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不自然な新しさ

『純情』と、人形の名前が判明する。


自分たちの部屋がある、ということで移動すると、とても不自然で・・・!?


そして、誰かのの小さな秘密が明らかに・・・!

純情。

そう名乗った人形は、次の質問をする暇もなく止まってしまった。

「純情、か。どこが純情なんだよって話だな。」

先輩は腕を組む。

「一旦、俺たちは自分の部屋に行っていいのか?」

大工のDさんが言った。

「ま、見るだけみたほうがいいんじゃない?ご飯とかは後の問題としてさ!」

いなりくんは元気よく、二階へと駆け上がっていく。

私はとりあえず、一階のドアを見ることにした。

ドアには、札が貼っていて『A』や、『H』などと書いている。

純情は、『見ればわかる』と言っていたからおそらくこの階じゃない。

「上、かなぁ・・・?」

上を見上げる。

すると、私の肩をちょいちょいと触る感触がした。

「桜、ちゃん?だったよね。」

「は、はい・・・。」

そこを見ると、『バナナが好き』と言っていたEさん。

「二階、今みてきたんだけど桜のマークがあったから、多分そこだと思うよ!」

「ありがとうございます!」

学生。ということは、同世代なのかな・・・?

二階へ向かうと、いなりくんと先輩がいた。

狐のマークと、お花のマーク・・・??

「先輩、なんでお花なんですか?」

「俺の漢字。れんか、とも読むし『れんげ』とも読む。」

ということは、このお花は『蓮華れんげ』なのか。

「警戒は、解かないでよ!蓮華も桜も!」

「大丈夫だってば!」

「他人の心配より自分の心配をしたらどうだ?狐。」

「なんだと〜〜?」

と、軽い言い合いをしている2人。

・・・騒がしいな。

私の右隣が、先輩の部屋。

左隣が、Fさん。

「あら、お隣桜ちゃんなのね〜!」

「はい!」

「中学生?娘と年齢が近い気がするのよね〜。」

「はい!中学一年生です!」

マネキンに顔はないのに、笑っているような気がする。

「まあ、何はともあれよろしくね。でも、かなりリアルな夢ね・・・。夢の中にベッドがあるし。」

ほおに手を当てながら、部屋の中を見回すFさん。

私もドアを開け、みてみるとベッドが一つ。机が一つあった。

だいぶ質素な部屋だ。

というか・・・銃、今日は持ってない。

元々、神社に行く予定ではなかったし。

こんな風に巻き込まれて、戦いになったら・・・。

「やば。」

そう、小さく呟いた。

そして、ふと木でできた机を撫でてみる。

くすんだ、茶色をしている。

けど、たくさん埃をかぶっていて、手が当たった部分だけ素の色が見えてくる。

「元はこんな色だったのね・・・。」

ふと、ポケットを探るとティッシュが入っていた。

そして、思わず水道がないかを探してしまう。

そこで思い出した。

水は、外から汲んでくるはずだ。

とてっっっもなくめんどくさい!

水が出るのは『当たり前』じゃない。水がない国もある。

ってのを、社会の時間習ったけどここまで身近になると・・・・『当たり前』になっちゃうんだよね。

ハァ〜っとため息をつく。

すると、隣の部屋からくしゃみと咳の音が聞こえてきた。

えーと、右隣だから・・・先輩だ。

壁が薄いのか、よく音が聞こえる。

「せんぱーい!」

「佐倉さん??声、聞こえるんだ。」

「壁、薄そうですもんね!」

「かなり立派な屋敷だが・・・年季が感じられるな。」

皮肉のこもった声が聞こえてきて、思わず吹きそうになる。

「古い、ですよね・・・。」

せっかくいいお屋敷が廃れてしまっている。

「廃墟、なのかな・・・?」

ベッドにとりあえず腰をかける。


ボフッ


「うわっ!!」

柔らかい日差しが、これまた立派なホコリを照らしあげる。

「どうやって寝るんだよ〜〜!」

すると。


コンコンコン


「だあれ?」

「入っていーい?」

「いいけど別に・・・。」

いなりくんだ。

律儀に、ノックまでしちゃって。

「うわホコリ腐っ!」

「でしょうとも!」

いなりくんは、鼻をつまむ。

「それ口押さえなきゃ意味なくない?」

「雰囲気大事!」

「こんな時に・・・。」

一応、私たちは誘拐されている。

もしも見つけられなかったら・・・殺される。

でも、今回は今までとは違ってちょっと自信がある。

なんてったって、天下の警察が2人もいるんだから!

・・・でも。

やっぱり、何が起こるかわからないのがすごく怖い。

「いなりくんの部屋は?」

「ここと全く同じ。ホコリがすごかったよ・・・。」

やれやれ、といなりくんは首をすくめた。

狐耳が横にピーン、と突っ張る。

「で、なんでここまできたの?わざわざ。」

「探索。一緒に行動してもらおうかと思って。」

「先輩に手伝って貰えばいいじゃん。」

「蓮華なら・・・1人で行けるじゃん。」

「なにそれ?私が1人で行けないとでも?」

「うん。」

「行けますよ!」

「いや、何かあったら心配じゃん・・・。」

いなりくんは窓を開けて、ベランダに出る。

いなりくんは私の掛け布団を持つと、手慣れた手つきで手すりに掛けた。

その手すり・・・と言うかベランダが不自然にとても新しく見える。

・・・なんで?

これは、捜索に関係あるの?ないの?

それすらもわからない。

ヒントがあったら欲しいんだけどな〜。

「じゃ、いこ?」

いなりくんは、気づくと廊下に出てこちらを向いている。

閉まらないように、ドアを押さえてくれている。

「わかった!今行く!」

私は、廊下へ出る。

そして、階段の方へ歩いていると。

「桜!鍵は?」

「鍵?なにそれ!」

「これ!」

いなりくんは桜の札をペラりと、めくった。

その札の裏に、銀に光る『何か』があった。

私は慌てて戻る。

「なにこれ!?」

「桜も、思ったでしょ?」

いなりくんは再びドアを開けて、窓の外を指差す。

「ベランダ。」

「・・・新しいよね。」

すると、いなりくんはドアを閉めて鍵穴を指差す。

そこには、真っ茶色に錆びた鍵穴。

「鍵穴が、何・・・?」

「で、ここを見て。」

ドアを閉め、さっきと同じように札をめくる。

その『何か』とは、鍵だった。

しかも・・・・真新しい。

「おかしい、のはわかるんだけど・・・これ犯人探しに必要、かな?」

「真新しいもんなんて『ヒントです!』って言ってるようなものじゃん!」

いなりくんは得意げに話す。

私は、丸めたガムテープを取って、鍵を取る。


ガチャリ


施錠。

ちゃんと、ドアは開かなくなった。

「よく気づいたね・・・。」

「隅から隅まで探すのが探偵の使命!」

「探偵じゃないでしょいなりくんは!」

キセルを吸う真似をするいなりくん。

まっったく型に合っていない!

「じゃ、探してみる?」

「うん!桜!」

私たちは、階段を降り始めた。

「見えるだけでも・・・・広いね。」

「これ、全部行かなきゃダメ・・・?」

大広間の周りからは、五本の廊下が伸びていた。

「だって、探さなきゃ犯人見つからない!」

いなりくんはガッツポーズをする。

「はいはい・・・。」

筋肉痛は・・・・避けられないな。

「で、ここは大広間だよね?」

「うん。ご飯とか、ここで食べるのかな・・・・?」

すると。

廊下の中の一つからおいしそーーーな匂いが漂ってきた。

「何これ!いい匂い!」


ぐうきゅるるるるるる


いなりくんのお腹が大きくなる。

「何か、作ってるのかな?」

顔を赤らめながらそう言った。

「台所・・・?」

そして、いい匂いの方へ向かう。

ついにいい匂いの元の部屋を見つけた。

ドアを開く。

一気に空気と一緒に、美味しい匂いが流れ込んできた。

台所では、料理人見習いと言っていたGさんが料理を作っていた。

「おいしそっ!」

「君は・・・いなりくん、だっけ?」

「そそ!それにしてもおいしそうだね!」

「そこのお肉なら食べていいよ。あ、その辺はまだ生だからダメ。」

右手でおいしそうな炒め物を作りながら、左手で指示を飛ばすGさん。

『見習い』どころか、もうプロレベルだよ!

「すごいですね・・・。」

「ありがとう!桃ちゃんだっけ・・・?」

「桜です。私も食べていいですか?」

「ごめん!もちろんいいよ。」

そして、お皿の上のお肉を一枚お箸でとる。

・・・これだけでもうおいしそう!

「いただきます。」

おいしそうすぎる。

ごくん、と唾を飲み込む。

そして、口に入れる。


モグモグ


「おいしっ!」

柔らかいし、何より味がすごくいい!

お母さんには悪いけど、家のご飯毎日これでいい!

「ねえ、G。食材はどこから取ったの?」

「引き出し。冷蔵庫みたいになってたよ。」

Gさんは一旦手を止めて、引き出しを開ける。

中には氷がぎっしりと詰まっていて、お肉や野菜がたくさん入っていた。

隣の引き出しも開けてみると、やっぱりお肉や野菜。

「鮮度は最高だし、悪い感じもしないし・・・。設備とかは古そうなのに。」

Gさんはふと首を傾げる。

「純情の仕業だろうね。殺さず、生かさず。」

机の上にあった何枚かのステーキはいなりくんによって、平らげられてしまっていた。

「ありがとうございます!」

そして、私たちは台所から出た。

いなりくんは『食べ過ぎたー、』とお腹をさすっている。

「じゃ、片っ端からドア開けてく?」

「OK!」

そして、5本の廊下をとにかく歩いた。

トイレ。お風呂。屋上に続く階段。お人形がいっぱいある部屋もあった。

歩くたびにギシギシと鳴る床は、この屋敷の歴史を語っているように思えた。

人形の部屋は何個もあった。

ぬいぐるみの部屋。壊れた人形の部屋。藁人形の部屋、フランス人形の部屋。

どの部屋も、入ると数十の視線が突き刺さってくるように感じた。

とても、不気味。

そして、とにかく歩いて歩いて歩いた後。

みんなで大広間へ集まり、ご飯を食べる。

もちろん、Gさんが作ったものだ。

どれも、ほっぺたが落ちるほど美味しかった。

そして、最後のデザートで小さな騒動が起きる。

デザートはフルーツポンチ。

「わ!おいしそっ!」

「だね!おかわりないのが残念だ〜〜。」

「ごめん、こんなに食べてくれるとは思わなくって。」

「誰かにご飯を作ってもらんなんていつぶりかしら・・・。」

フルーツポンチを食べ終え、両手を合わせるFさん。

いなりくんもいつの間にか食べ終わって、お皿を台所へと運んでいる。

「あ、待って!」

いなりくんをGさんが止める。

「何?」

「水、出ないから庭に持っていって!」

「皿、たくさんあったし洗わなくてもよくないか?家じゃあるまいし。」

先輩は何故かフルーツポンチを食べずに、睨んでいる。

「先輩、食べないんですか?」

「そうだよ!めっちゃ美味しいよ!」

いなりくんは先輩のフルーツポンチを覗き込む。

ジュースにいなりくんの顔が映り込んだ。

「・・・なんだよ。」

「なんて言ったの?」

いなりくんは狐耳に手を添えて、『聞こえない』と言うポーズをする。

「苦手なんだよ!」

「何が!?」

「みかんだ!」

先輩の秘密。

それは・・・苦手なものが多すぎること。

それを今日、私は初めて知った。


こんにちは!みりぐらむです(^∇^)

今回、最後に先輩が大爆弾を落として行きましたね・・・。

そして、この屋敷はところどころがかなり新しいです!

皆さんは人形、好きですか?

私はぬいぐるみはともかく、夜のフランス人形とかは超怖いです・・・。

ちょっと話し過ぎました(^^;;

ここまで読んでくれている人挙手!!

感謝です!

一人一人の家に訪問してお礼を言いたいくらいです!!

面白い、と思っていただけたらブクマ・評価・感想いくらでも待ってます!

次話も読んでくれるとめっちゃ嬉しいです!

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