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失踪した霊力の跡

神社から戻ってきた桜。


桜はふと違和感を抱く。


そして、物語が動き出す・・・・。


真夜中の人魚の唄編、いよいよ終盤へ!?

家の前に立つ。

「た・・・」

思わず、『ただいま』と言ってしまいそうになる。

慌てて口を手で塞ぎ、家の中に入る。

・・・結局、いなりくんに聞いても何も変わらなかったな。

記憶がないだけで私は、普通に歩いて帰っていたそうだし。

「いなりくん・・・大丈夫かな。・・・ふわあああああ。」

一度出かけたからか、一気に眠くなる。

「これはよく寝れそうだな。」

そんなに稲荷神社にいたわけじゃないし・・・。

そして、階段を駆け上がる途中、違和感を抱く。

あれ以上進んだら、霊力がショートするのに・・・アイリちゃんとスイリくんに、変化はなかった。

「え!?」

家の中でうっかり叫んでしまう。


ぴっ・・・


お父さんの部屋の電気がつく音がする。

「なんだなんだ、どうした?」

眠たげなお父さんの声が聞こえてくる。

・・・やばい。

音を立てずに階段を上らなきゃ!

そそくさーっと階段をあがり、部屋の中に入る。

ベッドに飛び乗って布団を頭から被る。

誰か入ってきたら・・・狸寝入りで誤魔化そう!

そして私は気づいた。

新たな謎に気づいてしまったからなのか、目が覚めてしまったことを。

___________________________________________________

「おはよ〜。」

「おはよう、桜。」

あくびをしながら、一階に降りにいく。

気づくと、私は眠っていたみたい。

寝たはずなのに・・・なんだか、頭がスッキリしない。

「そうそう、桜。玄関の鍵について知らない?」

お母さんが、私のご飯をつぎながら怖いことを聞いてくる。

「かかか、鍵?知らないよ?」

「まだ何も言っていないでしょ〜。」

その何気ない返しに、余計心臓がバクバク鳴る。

「玄関の鍵が空いていたのよ!お父さんが、何か声が聞いたみたいだし・・・不気味ね。桜も、気をつけて。」

「わわわ、わかった。」

ごめんなさい、お父さん、お母さん。

その犯人どちらも私です。

いたたまれない気持ちになりながら、ご飯を食べる。

「そういえば、お父さんは?」

「今日は休みだからゆっくり寝るみたいよ。」

だから、今日はいないのか。

「わかった。」

日常の会話を何度か交わす。

なぜか今日はいつもより早く用意をすることができた。

・・・いや、これはチャンスじゃないか?

先輩、朝早そうだから・・・早く行けば、あのことを聞けるかも!

「いってきまーす!」

「桜、忘れ物!」

「何!?」

「水筒!」

「ええ・・・。」

___________________________________________________

学校について、真っ先に靴箱を確認する。

先輩は確か、『あ』もうだから・・・いた。

靴はある。

ならきっと・・・いるはず!

慌てて階段を駆け上がり、リュックを机の上に置いてから2年の教室へ向かう!

そそっと教室を覗くと、教室の中には本を読む先輩しかいない。

「失礼します!一年A組佐倉桜です!天羽蓮華先輩に用があってきました!」

もうどうでもいい、とめちゃくちゃに挨拶をする。

「佐倉さん・・・どうした?」

「おかしいと思いませんか!?」

ズカズカと入ってきた私に、目を丸くする先輩。

「な、何が?」

「アイリちゃんとスイリくんですよ!あの2人、森の奥に行ってもショートしてなかったですよね!」

その言葉に、先輩はもっと目を丸くする。

「確かに・・・。ショートを避ける方法は、発見されていないが・・・オウタカクシなら、見つかっていたとしても違和感はないな。」

「ですよね!」

食い気味に相槌を打つ。

こうなったらもう勢いだー!

「・・・もう時期、たくさん生徒が来る。佐倉さんの用事は、それだけ?」

「・・・はい。」

「なら早く出て行ったほうがいい。」

先輩は、再び本に目を落とす。

『失礼しました』と言わずに、早足で教室へ戻る。

チャチャっと準備を済ませて、ぼーっとする。

・・・・何しよっかなあ。

先輩みたいに、本は持っていないしなあ。

その時だった。

「桜!」

窓がいつの間にか空いている。

こんな時に入ってくるのは・・・。

「いなり、くん?」

「せいかーい!」

いなりくんは、ニンマリと笑う。

「・・・もう、大丈夫なの?」

「お礼を言いにきたんだよ!・・・ありがとう。」

声が小さかったけど。

少し照れくさそうに、いなりくんはそう言った。

「ううん、大丈夫・・・あ!そうだ!いなりくんにも言っとかなきゃ!」

私の様子に、いなりくんは不思議そうに首を傾げた。

そして、違和感の話をするといなりくんは俯く。

「確かに・・・どうして、ショートがあの2人に・・・。」

「あの2人に・・・霊力がなかった、とか?」

「それはまずないでしょ。」

私の言った言葉を即座に否定され、もはや清々しいまである。

「早いねえ、返答が。」

「桜だって、『絶対そうだ!』と思って言っているわけじゃないでしょ?」

「ま、まあ・・・。」

「・・・とにかく。俺は今日、ウルフのところに行くつもり。」

「あのことを、言うため・・・?」

「それと、もしかしたらウルフが新しい情報を握っているかと思って。」

するといなりくんは、窓枠に乗って、地面までの高さを確認。

「じゃあさ〜っまた何かあったら昼休み、くるね⭐︎」

「えええ・・・。驚かせないでよ?」

「驚くほうが悪いです!」

「自分勝手な・・・。」

ため息を私がついた時にはもう、いなりくんは窓枠から降りていた。

___________________________________________________

お昼休み。

机に肘をついて、窓の外を見る。

「・・・綺麗。」

特に綺麗でもないけど、なんだか綺麗に見える。

その時だった。


にゅっ


「!?」

声を出さないように意識していたからか、声は出なかった。

でも・・・心臓に悪いよ!!

そう、窓枠の向こうから、いなりくんが顔を覗かせているのだ。

「あー、今日はびっくりしないんだ。ざーんねん!」

「絶対にびっくりさせようと思ってしてるよね!?」

朝、いなりくんは『驚くほうが悪い』と言っていたのに・・・。

「そんなのはいいとして・・・大変なんだ。」

一気に空気が変わった。

いなりくんの目の色が変わる。

おちゃらけた雰囲気から、ただ事ではない雰囲気が感じられる。

「・・・アイリと、スイリが消えた。」

「消えた・・・?前から、いないよね・・・?」

「違うんだ。アイリと、スイリの・・・生きている確証がなくなった。」

「『なくなった』と言うことは、今まではあったって言うこと?」

そうそう、といなりくんが頷く。

「ウルフが常に、ここらじゅうの監視カメラをハッキングして2人の霊力の跡を確認していたんだが・・・。」

「消えたんですか!?」

霊力の跡は、前見たことがある。

肉眼では見えないけど・・・時雨くんの人魂のおかげで、一回だけ。

「あの2人なら、どこに行くにも霊力がついて行くはずなのに。」

「いなりくん、それってもしかしてショートが起こらなかったのと関係があるんじゃ・・・!」

「・・・俺もそう思っていた。何か、あの森は・・・秘密が多いみたいだ。」

「・・・だね。先輩には、もう言ったの?」

いや、といなりくんは首を振る。

さては・・・落書きをしてから行かせてくれなくなったんだな。

「あの森には監視カメラがない。あの森に一番近い、監視カメラで見たところ・・・霊力の跡はあったみたいだ。」

「ってことは・・・2人が、あの森に入ってから出てきていないって言うこと・・・?」

「そう言うことになる。」

ビューッと音がする。

いなりくんの尻尾が風になびく。

「・・・2人は、どこに行っちゃったの?」

その質問に、返事はなかった。

こんにちは!みりぐらむです!

投稿頻度早めたい!

28日70PV大大大感謝!!

ありがとうございます!!


アイリとスイリの霊力に、どうしてショートが起こらなかったのか・・・。

そして2人のみに何があったのか・・・。

まだ謎ですね。


そして、歌泉の神隠しの真相は・・・?

落神となった神を崇めた人間が溺死した理由とは?

謎が多いですね。


ブクマ・評価・感想・レビューできればお願いします!

いつも読んでくださって本当に!感謝です!




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