おいなりさんの約束
ドンドンドン!!!ドン!
その激しいノック音はその音をさらに大きくしていく。
「何事・・・?」
少し・・・いや、かなり不信感を抱きながらドアをそっと開ける。
すぐには開かず、少し開けて隙間から様子を伺う。
うーん・・・暗くてよく見えないな・・・。
ダダダっ
その瞬間、ノックが止まり、激しい足音が始まった。
足踏みをしているのかと一瞬思った。
けどすぐに、その足音が遠ざかっていったので『走っている』ことがわかった。
それに反応して一気にガバッと開ける。
「・・・Cさん!?なんでここに!」
ドアを開けて最初に見えたのは倒れたCさんだった。
すぐに足音の方に目を向けると、人影が見えた。
その人影は廊下を曲がり、やがて見えなくなった。
Cさんに目を向ける。
しかし、意識はあるみたい。
「は、犯人が・・・!」
Cさんは人影がさっていった方を指差す。
「わかったんですか!?」
期待と不安まじりに聞く。
Cさんは首を横に振った。
珍しく慌てているようだ。
「襲われた、ということで間違いないですか?」
先程まであった眠気が一気に吹き飛んだ。
「はい・・・。」
Cさんはゆっくりと立ち上がる。
私は部屋から飛び出して、右隣にスッと曲がる。
こんなことがあった時、一番に声をかけるべきなのは・・・!
「先輩!」
部屋の中から反応はない。
・・・寝ている?
と思ったその時、すぐに立ち上がる音がした。
「なり!・・・・ない!〜い!」
よく聞こえないな〜?
耳を近づけてみる。
「むにゃ・・・何、ようじぃ?」
ふにゃふにゃとした情けのない声が聞こえてくる。
「用事どころじゃない!ここは神社じゃないんだ!起きろ!あっちょっ毛布を被るな!」
慌てた先輩の声が聞こえてきて、こんな状況だけど思わずクスリ、と笑ってしまう。
すると。
急にドアが開いて、私は思いっきりおでこをぶつけてしまったのだ。
「あいでっ!!」
「佐倉さん・・・ってどうした?」
床にへりつくばって額を抑えた私を見て、先輩は驚いた声を出す。
「いや、なんでもないです・・・。」
かなり痛かったけど・・・。
そして、上を見るとなんと先輩は、小脇にいなりくんを抱えている。
「いなりくん!?」
しかも、このいなりくん・・・起きてすらない!
「朝弱いんだな。守護霊のくせに。」
そんなことをすらっと言う先輩。
しかし、いなりくんは目を開けない。
「・・・こいつ、殴っていいか?」
笑顔で怖いことを言う先輩。
笑っているけど・・・笑ってない!怖い!
「ダメダメ、ダメです!」
慌てて先輩の怒りを鎮めようとする。
「あの〜、、、無視しないでもらえますか?」
その声に後ろを振り返る。
「あっそうだ!」
大きくため息をつくCさん。
「用件を忘れてどうするんですか。あなたの脳みそはなんのためにあるんですか?」
・・・くぅぅっ助けたのにこんなこと言われたくないよっ!
「あいたたっ!いった!耳もげる、もげる!」
耳をつんざく悲鳴が聞こえてきた。
見ると、先輩がいなりくんの両耳・・・狐耳を思いっきり引っ張っている。
「先輩!?」
「起きなかったんだ。しょうがない。」
いやいや、しょうがなくないでしょ!
思わず心の中で突っ込む。
「もう・・・。」
ぷうっと頬を膨らませるいなりくん。
先輩の手を追い払うと、自分の耳をもう二度と引っ張られることのないように、と押さえつけている。
「で?蓮華、用事は?」
「佐倉さんに聞け。俺は佐倉さんに起こされた。」
「うん・・・。」
私はゆっくりと首を縦に振る。
「Cがいるってことは・・・さては、襲われたね?」
そう言って、謎ににんまりと笑ういなりくん。
嘲笑っているようにしか見えない・・・。
「さて、まだ全員就寝中だろうが・・・起きてもらおうか。」
先輩はそう言って、マネキンたちを起こしに向かった。
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「なんであたしがこんな朝早くから起こされなきゃいけないの!?あんたらの神経が信じられないわ!」
高い声で騒ぐBさん。
先輩といなりくんが起こしに行ったみたいだけど・・・なぜか、Bさんの部屋のドアがなくなっていた。
起きなかったんのかな・・・?
「うるさい。静かにしてください、私が襲われたんですから。」
襲われたことを武器に、相当偉そうに振るまうCさん。
「はあ!?なんてこと!?あたし犯人じゃないし!」
「まあまあ、りんごでもいかがですか?」
そんな2人を鎮めようと、Eさんが言った。
けど、2人はなかなか喧嘩をやめようとしない。
「ねえ、静かにしてくれない?」
いなりくんがそんな騒音に呆れたのか、口を出した。
「あんたみたいなガキの言うこと聞けるかよ!」
完全に頭に血が上ってしまったBさんはいつもより強い口調でそう言う。
「ガキじゃねーし。」
いなりくんの声色が少し怒ったように変わる。
いなりくんの表情が笑みから真顔になる。
即座に、机の上にあった果物包丁を握り、Bさんの喉元に突きつける。
「ひっ・・・。」
Bさんはハッとしたかのように、怒りの言葉が止めた。
白いマネキンの色は変わらないけど、Bさんの顔が青ざめていく様子が伝わってくる。
「やめろ、狐。」
先輩は包丁を握るいなりくんの手をそっと握った。
「こんなことしなくていい。」
その言葉に、いなりくんは耳をぴょこん、と動かした。
「あれ・・・俺って、こんなことするっけ・・・?」
いなりくんは果物包丁を床へボトン、と落とす。
チャキン、と音を立てて包丁は落ちる。
そして、いなりくんは何も持っていないその両手で頭を抱えた。
先輩の顔が青ざめる。
このまま負の方向へ行ったら、あの地獄が・・・!
「まあまあ、いなりくん大丈夫!」
そう声をかけて背中を叩く。
「ま、そうかな・・・?」
いなりくんは俯いていた顔をあげる。
顔はいつも通り。
影の気配は感じられない。
それに、ほっと胸を撫で下ろす。
やっぱり、マイナスの方へ連れていったらダメだ・・・!
「じゃあ、それぞれが何をしていたか、だな。」
「なんでそんなこと話さなきゃいけないのよ!」
先輩の言葉に、噛み付くBさん。
考えすぎかもしれないけど・・・なんでそこまで拒否するのかが気になる。
2人目覚めた今、いつもより疑心暗鬼の心が2倍になっている。
「なんでそこまでして拒否するのかな?」
見ると、Hさんが腕を組んで立っていた。
「Hさん!」
「自分で最後か・・・すまない、遅くなった。」
軽く頭を下げるHさん。
ついつい、Bさんと比べてしまう自分がいる。
「で、なんでだ?その拒否は。」
「うっ・・・。」
優しい圧をかけられて何も言い返せなくなるBさん。
「洗いざらい、話してもらうよ。全員。」
Hさんの声はいつもよりも低かった。
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結局、話し合いからなんの成果も得られなかった。
全員、あの時間は寝ていたらしいし・・・
Bさんが話すのを拒んだ理由は『寝ていたから・・・怪しまれると思って。』らしい。
なんだそりゃ!と、危うくその場で叫びかけてしまった。
よくお父さんが『都会の方に遊びにいった時には、気をつけろよ。理不尽なことを言われるかもしれないから。』
と言ってたのを思い出す。
・・・お父さん。
もう何日会っていないのかな・・・?
ふと寂しさが出てくる。
あの生意気で仕方がなかった椿も今では会いたくて仕方がない。
・・・だからこそ、絶対に戻ってやると燃えていられる。
「戻ってみる・・・絶対に!」
「ふふっ。」
そう部屋の前で意気込んでいると、隣から笑い声が聞こえてきた。
「・・・何、いなりくん。おかしいことでも言った?」
「いや、なんだか、桜らしいなって!」
お腹を抱えて笑ういなりくん。
その訳のわからない笑いに、ほんの少し怒りを覚える。
「もう・・・誰だってそう思うでしょ?」
「『そう思う』って?」
「ほら、大切な人に会いたい、とか・・・。」
「大切な人、か・・・。」
その時、いなりくんの目が少し寂しさを醸し出した。
でも、すぐにいつもの明るい調子に戻る。
そして、いなりくんは自分の胸の辺りをそっと抑えた。
「その大切、守ってね!」
「う、うん・・・。」
振り返りざまに、ニッと笑ってくるいなりくん。
・・・失っちゃたのかな、『幸』さんを。
私は知らないはずなのに・・・知っている気がする。
「ねえ、そういえば。」
そう考えにふけっていると、いなりくんが私の肩をたたいてきた。
「何?」
「Cがさ、犯人は狼の面を被っていたとか言ってたじゃん。」
「それで顔が見えなかったってやつね。それがどうしたの?」
そんなことを急に問いかけてくるいなりくんがいつもより不思議に見えた。
「狼で思ったんだけどさ・・・ウルフ、何も関係ないよね。今回の件。」
「うん・・・・。」
今もだけど、全く攫われた時の記憶がない。
バスケをして、帰っていて・・・・そのあたりから記憶が霧のように散り始める。
思い出そうとすれば思い出そうとするほど、『本当』が遠ざかっていっている気がする。
「関係、ないんじゃない・・・?」
「記憶ないからそうかもしれないじゃん!」
いなりくんは不安そうに言う。
声が小さい。
「でも・・・ウルフさんは、絶対そんなことしないよ!」
「・・・だといいけどね。」
いなりくんはそう言うと、階段の方へ向かってトテトテと足音を立てながら階段を駆け降りる。
その様子を見ていると、一番下について大広間から二回の私を見上げてくる。
「ねえ!」
大声で叫ぶいなりくん。
広い屋敷に、その声が響く。
「何〜!」
負けじと大きな声を出してみる。
「これが終わったらさ〜!」
「うん〜!」
「おいなりさん食べよ〜!」
「わかった〜・・・って、え!?何急に!?」
突然の誘いに、またいなりくんの頭がおかしくなってしまったかと思う。
何!?急においなりさんって!
「別にいいけど・・・なんで?」
驚きのあまり、声が小さくなって『なんて〜〜???!』と、いなりくんに言われる。
「なんで〜!急に〜!そんなこと言ったの〜!」
「別にいいじゃん!」
謎に右手でグッドサインを出してくるいなりくん。
謎で謎でついふっと笑ってしまう。
「まあ、いいよ!食べようよ!先輩も一緒に!」
この言葉に、いなりくんは何も返事をしなかった。
その代わり、両手でグッドサインを出してきた。
いなりくんは、そのままどこかへ走って行った。
「もう・・・。」
笑みが自然と浮かんでくる。
すると、大広間に人が1人。
Fさんだ。
「Fさん!」
そう言ったら、Fさんは足を止めてこちらを振り返った。
急いで階段を駆け降りる。
「桜ちゃん、こんにちは。」
「こんにちは!水汲みですか?」
「ええ。・・・あ、今日は1人でも大丈夫よ。」
Fさんとは何度か一緒に水を組んだことがある。
だから、マネキンさんたちの中では一番仲がいい。
「手伝います!」
隠し通路についても知りたいし!
そして、外へ向かう。
庭はだいぶ放置されていたのか、荒れ放題だった。
けど、井戸までは石の通路があってそこだけ綺麗だった。
・・・部屋の中と同じだ。
と、初めて見た時は思った。
「あの、Fさん。」
「なに?」
Fさんは桶を持ち上げながら言う。
「隠し通路・・・Eさんから、前聞きました。」
「ああね。それがどうしたの?」
「どんな風に、いつ見つけたんですか?」
「ベッドが汚れているのがどうしても気になって・・・掃除することにしたの。」
Fさんは思い出しているのか、桶をつける手を止めた。
「それで・・・ベッドを少し退けたの。そしたら、ベッドの下あたりに小さな隙間があったの。」
「隙間・・・Fさんの部屋だけですか?」
「だと思う。Eちゃんの部屋にはなかったらしいから。」
「それで、どうやって入ったんですか?」
『小さな隙間』ならマネキンの体は入れない・・はず!
「手ぐらいは入りそうだったから、手を入れたの。そしたら、いつの間にか暗い廊下にいて・・・。」
「戻って来れるんですか??」
「ええ。戻ろう、と思ったら戻れたわよ。」
Fさんは再び手を動かし始めた。
少し強い風が吹いて、草が揺れる。
「・・・ありがとうございます!」
そして私は、縄に手をかけてグルグルと滑車を回す。
しばらく続けて、桶があと一つになった時。
不意にFさんが声をかけてきた。
「ねえ、桜ちゃん。」
「なんですか?」
「桜ちゃんは・・・寂しくないの?」
「寂しい・・・というか、夢なので。」
私たち三人以外は、夢を見ているということ。
「本当に、すごい夢よね・・・。夢の中で寝たなんて、初めてよ。」
そして、Fさんは水桶をよっこいしょ、と持ち上げた。
「本当のことみたいね。」
うふふ、と笑うFさん。
・・・本当に、自分、今疑心暗鬼だ。
ただの笑いさえも、何かを秘めているように見えてしまった・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 夜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
コンコンコン
蓮華は、とあるマネキンの部屋に訪ねていた。
確認したいことがあったからだ。
「どうぞ。」
部屋の中から、その人物の声が聞こえてくる。
「お邪魔します・・・Hさん。」
ドアを開けた先には、本を持ったH。
「蓮華くん。どうしたんだ?」
「ちょっと・・・確認したいことがありまして。」
蓮華は、後ろ手でそっとドアを閉める。
「ああ、いいぞ。」
Hは音を立てて本を閉じた。
(この本、ドイツ語だぞ・・・・読めるのか?)
蓮華はふとそんなことが気になった。
だが、そんなことは頭から一旦消しさって本題へと移った。
「単刀直入に言います。」
Hさんは腰を深く椅子へ掛ける。
「犯人の目星・・・ついていますよね?」
「・・・ああ。」
少し間をおいて、Hはそう言った。
その言葉に蓮華は数回頷いた。
「〜さんで間違いないです、よね?」
「ああ。蓮華くんには驚いたよ。まさか、そこまで辿り着いていたとはね。」
Hは感心したかのように言う。
「じゃあ、なんでそう思ったんだ?Cじゃないが、根拠や証拠がないと『警察』は動けないぞ。」
蓮華の言葉を信じていないのか、Hはそう問いかけた。
「はい。もちろんです。」
蓮華は、余裕の笑みを浮かべた。
すでに、そう聞かれることを予測していたのだ。
「〜さんは、〜だからAさん、Gさんを殺害することが可能です。Cさんを狙ったのも、おおよそそんな理由でしょう。」
Hはその完璧な推理に、息を呑んだ。
「これは・・・蓮華くん、本当に子供かい?」
「さあ、知りません。」
蓮華は少し意地悪な返事をした。
「Hさんは、このほかに気づいたことは?」
「おおよそだが。ここに秘密があると思う。」
Hは机の引き出しを漁ると、一枚の紙を取り出した。
それはこの屋敷の地図だった。
寸分の狂いなく、部屋の比、廊下の長さが正しく記されている。
それを見て、今度は蓮華が息を呑む番となった。
そして、Hは紙の一部を指差した。
「そこですか・・・。」
蓮華は、険しい表情をする。
「蓮華くん。」
考えていると、Hが声をかけた。
「なんですか!?」
考えていたせいか、大きな声が出る。
すぐに恋歌は小さな声で『すみません』と言った。
「ただの、俺の感、なんだが・・・これは本当に、夢なのか?」
蓮華の思考が一瞬停止した。
「どうしてですか?」
すぐに思考を再開し、蓮華は逆に問いかけた。
「感だからな・・・。具体的なことはわからない。」
ただ、とHは続けた。
「ここはあの世とこの世の境にある、そんな気がした。」
その言葉に、蓮華の体が一瞬震えた。
「・・・違います。」
焦りを隠そうとするが、顔が冷えていくのがわかる。
若干、声が震えた。
「蓮華くんは・・・一体、どの世界の人間なんだ?いや、幽霊かもしれないな。」
『そういう雰囲気がする。』と、H。
「さあ。」
どうにか今の話題から逃げようとするが、Hは畳み掛けた。
「蓮華くんは、どうして警察をやっているんだ?」
「・・・真相には近づかない方がいいですよ?」
立ちあがろうとしていたHは、再び椅子に腰を下ろした。
「真相を知ってしまったものを片付ける。そんな仕事も持っていますから。」
蓮華は、Hのことを見た。
Hは、喉から出かけていた言葉を飲み込む。
これ以上、近づいてはいけない。と、本能が言うからだ。
「・・・そうだな。近づいていいものがあるもんな。」
ぺこり、と頭を下げるH。
2人の間を、なんとも言えない空気が流れた。
「頑張ってください。」
蓮華は、なんともいえない感情のまま、部屋を出る。
急いでドアを閉めて、自分の部屋へ逃げ込んだ。
「さて、動くか・・・。」
蓮華がいなくなったのを確認すると、Hは地図が入っていた引き出しの一つ下の引き出しを開けた。
そこには、金色の鍵があった。
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真夜中・・・
「あら、おかしいわね。」
Fはほおに手を当ててそう言った。
戻ろう、と思ってもなかなか戻ることができないのだ。
今日、桜に声をかけられて確認のためにここにきたのだが・・・・戻ることができない。
わずかな焦りを感じ始めるが、まだあきらめないでいた。
「制限とか、あるのかしら・・・?」
次の瞬間。
だだだだっ
何かが駆けてきた。
慌てて後ろを振り返るが、暗くてよく見えない。
すると、急に目が冴えた。
見えたのは・・・包丁を構えた狼の面。
「!?」
慌てて駆け出そうとするも、遅かった。
キンっ
マネキンの肌と、刃物がぶつかる音が鳴り響いた。
その音は、あの世界の末端の陶器の魚が割れていく音と同じだった。
「・・・。」
徐々に、Fの意識は薄れていく。
痛みは感じなかった。
ただただ、感覚と意識だけがゆっくりと奪われていく・・・。
完全にその二つを奪われた次の瞬間。
Fの視界を、朝の光が包んでいた。
「お母さん、お母さん!もー!起きて!」
Fは一瞬、夢かと思った。
だが、すぐに全てを理解した。
目覚めがきた、と。
次回、人形屋敷編最終話『夜が明けたあとに』




