?」


おじさんはそういってポケットの中から数枚の銅貨を取り出し、店の人に渡していた


「あぁ、たしかに。こっちも説明不足で悪かったね。次はおまけするからまた来ておくれ」

「ありがとな」


和やかな雰囲気に戻って、街も落ち着いたようにまた人が行きかっている

よかった

お金ってとても怖いからね

多すぎても、少なすぎても人格を変えてしまうものだ


皆さん夏ばてにはお気をつけください


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