魔力流動
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「またせたのぅ」
先生が帰ってきた
待ってました、ほんとに待ってました
宰相さんが出て行ってからあのキラキラしい三人と一緒の部屋で息が詰まる思いでした
シヴァさんは気を利かせてか、ずっと話しかけてくれるんだけど
貴族の話は遠まわしすぎたり、直接すぎたり、免疫のない私なんて手のひらで転がされている気分でしたよ
カーティスさんは窓辺に立ったままずっと外を見ているし、ソファーに腰掛けたサイラスさんは持ってきていた分厚い本を熱心に読み始めてしまうし
仲良くなろうという気持ちが皆無なんですね
一応、これから一緒に旅をする予定になってしまったのに、先が思いやられます
でも、いいこともありました
メイドさんに少し話を聞けたのです
この世界には四季が存在しているということと、一日は24時間、一年は360日
太陽や月は一つずつしかないようです
こういったところは地球と変わらないようですね
あと、こちらの世界の文字は読めませんでした
サイラスさんが読んでいた本をちら見させていただいた結果です
ですが、この世界は識字率が高くないようなので
文字が読めなくても、話せれば旅には問題なさそうですよね
「先生、精霊との契約について教えてもらいたいのですが」
「うむ、それはワシには教えることが出来んのじゃ。なぜなら、精霊一人ひとり契約方法がちがっての、ある精霊は契約に際し、何かしらを要求したり、またある精霊は肉体の一部を要求したという例もある。変わったものではゲームで勝てば契約するという精霊までいたそうじゃ」
今、聞きたくない言葉でてきましたよね・・・?
肉体の一部ってなんでしょうか!?
お前の内臓をよこせとか言われたら断われるのでしょうか
私の顔が青くなっていくのが見えた先生は慌てて、言葉を繋いだ
肉体の一部といっても爪や、髪の毛なのじゃぞ
と、教えてくれたけど、爪や髪の毛をどうするんだろうって気になるよね
ストーカーみたいだなって軽く引いてしまった私は悪くないとおもう
「精霊との交信には魔力の流れをよむことが大切なのじゃ」
そういえば前にもそんなことを言われた気がします
「魔力の流れとはどういったものなのですか?」
「体をめぐる気の流れといったところかの」
なんだか、ヨガっぽいです
太極拳とかそんな感じだった気がします
「やってみせようかの」
といって、先生が目をつぶったとたん
青白い湯気みたいなのが体を取り巻くのが見えた
「その湯気みたいなのが魔力の流れなんですか?」
「!?」
「お主、見えるのか?」
え?
なんかみんながこっちを見てますよ
何かしちゃったんでしょうか
「魔力を目視できる人間など存在しない!」
「だが、嘘をついて彼女に何の得がある」
「魔力の流れを読む人間・・・」
なんだか大騒ぎになってきました
「アスカ、お主にはこれがどうみえておるのじゃ?」
「えっと、青白い湯気みたいなのが体を包んでいて、ゆっくり循環している感じですね。あ、今流れがはやくなりました」
「・・・本当に見えておるようじゃな」
「まさか!?これはいったいどういうことなのですか?」
「魔力流動を目視・・・」
困りました
もしかして、今とんでもないことを言ってしまったのでしょうか?
もしそうだとしたら、発言撤回してもいいですかね
めんどくさい事になりそうです
ストックがないのでちょっと更新遅れるかもです
なかなか旅立てずすみません・・・




