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異世界にきちゃったみたい?  作者: 耶汰姫
リュヒトリア公国
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明日香の過去5

お気に入り登録ありがとうございます

今回は過去編です本編は製作中にてお待ちくださいm(*-ω-)m

真っ暗というにはまだ早いが、昼というわけではない時刻俺たちは人のまばらになった海で彼女をまっていた

「おい、くれぐれもいっとくが余計なことはするなよ」


凱には念のため釘を刺しておく

彼女のあの強さなら、手下たちを軽くあしらうことは可能だろう、

だが、この凱は別だ

いつもはヘラヘラしているくせに、一度スイッチが入ると手がつけられねぇほどの暴れっぷりだ

伊達に”金獅子”なんてあだ名がついてねぇ

まぁただ単に金髪だからってのはあるんだろうが・・

彼女に危害が加わるようであれば、俺が止めればいいか、などと、この時は簡単に考えていた





「あの、ご用件を伺いにきました」


オドオドと回りを見回しながら彼女は律儀にもやってきた

ただし、例のイケメン男を連れて


「何の用だ?」


男は彼女から一歩前に出ていて、まるで姫を守る騎士のようだ


何かむかつく


「あんた、この子のなんなんだ?俺はこの子に用があっただけだ」

「用件はなんだ?」


男は俺の質問なんか聞こえていないかのようにスルーしやがった


クソッ

落ち着け、俺。正面からやりあっても勝ち目はない

考えるんだ


「おぃおぃ、にぃちゃんよ聞いてんのはこっちなんだよ」

「もう一度だけ聞く。用件はなんだ?」

「てめぇ!!ふざけやがって!」

「おい、やめ・・」


スガァァァァン

止める前に田代が消えた

漫画でしか見たことないぞ

壁に人がめり込んでる所なんて・・・


「な、なんだ」


隣で凱が息を呑む音が聞こえる


「くそ、またこれか!おい、凱ぼーっとすんな!やるぞ!!」


あの男相手にどこまでいけるかわからないが、彼女の前で無様に負けたくはなかった








「明日香、帰るぞ」


遠くで男の声がする

あぁ、彼女は明日香って名前なのか

そうおもって俺は意識を手放した






「ここまでしなくてもよかったんじゃないの?」


明日香は気の毒そうに倒れた男たちを見ていた


「明日香にちょっかいかけるやろーなんてのは死滅すればいい」

「死滅って・・・白兄が言うと実行しそうで怖いよ、私平和主義なんだけど・・・」


イケメン男こと明日香の二人の兄は妹至上主義だった

妹に近寄る男は自分よりも、長男よりも、さらには父よりも強ければならない

こうして、明日香は兄弟たちの熾烈な妨害によっていまだに彼氏は出来ない


「そんなに悪意は感じなかったから一人でもよかったのに・・・」

「何かあってからじゃ遅いんだ。明日香は可愛いんだから気をつけないと」

「そんな可愛いって年でもないんだけどな、見つかるとはおもってなかったんだけど、どこから見てたの?」


今回のことを明日香は気楽に考えていた

男たちの前で怯えたようにしていたのは、この兄に見られていないか心配したのだ

案の定、店の終わった時間に兄、白水が迎えに来ていて一言「いくぞ」

といって、待ち合わせていた海辺に連れてこられた


「初めからだ。この男、前にもお前にちょっかいかけようとしていた」

「え?そうなんだ」

兄の言う前とは別に一度会っていることをすっかり忘れていた明日香は首をかしげ

まじまじと男たちの顔を見た


「悪い人じゃなさそうだったんだけど、白兄がそういうなら憶えとくよ」

二人は日も暮れかかった空を見上げながらゆっくりとした足取りで家路に着いた




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