46話 坂本亮治
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① -1 " +(間1行)はその人が思っていることを示します。
①-2 "+(間2行)はテレパシーを示します。用法はカギ括弧と同じで実際に口で話している(対話)か脳内で会話をしているかの差になります。
② ' はその人のセリフ中に小声で何かを言う時に使われます。(言葉で表すなら、「✧✧と、呟いた」となるのかな)
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③「「」」(多重鍵括弧)重なってる鍵括弧の数に応じて同時に喋ります。
④----で敷き詰められている場合大きな場面(場所と視点)切り替えとなっています。例えば自陣視点と敵陣地視点の切り替えなど。ただし「数分後」などの時間に関わるのには適応外です。
⑤3回改行は小さな場面切り替えを示します。
⑥〖〗は魔法の詠唱文を表します。
⑦『』+間2行は過去の誰かが話した内容を示します
その他は、普通の記載の方法と同じです。質問等ありましたら、遠慮なくどうぞ。出来る限りお答えします。
彼は魔界の中では右翼派閥に所属していたわ。
魔界の話をしてないようだから説明するわ。
魔界には『左翼』と『右翼』にぶんるいされる魔物たちがいるわ。
右翼は彼のような温厚で優しい魔族のこと。
反対に左翼は血気盛んで他の「世界」にちょっかいをかけているめんどくさいやつらのことよ。
魔界の中でも右翼派と左翼派は対立していたりするわ。
たまにだけど内乱もあるらしいわ。
そんなん言ったら左翼同士で紛争なんかその辺の石くらいの希少性だわ。
だから内乱がどうたらとか馬鹿みたいな話なんだわ。
まあ今はいいわ。
彼の話をしましょう。
私自身よく魔界にはよく行ったわ。
だから内乱がどうたらとか知ってるんだけど。
魔界に行った理由は仕事の都合もあったし単に遊びに行くこともあったわ。
どうでもいいとか言っててあれだけど内乱って俯瞰して見てたら割と面白いものよ。
あの世界「魔術」が盛んで戦いは基本的には魔術の応戦が主流だわ。
で魔族って魔力もいーぱい持っているから魔術の威力が馬鹿にならないの。
紛争程度なら家ひとつが風前の灯のように吹き飛ぶ程度だけど内乱とかになるとすごいわよ。
頑丈そうな鉄筋コンクリートみたいなので作った建物が紙をくしゃくしゃにするくらいの感覚で消し炭にされるの。
あれは見てて思うけどストレスが吹き飛んで気持ちがいいのなんのって感じだわ。
....まあそれはそうとして、私は仕事で魔界に来てたことがあったの。
なんだったかしら、確かあの時は不審死をしてる奴がいたらしくてその原因を突き止めて来いって言われたのだったかしら。
それを確認するために魔界の町に向かったの。
小さな町だったわ。
田舎町って言うのがお似合いのような静かなまちだったわ。
まあだいたいこういう町は元気が盛んで都市より地域に活気があるのは割と普通だったわ。
あくまでも経験則だけど静かな田舎町ほど住民は元気で、賑やかな都市ほど住民はげっそりしているわ。
まあ都市のほうがストレスだらけになるのはよくわかるわ。
でその田舎町のある家に向かったの。
で家の中に入り死亡現場を見たの。
ただの1LDKのこじんまりとした家でリビングに死亡現場があったわ。
確かにそこには死の残り香があったわ。
その証拠に血飛沫すらあったわ。
その町は右翼の町で周りでは紛争はあまり起きてなかったわ。
で私が見る限り右翼派には強い共通点があったわ。
それは「仲間を殺さない」こと。
じゃれ合いで戦ったりはするらいけど、怪我ひとつつけさせないという聖人もびっくりな特性を持っているわ。
というより私の世界にも聖人君子と呼ばれるやつはいたわ。
でも私は色んな世界を、色んな種族を見たけど右翼派の魔族ほど聖人君子の名前が相応しい種族はいなかったわ。
それほど礼儀正しくいい子達ばっかりだったわ。
"なのに死の残り香があるのは何故かしら..."
ちなみにだけど魔族って死んだら肉体が塵となって消え失せるわ。
でも普通に死ぬまでに血とかを吹き出しているならそれはそのまま普通に散っているわ。
で話を戻すと、ココ最近では周りで紛争もなければ大きな内乱もなかったわ。
なのに誰がと思っていたわ。
というかこれ私の仕事じゃないのよね。
と言うのもこの日私非番で自宅でゆっくりしていたの。
そしたらここ担当の人が来れないって言うから私が行かされたの。
面倒で仕方がなかったわ。
しかも私の仕事外。
ふざけるのも大概にって感じだわ。
まあだから私はどんな感じかを伝えるだけでいいって言われたから一応これで仕事はおしまいだわ。
でもあまりも不審死過ぎて流石に私も気になったから家の中を調べることにしたの。
周りを見てみると角に子供がいたわ。
その子はほとんど人みたいな見た目をして蹲って座り込んでしまっているわ。
一応服を着る文化はあるから服を着ていたのだけどその服もボロボロでいかにも貧困の子って感じだったわ。
「君、ここの家の子?」
...本来なら仕事中ならほかの世界の人との対話は禁止と言われているわ。
でも仕事は終わったも同然なので遊びに行ったということにしたわ。
...そういう事にしておいて。
「...」
無反応。
返事をよこさなかったわ。
話を聞きたいけどこれ以上話したらさすがに面倒くさそうだったからとりあえずこの場を去ったわ。
そしてすぐ戻って報告だけ済ませて家に帰ったわ。
それで私服に着替えて魔界に今度は遊びに行ったわ。
もちろん向かう先はあの家だけど。
戻ってみるとまだそこで蹲っていたわ。
「お父さんとかお母さんとかいないのかしら?」
としゃがみ話しかけてみることにしたわ。
こういう役回りはあまり好きじゃないのだけど今回ばかりは仕方がないわね。
「...」
やっぱり無言だったわ。
"こういうのはあまり得意じゃないのだけどね.."
こういう役回りは苦手と言ったようにあまりこういうのは得意じゃないわ。
どちらかと言うと論理的にやっていく派だわ。
「今から言う質問に頷くか首を振るかして答えれるかしら?」
と聞いてみたわ。
するとこの子はこくりと頷いたわ。
「よし、君って『超常現象』って好きかしら?」
超常現象という言葉に馴染みがないのか頭が一切動かなかったわ。
「あー、まあ簡単に言うとありえないくらいすごいことって好きかしら?」
大雑把にまとめると超常現象というのはそういうものだわ。
これで伝わったのか首を縦に小さく振ったわ。
「よし、じゃあ明るいのは好きかしら?」
と聞いてみたが首を横に振ったわ。
まあ明るい世界は眩しすぎて嫌なのかしらね。
「暗いのは?」
と聞いてみると小さく頷いたわ。
「わかったわ。じゃあお外を見ててね」
とあの子は窓の方を目だけ向けた。
あの子がうずくまっていた場所は窓の近くの角だったわ。
そこから外の景色が良くとは言えないけど見えはしたわ。
外はまだ明るくお昼だったわ。
「『光魔法【喑光反転】』」
と言うと夜が訪れたわ。
「...!?」
と明らかにこの子は驚いた顔をしたわ。
「え、さっきまでお昼じゃなかったか...?」
「何が起きたの...?」
「ままぁ、暗くなったよ〜」
と当然ながら外は騒がしくなったわ。
「さすがにこのまま置いておくのはあれだわ」
と言いつつ私は指パッチンをしたわ。
するとまたお昼になったわ。
「あ、元に戻った」
「なんだったのかしら..」
「ままぁ、明るくなった!」
とこれはこれで騒がしくなったわ。
まあ時間が反転してるのだから仕方がないといえばそうかしらね...
「面白いのを見れたかしら?」
と質問を投げかけたらすごいぼーっとしてしまったわ。
そんなに驚くようなことだったかしら。
「'どうやって...'」
「どうかしたかしら?」
としばらくすると小さな声でそうつぶやいた。
私自身は何を言っているのか分からなかったから聞き返してしまったわ。
「お、、お姉さんは、、、どうやって...」
とタジタジながらもやっと話せるようになったわ。
「気になるかしら?」
と笑顔で聞いてみたわ。
すると、彼は大きく頷いたわ。
「いいけど教える代わりに何があったか教えてくれるかしら?」
と交換条件を求めてみると頷いてくれたわ。
「よし、じゃあとりあえず教えてくれるかしら?」
と先に教えて貰おうと思ったけれど、
「さ、さ、先に、、、そっちを...」
と先に教えろと言われたわ。
多分だけどこういう交換条件を求められて自分のことを教えたけどはぐらかされたのだと思うわ。
かなりに他を信用してないようだったわ。
これは少し骨が折れたわね。
こういうタイプは疑り深くどの程度の事を教えても良いかを考えないといけないわ。
これだからこういう役回りは嫌いだわ。
「そうね、、教えたいのもわかるけどこれをできるようになるにはかなり練習が必要になるわ」
少し私の能力を話そうかしら。
私の能力は「光の導き」と言って簡単に言うと加護みたいなものだわ。
加護と言うだけあって私自身が与えないと使えないわ。
だからといって与えたところで完全に自由に使えることはないわ。
そこから力の研鑽を積まないと無理だわ。
総括して手に入れたからと言ってあの技は使えることはないわ。
むしろあれって私の能力の中でも私からすると大したことないけどかなり大技になるそうだわ。
以前私の眷属達に与えたことがあったけどこの技を手に入れたのは2、3人だったわ。
しかもそいつらは私の直属の部下みたいなやつだったわ。
曰く、ダントツで難しいそうだわ。
この程度で難しいとか言ってたら私でも使うのが嫌な技を習得するのは無理でしょ笑
って思ったわ。
まあ今はどうでもいいことだわ。
そんなわけで先に教えるとか無茶もむちゃみたいなものだわ。
だからといってこの話を長々とするつもりは更々なかったわ。
だから簡単に練習がいると言ったわ。
「...」
すこし黙り込んでしまったわ。
これだから疑り深いやつは嫌いだわ。
なので仕方がないから、
「じゃあ、あの技はまだ無理だけど能力自体は使えるようにするわ。だから手を私に出してくれないかしら」
と提案をしたわ。
その提案に乗ってくれたのか手を出してくれたわ。
「確認だけどこの技を使うためには私のけ...、『仲のいい友達』になる必要があるけどいいかしら?」
実を言うとこの能力を使うには私の眷属になる必要があるわ。
眷属になると自由が制限されるは当然として生殺与奪の権を持たれ、与えた者の指示は絶対となるらしいわ。
まあ私の友達はそんな感じだったわ。
というよりこの辺りは当然と言えば当然と言うものだわ。
戦国時代では武将の配下は武将の指示は絶対だわ。
それが負けて相手の武将だろうが、死ねという命令だろうが守るのが当然だわ。
なんなら眷属にした時点でその3つのことは権能として与えた者が行使できるようになるわ。
だからこの辺りの条件は当然と言えば当然だわ。
でも私はこういうのはめんどくさいから一切の強制力は使ってないわ。
さすがに反乱とかされたら面倒だからされた時用にこのことは忘れないようにしてるわ。
一応今まで一切そういうことはなかったから忘れそうにはなるわ。
まあ自慢だけど私の仲間たちはかなり仲が良いと有名だわ。
友達が言っていたけど反乱って長くなればなるほど起きやすくなるらしいわ。
まあ時間をかければ当然と言えば当然だわ。
友達もこの方300年くらい眷属を持っていたけど反乱は2回くらいあったそうだわ。
大変だわねってすごい他人事でいたわ。
私なんか5000年位仲間を数えるのも億劫なくらい持っていたけどそんなことは1度もなかったわ。
友達曰く、キモすぎって言われたわ。
強制なんかするからと言ってやりたかったわ
話を戻してこのことを言っても手を差し伸べたままだったわ。
「わかったわ」
といい彼の手の上に私の手を乗せたわ。
するとあの子は光に包まれたわ。
そしてしばらくすると収まったわ。
「..!?」
なにかに気がついたのかあの子はハッとなっていたわ。
「これでおしまいだわ。とりあえず手の上に『光』を召喚してみたらどうかしら」
と提案してみたわ。
すると彼は何か念じ始めたわ。
まあ、あるあるの能力の使い方だわ。
実際それで出せるもの。
私は光る玉が出ると思っていたの。
でも手から出たのは夜より深い闇の玉だったわ。
「...へぇ」
これには私も少し面白い結果だと思ったわ。
確かに私の配下の中にも光を放ってない玉を放つものいたわ。
だけどここまで深い闇は初め見たわ。
"こういう系はよくその人の特性に依存すると言ったけど本当のようだわね.."
そんな事も実感した瞬間だったわ。
「じゃあ教えてもらえるかしら?」
と提案するとやっと首を縦に振り話し始めたわ。
だけど話し方があまりにも途切れ途切れだしタジタジだったから私が簡単に話すわ。
どうやら死んでいたのはあの子の父だったそうだわ。
で何があったかは分からないけど父が死んでいたそうだわ。
その「何があったか」くらい教えて欲しいものだわ。
まあそう文句を言っても無駄だからいいってことにするわ。
以上があの子から教えてもらったことだわ。
びっくりするくらい情報が少ないわ。
言っても無駄だと言ったけどやっぱりもっと話して欲しいものだわ。
これくらいの文句は言わせて欲しいわ。
「言っ....た!...から、おしえ、、」
とここで口を噤んだわ。
あと少しでいいきれそうなのになんで言いきらないのかしらね。
まあ仕方がないから、
「わかったわ。じゃあできるように練習をしようかしら」
と能力の練習に付き合うことにしたわ。
Bad Killer 46話 坂本亮治 fin.
次回
「お姉ちゃん、それできる!」
と彼は言いつつ右手に段々と槍ができてきていたわ。
「え?」
と私が見た時には完成していたわ。
6月27日投稿予定
お楽しみに!




