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稲荷神社で出会った、守護霊いなりに振り回されています!  作者: みりぐらむ
稲荷神社の守護霊、信じます!(序章)
3/32

来神祭は大波乱!?

普通の学校生活をつまらなく思っていた桜。

一週間前であった守護霊『いなり』に毎日、振り回される日々。


来神祭、と言う祭の手伝いをさせられる。

祭だ!やった!

と喜んだのも束の間。

影と戦うことになる。

すると、異変影というおかしな影が現れて・・・・

そして来神祭当日。

うぅ、待ち合わせの稲荷神社に来たはいいが、体が筋肉痛すぎて動かない・・・。

昨日の来神祭準備の疲労のせいだ・・・!

関節が錆び付いたかのように動きが悪い。

・・・病院案件じゃないよね!?

言い訳できないよ!!

そして、ポーチの中に入っている銃の重さが体に拍車をかけている。

「桜!!おはよ〜。」

めいおはよ!」

私は、錆び付いた体をどうにか振り向かせて手を振る。

「桜、今日はお祭りだね!」

「うん!楽しみ〜」

ぜんっぜん楽しみじゃない仕事はあるけどね☆

「そうそう!あと、2年の転校生!来るらしいよ!」

「ええ!?」

「あと、イケメンでさ〜。」

くぅっ・・・転校生が祭りに来るなら見とけばよかった・・・!

「イケメンくん見たいなぁ、どんなイケメンなんだろ・・・♡」

「はいはい、いいから行ってこい。」

目にハートが浮かんでいる迷を適当にいなして、追い払う。

「桜!」

「びっくりしたあ!!いなりくんいつの間に!?」

「イケメンの話のとこから。」

いなりくんは剣を持つ。

「それでは、裏世界にいこっか。準備はOK?」

「うん。」

私の声を聞くと、いなりくんは剣を地面へと突き刺した。

来るならこい!!

「「「「ヌァァァァ」」」」

・・・大群!

影が、真っ先にいなりくんに襲いかかる。

私は、銃を握って数発撃ってみる。

バン

影に当たると、影は消えた。

・・・倒せた!!

けど、すごく扱いにくい。

この弾、空気みたいにふわふわと揺らいで、どこ行くのかわからない!!

下手すりゃ、当たらない!!

「桜!危ない時は俺が助ける!」

いなりくんは剣を振り回し、影を順調に消していっている。

バン、バン

二発撃ったけど、どっちも当たってない!!

そして、私は狙って撃つ。

狙って撃つ。を繰り返して、順調に影を倒した。

すると、

ドッドーン

「!?」

「地鳴り!?」

急に、地面が揺れ出したのだ。

グラグラ、グラグラと。

「いや、裏世界では地震も地鳴りも起きないはず!」

「じゃあ何!?」

いなりくんは珍しく、険しい表情をしている。

「これは・・・。」

いなりくんの視線の方向を見ると、そこには赤い山のような・・・赤い影がいた。

さっきの地鳴りは、こいつの足音!!

「なっ何あれ!?」

「カクゥゥゥトリニキタァア」

『核取りにきた』!?

喋る影・・・。

色々と、おかしいよ!

その赤い影は、いなりくんに手を伸ばす。

核を取る気だ。

けれど、いなりくんはすごい速さで影の腕を切る。

腕は、地面に落ちる。

落ちた先にいた影が何体か潰される。

けど、いつものようにスパン!と言うふうには切れなかった。

まるで、剣が錆び付いたかのように。

「来たね、異変影。」

いなりくんは、

異変影いへんえい

とよんだその赤く、大きい影を見上げた。

「まさか、今日来るなんてね・・・。」

「異変影って・・・?」

「説明は後!桜はとりあえず普通の影に集中して!」

いなりくんは、冷静に指示をしてくれる。

けど、表情は相当焦っている。

赤い山と小さな狐。

どう見ても、いなりくんの方が不利。

・・・信じて、指示に従おう。

私は、銃で影を一体。二体と倒していった。

けど・・・おわんない!!

建物に隠れている影。

道路を彷徨う影。

家の庭を歩く影。

・・・どこ見ても影!暗く染まったこの村。

いつもは狭いように感じるのに、今日はとてつもなく広いような気がする。

銃をとにかく。とにかく打ちまくる。

いなりくんが心配だけど・・・振り向いている暇はない!!

どの影も、核を所持するいなりくんを狙っている。

絶対に行かせない!!

そして、倒しているうちに赤い山が近づいてきた。

・・・いや、自分が近づいている!!

うっかり、倒しながらこっちにきちゃったんだ!


ドサ


嫌な音がする。

・・・いなりくんは?

嫌な予感がする。

異変影の側を見るといなりくんが倒れている。

「いなりくん!!」

あちこち服が破れ、擦り傷がたくさんついている。

「桜・・・大丈夫だから。」

いなりくんは、へへッと笑うと血を拭った。

「大丈夫って言ってるけどさ。大丈夫じゃないでしょ?」

強気に振る舞っているだけだ。

本当は、ダメなんだ。

戦えない!!

「本当にいいの!」

異変影がこっちに寄ってきて腕を再び伸ばしてくる。

バン、バン

二発撃つ。

手応えはあるけど、全然あいつはダメージを喰らっていない!!

「無理、なんだよ。俺たちだけだったら。」

いなりくんはゆっくり立ち上がって異変影の腕を切ろうとした。

でも。

剣は貫通しなかった。

腕の中で固まっている。

「何これっ抜けない。」

いなりくんは大きく目を見開いて、さらに焦り始める。

「アアアア」

異変影が雄叫びを上げる。

表情はないはずなのに

・・・喜んでいる。

そう感じた。

異変影は、刀が抜けなくなっているのをいいことに腕を振り上げた。

すると、いなりくんが刀から手を離し損なってしまった。

・・・宙ぶらりん。

「いなりくん!!」

「・・・まずい。」

まずいどころじゃないよ!!

このまま、叩きつけられたら。

・・・死!!

すると、急に異変影の前に魔法陣が現れた。

中から、青白く光る球が出てくる。

その球は、異変影に追突した。

異変影は体を一瞬震わせ、反射的に腕からいなりくんを離してしまう。

「よし!」

いなりくんは、剣を逆手に構えると一気に異変影に突進した。

右足、左足を刺していく。

あえて、切りはしない。

宙ぶらりんになってしまうから。

そして、あの魔法陣は薄れて、消えた。

・・・なんだ?出した人は、味方なのか。敵なのか。

助けてくれたのは間違いない。

「桜!避けて!」

異変影が、バランスを崩して倒れ始めている。

急いで、倒れる方向から逃げる。


ドォォォオオオオオオン


今日で1番地面が揺れた。

異変影は、崩壊を始めた。

「助かった・・・・!」

いなりくんの方を見ると、座り込んでいる。

傷口は回復を始めている。

「よかった。」

私の方をいなりくんは振り向くと、満面に笑みを浮かべた。

「じゃ、残りの影倒そっか。」

「うん!」

_________________________

「はい、これ。」

砂浜の端っこにある大岩の影。

いなりくんと話すにはここが最適かな、っと思って。

そこで私がいなりくんに渡したのはラムネだ。

「いいの?」

「いいの!」

「ありがと。」

今日、銃の他にもポーチの中にはちょっとしたお金が入っていた。

いなりくんは嬉しそうに微笑むと、ラムネの蓋を取る。

「俺、ラムネ大好きなんだよね!」

「そう。ならよかった。」

なんだか、こっちまで嬉しい気持ちになってくる。

私は、自分の分のラムネの蓋を開ける。

お祭りでしか感じられない、このラムネの味。

「いなりくん、私もうちょっとだけお祭り見てくるね!」

「おけい!」

そして、私は立ち上がってお祭り会場に向かう。

海に近いから、すぐついた。

ワタアメ、りんご飴、焼きそば。

どれも美味しそ〜〜!

そういえば、転校生って・・・。

結局ずっと戦っていて見られなかったな。

あ!スーパーボールすくい!!

赤と黒のボール、かわいいな〜〜。

花柄のやつもある!!

そう思って財布に手を入れたことで気がついた。

・・・お金がもうない!!

そして、私は手ぶらで戻ってくる。

「何も買わなかったの?」

「うん。って、いなりくん後ろ・・・!」

いなりくんのうしろに白いモヤが張り付いていた。

「あ・・・!」

いなりくんはそういうとそのモヤに跪いた。

そのモヤは、どんどんと輪郭がはっきりとしてくる。

霊力は強まり、後ろで揺れる大きな7つのしっぽ。神々しく、勇ましい顔。

「お稲荷、さまですか?」

「いなり、顔を上げて良い。桜、お前がいなりの使いか。」

威厳があり、重厚な声が轟いた。

決して大きくはない声。

だけれども、オーラがすごい。

これが、神様。

霊力に押しつぶされそうになる。

「私の名前は朱雀のよい。俗に、お稲荷さまだ。」

少しだけ、雰囲気が柔らかくなる。

「私のことはいなりから聞いているな。」

「は、はい!」

「桜の願いはなんだ。叶えてやろう。」

「わ、私は!映画みたいな、アニメみたいなキラキラした学校生活を送りたいです!転校生も来て欲しいです!」

「ほう。随分と膨大な願いだな。」

き、嫌われてはないよね。初対面にしてはがっつきすぎたかも。

でも、嫌われたわけじゃないみたいだ。

「叶えてやろうとも。ただ、一つだけ条件がある。」

「な、なんでしょうか。」

「ここ最近、『天界てんかい』俗に天国で暴走が増えている。その原因となった、守護天使しゅごてんし)の裏切り者を見つけてもらいたい。」

「守護天使・・・?」

「守護天使ってのは、天界に生まれる影を回収し、牢屋に閉じ込める仕事の人!」

そういなりくんが教えてくれた。

「いいか、桜。」

「はい!いなりくんの守護霊として、がんばります!」

「良い、心掛けだ。」

お稲荷様はそう微笑むと、消えていった。

「今のが神様。今帰ってこられたみたいだ。」

「他の神社も、帰ってきたのかなぁ。」

「さぁ。今日24時間の内、どこかには帰ってこないといけないからね。」

「それより、お願いを叶えてもらえるんだって!」

「桜、条件のことを忘れてる??」

「忘れてなんかはいないけど、とにかく頑張る!」



いなりは、いつも通り『でもこの世界中と、冥界の中から暴走の原因を見つけなきゃいけないんだよ?』

と、皮肉を言おうとしたが、やめておいた。いなりはゴクゴクとラムネを飲む桜を見て思った。

(死なせてはいけない、)

と。



「んで、結局異変影って何?」

「異変影ってのは、恨みや憎しみから生まれる『影』とは違うくて、呪いから生まれるんだ。以上に強くて、攻撃がほぼ効かない。いまだに異変影に大打撃を与えられる人はほとんどいないんだけど・・・。」

「あの異変影を倒したのは一体・・・」

「まぁ、異変影自体本当、希少だからね。」

「どのくらい?」

「うーん、邪馬台国がどこにあるのかを示す何か、とかぐらい。」

「めっちゃレアじゃん!!」

「俺的にはこないで欲しいんだけどね・・・。倒せないから。」

「まぁ、何はともあれ。今日も自分頑張った!!」

桜はうーーーんと背伸びをした。

これから何が起こるのか。裏切りの守護天使とは何者なのか。

桜は楽しみでならなかった。






___この世には、死んだら世の波乱を巻き起こす存在が2つある。

一つは、冥界を司る全知全能の神、『冥神めいしん』。もう一つは、

霊巫女れいみこ』。稀に生まれる、膨大な霊力を持つ者だ。


桜は、今後どちらとも深く関わることとなる・・・。

⚠︎これはリメイク後です☆内容は変わってません!


3話を開いてくれてありがとうございます!

面白い、と思っていただけたらブクマ・評価をよろしくお願いします!

4話も読んでいただければ幸いです!

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