50話 奪取
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① -1 " +(間1行)はその人が思っていることを示します。
①-2 "+(間2行)はテレパシーを示します。用法はカギ括弧と同じで実際に口で話している(対話)か脳内で会話をしているかの差になります。
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また数が増えれば増えるほど声が小さくなっていきます。
③「「」」(多重鍵括弧)重なってる鍵括弧の数に応じて同時に喋ります。
④----で敷き詰められている場合大きな場面(場所と視点)切り替えとなっています。例えば自陣視点と敵陣地視点の切り替えなど。ただし「数分後」などの時間に関わるのには適応外です。
⑤3回改行は小さな場面切り替えを示します。
⑥〖〗は魔法の詠唱文を表します。
⑦『』+間2行は過去の誰かが話した内容を示します
その他は、普通の記載の方法と同じです。質問等ありましたら、遠慮なくどうぞ。出来る限りお答えします。
※今回も今回とて長いです。なんで?
「では結果発表としましょ」
と言い始めたのは伊藤先生だ。
「第3位、冷泉君!」
とどことなく出てきた表彰台の3位の席には冷泉君がいた。
「俺最後瞬殺された覚えしかないが...」
と気まずそうな冷泉君。
確かにこいつ坂本君の最強技で一撃で倒されていたイメージしかないな。
「そういえばあいつ3位だったな」
と毛利君も忘れているようだった。
確かに忘れそうではあるな。
そんな状態でも3位に来ている。
まあ分からないが、きっと強いのだろう。
「一応三位には五十嵐くんも入る予定だったけどまだ病室でお休み中だからここでは名前だけにするわ」
確かに表彰台には冷泉君の1人しかいなかった。
3位決定戦もしてないので2人3位としているはずだがいない。
その理由がそれなんだろう。
まあエネルギーを使い果たしているから回復にはかなり時間がかかるのだろう。
"暇だなぁ..."
おっと、病室を覗いてみるとみつおくんがもう既に起きていた。
しかし寝転がった体勢で一切変わってなかった。
「まだ体が動かせないのですか?」
と聞くのは部屋の外から入ってきた看護師さんだ。
「うん、全く動かない」
と口と目だけは動かしつつ言うみつおくん。
辛そうだ。
「まあ動けるようになったら言ってくださいね。一応出る時少し手続きをしないとダメですから」
と言って椅子に座る看護師さん。
「続いて第二位、坂本君!」
ともう既にいたが2位の席には坂本君がいた。
これは記憶に真新しい、というかこいつが1位だとみんなが思っていたに違いない。
それだけ実績が恐ろしい。
何より先述したが冷泉君を瞬殺したのはかなり印象が大きかっただろう。
あれは私もかなり大きな印象を受けた。
「俺、さすがにあいつが1位と思った」
というのは大友くんだ。
それに対して賛同を示す一部を除く他メンバー。
それだけ強かった。
だが1位はそんな絶対的勝者を超える強さを誇っていた。
それが、
「第1位、服部君」
「v(。`・∀・。)vィェィ♪」
という楽しそうな脳筋野郎だ。
少し伊藤先生は嫌そうに聞こえるが。
まああれだけ荒らされたらこうなるか。
服部君はかなりギリギリの戦いを強いられつつも乗り越えてきた。
むしろこいつの方が主人公に向きそうな戦績をしている。
ダウンカウントを取られた回数も最も多いかもしれない。
それだけギリギリの戦いをしていた。
しかし、そんな中でも勝ってきていた。
そして1位をもぎ取った。
普通にこいつ主人公で良くないか。
「....そういえばだが、服部は昏睡状態にあったのではなかったか?」
と聞くのは陶君だ。
確かにそういえば前回坂本君と仲良くしていたがそのときも地面に伏せていた。
見た目としては生気があまり感じられない雰囲気だった。
それが今となっては満天の笑顔でピースを指で作って上機嫌だ。
何故生きている。
いや、語弊がありそうだが、そのまま言う、何故生きている。
何度でも言おう、何故生きている。
こう3度も聴きたくなるようなことを起こす服部君。
では何故生きているのかという回答は、江戸川くん曰く、
「まあ.....半兵衛くんだし、そんなもんよ」
と意味のわからないこと言っていた。
「いや...」
と困り顔な陶君。
「....まあそういうものとしよう」
とついに陶君が諦めてしまった。
諦めたらそれこそ終わりな気がするが...。
....まあそれだけ強いということにしようか。
服部君だからピンピンしているということだろう。
「これにて交流会を終了として、各自で解散とします」
と交流会の終了を告げられ解散となった。
解散となり皆トーナメント中に一緒にいた者たち同士で次の予定について話していた。
というかこれ交流会だったな。
普通に忘れていたな。
あれだけ荒れ荒れの交流会があって溜まるかという感じだが。
「この後何か用事でもあるか?」
と陶君に聞く毛利君。
「ないが」
と返す陶君。
「なら久しぶりに飯いかん?」
と言い出す毛利君。
「ほう、飯と」
と少し考える陶君。
「お前らも来いよ」
と表彰台にいた坂本君と服部君、冷泉君を含むさっきのメンバー全員に言った。
「俺はいいで」
と冷泉君。
「俺も」
と大友くん。
「僕はかいとくんのところ行こうかな」
と江戸川君。
「俺は江戸川の方行くわ」
と服部君。
順調に返事していく中、
「....」
と無言な坂本君。
というよりあわあわしいるようだ。
あまり誘われるようなことはなかったのだろう。
「坂本、お前はどうする?」
と毛利君が坂本君に聞いた。
「....え、、、」
と何とか振り絞っていた言葉が「え」の一言だった。
会話がままならないというのは大変だ。
「して、行くとして何を食べに行く」
と陶君が毛利君に聞いた。
「特に決めてないけど何かある?」
と行くメンバーに聞いた。
「俺は特に」
「俺も」
ともちろんながら大友くんも冷泉君も何も考えていなかった。
「そっか。晴政は何かあるか?」
と陶君に振る毛利君。
「我も何も考えておらぬな...」
と陶君も何も考えいなかった。
無計画なメンバーだ。
「じゃあ行くやつらで考えながら行くか。それでくるか?」
と改めて坂本君に聞く毛利君。
「...えっと....」
次に話した言葉は何とか3文字まで伸びたが、まだまだフィラーの程度だ。
「んー、どうしようか」
と困ってしまった毛利君。
「亮治君、ご飯に行く?」
と直接聞く江戸川君。
「....」
それに対して何も反応しない坂本君。
「僕たちとかいと君のお見舞いに行く?」
と江戸川君が坂本君に聞くとこくりと頷いた。
「俺らの方に来るやってさ」
とそのやり取りを見ていた服部君がほかのメンバーに言った。
「断られてしまったな」
と少し残念そうな毛利君。
「こればかりはしゃあないな」
とこちらも少し残念そうな冷泉君。
「して、別れたことだ。歩きだそうではないか」
と前向きな陶君。
「うん」
と同意を示すのは大友くんだ。
「そうやな、行くとするか」
ということで毛利君達は場外に出てご飯屋へと向かって行き、江戸川君達は病室へと向かっていった。
「そういえばなんでお前はこっちに来たんだ?」
坂本君に聞く服部君。
「....」
相変わらずだが坂本君は一切の返事を寄越さなかった。
「...まあええか」
と暫くの間を開けた後服部君が諦めた。
「まあカイトくんのことを心配してくれているってことだよ」
とまとめる江戸川君。
「いてっ」
と服部君がこのタイミングで誰かと肩が当たった。
「あ、すまん..」
とすぐに謝る服部君。
礼儀が良いようだ。
「失礼したわ」
それに対してぶつかってきた人は謝意を申し、被っていた帽子のつばをもって会釈をして去っていった。
「...あんなやついたか?」
と見えなくなった時にそう服部君が聞いた。
「僕は見たことがないな...」
というのは江戸川君だ。
また坂本君も首を横に振っていた。
「もしかしたら僕たちのまだ知らない先生なのかもしれないよ」
と言う江戸川君。
確かに見たことない人なら有り得るかもしれない。
噂程度だが上位の先生は変な人が多いと聞いたことがある。
それがその人なのかもしれない。
「そうなの...か?」
と疑問が残る服部君。
「まあええか」
しかし脳筋な服部君には考えることが余りできないのか考えるのを諦めてしまった。
諦めるなよ。
「それよりももう着いたよ」
そんなことを話していると病室の前に着いたようだ。
「ほな邪魔すんで〜」
と言って取っ手をもち横に動かして扉を開けて入った。
「あれ?」
病室はカーテンなどに防がれていなかった為横並びのベッドがくっきりと見えたが、
「カイトおらんやん」
とそのベッドには誰もいなかった。
「あれ、お見舞いですか?」
と聞いてきたのは看護師さんだ。
「え、ああそうなんですけど、中に誰もいなくて..」
と状況を説明した江戸川君。
「え?」
と少し俯いたあと周りを見回した。
「まずい、、」
と本気で焦る看護師さん。
その直後何か連絡を取り始めた看護師さん。
"聞こえますか、伊藤先生"
"聞こえるわよ。あなたから連絡をするなんてどうしたのかしら"
"五十嵐君の『痕跡』が消えました"
"は?"
"えっと、どういう冗談かしら..."
と考えるのは自分の道場で三浦さんをいじめていた伊藤先生だ。
「どうかしたの?」
と聞く三浦さん。
一応2人の練習会はトーナメントが終わった時にはもう既に終わっていた。
いじめ飽....、割と成長していたらしく早めに終わったようだ。
「カイトくんが消えたそうだわ」
「え、それはどういう冗談なの?」
とびっくりをする三浦さん。
「それは私のセリフよ...」
と困り果てる伊藤先生。
"とりあえず近くにお見舞いに来た3人がいると思うから全力捜索をしてちょうだい"
"わかったわ"
「でどうするの?」
と伊藤先生に聞く三浦さん。
「仕方がないわ、私は推古さんに報告してくるから先に探していてちょうだい」
と言ってすぐ消える伊藤先生。
「...人使いの荒い人ね」
と呆れる三浦さん。
「とりあえず伊藤先生の指示で君たちも探すのを手伝って貰える?」
とこちらは看護師さん。
伊藤先生からの伝言を服部君、江戸川君、坂本君の3人に伝えた。
「え、なんであの人俺らがここにいるのわかってんだ?」
と指示よりも先になぜが来てしまった服部君。
「わかりました!いくよ!」
と看護師さんの指示を受けてすぐに動く江戸川君。
「って、、、行くってどこに」
と遅れて動き出す坂本君と服部君。
「僕のアビリティ的にはここかもっていう位置を把握できたからいくよ!」
との事。
「あと、カイトくんは動いているし、この廊下の先から動いているから...」
「まさかあの当たったやつがか?!」
と大袈裟気味に驚く服部君。
「かもしれない...」
と疑問は拭えないがそういう江戸川君。
「'この先...'」
とボソッと何かを言う坂本君。
「え、今なんつった?」
とちゃんと聞き取れなかった服部君は疑問を投げかけた。
「この先真っ直ぐのところにいるよ!」
と江戸川君。
なぜ聞こえている。
とてつもなく小声でさらに皆走っているのにも関わらずによく聞こえるものだ。
「'なら...'」
とまたなにか小声で何かを言って手の中に何かを生成した。
まあ皆さん理解の通りもちろんながら石を生成していた。
そして坂本君はその場に立ち止まり、サイドスローで真っ直ぐ投げた。
が、そこまで飛ばなかった。
「.....」
と無言で走っているメンバーに入る坂本君。
その顔は恥ずかしそうだった。
まあ力不足だな。
「それなら俺にかせ!」
と服部君が手を伸ばした。
「...!?」
と驚きつつも坂本君の手に石を乗せた。
「おっしゃ!これでも、くらいやがれ!!!」
と服部君は立ち止まりそして思いっきり投げた。
その投げ、通り過ぎた軌道上では風が巻き起こっていた。
「さすが半兵衛くん!前方のやつが止まったよ!」
と江戸川君曰く敵も少し止まったようだった。
「おっしゃ!このまま詰めるぞ!」
Bad Killer 50話 奪取 fin.
次回
「...ふっ、勘のいいガキは嫌いだわよ」
7月25日投稿予定
お楽しみに!




