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私から見ると3人旅。みんなから見ると2人でデート!?

うるる・ウルフと出会った桜。

特に変わったことはなかった。

「学園祭って言ってもさぁ、俺たちは何を手伝うの??」

何を手伝うんだろうか・・。

___________________________________________________

着ぐるみ!?出店!?

荷が重すぎるよーー!!

でも、やるっきゃない!

うるるさん、ウルフさんと初めて会った日から数日。

私は部活中、部室の中で弾の箱の数を確認しながらあの日のことを思い出していた。

私は、あれから2人とほとんど出会っていなかった・・・なんてことはない!!

あれから毎日古民家づくし!!

先輩が言い出しっぺで

『小学生に気にされずに集まれる』

ってことで集合場所が神社から古民家になった。

いなりくんは文句を言ってた。

「え〜〜俺今まで動かなくてよかったのにさ、なんでそっちなんだよ〜」

いなりくんはぐだぐだ言っていたが、

「うるさい狐。お前は学校に来てただろ。」

という、蓮華先輩の一言で何も言い返せなくなった。

・・・まぁしょうがない。だって、神社からだと学校より民家の方が近いんだもの。

弾の箱の数がしっかりとあるのを確認して、よいしょっと立ち上がる。

そして、近くにある銃弾の箱を手に取る。

・・・それにしても。

数日経っても頭から離れない。

メモを量産することはないのに、授業が見に入ってこない。

その理由は・・・・あの表。

大きなモニターいっぱいに表示された、表。

先輩は・・・『没者リスト』と言っていた。

でも、あの顔。嘘をついていた。断言はできないかもしれないけど・・・

様子が違った。

だから、没者リストが本当なのかはわからない。

先輩が嘘をついた理由、そして

いなりくんがあんなに慌てて消した理由。

すごい速さだった。そして、すごい剣幕だった。

怒っているような、怖がってるような、悔しがってるような、焦ってるような。

簡単には表せない感情をいなりくんは持っていたんだと思う。

先輩は、何を隠してたんだろう・・・そして、いなりくんはどんな謎を抱えているんだろう・・・。

「佐倉さん!」

「は、はい。」

部室のドアからおずおずと顔を出す部長。

「な、なんですか?」

「銃弾、ちゃんとあった?この後2年生と一緒に射撃練習する予定だから。」

そして、部長さんは私の目をじーっとやけに見ている。

・・・気まずいんだが。

「ぶ、部長?どうしましたか?」

「佐倉さん、何か悩み事?」

「え?何が、ですか?」

部長は私が抱えている箱を指差す。

「だって、それお茶の箱だよ?銃弾は、これ!」

部長は、私の後ろにある箱を手に取る。

え?そんなわけ・・・

と思って中を確認してみると、水筒を忘れた人用にある、お茶の箱だった。

「珍しいな・・・って。だって、佐倉さん普段こんなミスしないでしょ?」

先輩は銃弾の箱を持ち上げる。

「後、佐倉さんブツブツ何か言っていたよ?」

「な、なんてですか?」

「『神社』とか、『殺し屋』とか、『嘘』とか。よくは聞こえなかったけどね。」

・・・気付かぬうちに口が勝手に喋っていたらしい。

部長は少し微笑むと言った。

「悩み事があるなら先生に言ってみたら?私も相談に乗るし。」

ありがたい・・・。

そう思っていたら部長が唐突に

「後、前授業中に『殺された!?』って言っていた1年、いたなぁ。」

「それって・・・・」

「資料室。もう使われていないところだと思うけど・・・。」

はい。それ私です。

ほおが熱くなるのを感じる。

きっと、それ心くんと初めて出会った時のだ・・・。

すると、ガラッと部室のドアが開く音がする。

「射撃部の部長いる??」

うっこの声は・・・

「あ、2年の天羽さん。」

部長さんがすごい勢いで振り返る。

先輩は部室の中に入ってくる。

・・・先輩だ!!今来ないでよ!!

あの話聞かれてたら・・・真っ先にお説教コースだ!!

しかし、先輩は予想を反して普通に部長に用事があったみたいだ。

「先生がお呼びですよ。確か、生徒会が・・・とか。」

「あ!そうそう。天羽さん、『覚えているので大丈夫です』って言っといてくれる??」

「はい。わかりました。」

よかった!!聞かれてないみたい!

っと私は思った。

しかし・・・

先輩は部室から出て行く時、小さな声で私に言ったのだ。

「どういうことか、後で説明お願いね。」

先輩はガラッとドアを閉めて去っていく。

さっきまでほてっていた体が保冷剤にあたったかのように冷えていく・・・。

「ねぇ、佐倉さんは好きじゃないの?」

「な、何がですか?」

「なんでしょう!」

先輩は珍しくお茶目にいった。

「蓮・・・天羽先輩、ですか?」

危ない、名前呼びをしてしまうところだった。

「正解!他の人には絶対内緒だけど、私、天羽さんのファンクラブに入ってるんだ〜」

ファ、ファンクラブ・・・令和に入ってから初めて聞いたかも・・・

メンバーシップとかしか聞いたことないからさ・・・。

「そ、そうなんですか。」

「佐倉さん、珍しいね。さっきのミスもそうだけど。」

「??」

「あのイケメン見て動じないの。」

「まぁ、男子には興味ないんで・・・。」

別の意味でならありありのアリだけど!!

「あ、話が逸れちゃったね。じゃ、体育館いこっか!」

・・・部長が先輩のこと好きってことはもう薄々気づいてたんだけどね。

__________________________________________________

場面は変わって古民家にて・・・

「学園祭って言ってもさぁ、俺たちは何を手伝うの??」

いなりくんがこまるを撫でている。

ウルフさんは珍しくゲーミングチェアに座っていなかった。

「出店の手伝い、とかなのか・・・?」

「うん。」

うるるさんはそう言うと、バッグから地図を取り出した。

「うちのクラスは2年B組ね。」

2年B組は・・・・教室と外ね。

「二個あるみたいだけど」

「外に出店。で、中でお化け屋敷。」

「ふぅん。お化け屋敷には狐を使う、ってとこか。」

「それがなんと使わないんだよ。」

てっきり使うと思ってた・・・。

お化け→幽霊→いなりくん

だからね。

「お化け屋敷の方に桜。で、出店での接客に蓮華。でいい?」

「俺は!?」

「雑用だ。」

気づくとドアからひょっこりとウルフさんが顔を見せていた。

「雑用ってなんだよ・・・」

「いなりには裏仕事でしょ。下手に表で物を運んで『ものが浮いてる!!』なんてなったら面倒だからね。」

いなりくんはソファーに顔から突っ込む。

「俺、雑用かよ・・・。」

それより・・・

「私がお化け屋敷って・・・何するんですか??」

「案内役だ。これを着てもらう。」

うっ嫌な予感が・・・・

うるるさんは悪い笑顔を浮かべながら引き出しから何かを取り出す。

「おーー幽霊って感じだね!」

いなりくんも顔をあげる。

それは・・・白い幽霊の着ぐるみだった。

いや、着ぐるみというか・・・・シーツにマーカーで顔を書いた、みたいなのだ。

「わ、私これ着るんですか・・・自信ないです・・・ていうか、転びそうです・・・」

「手伝うって言ったよね・・・」

うるるさんはずいっと私に顔を近づけてくる。

そう言われたら断れない・・・。

「どっちにせよ、桜さんに無理はさせるな。」

「無理強いはするつもりないよ〜」

いやあるだろ!!

「で?佐倉はやるのか?やらないのか?」

ウルフさんはもうすでにPCに向かい込んで何かをしていた。

「や、やります・・・。」

「よっし!決定!」

うるるさんは軽くガッツポーズをする。

「というか、今更なんだが俺たちって手伝っていいのか?学園祭。」

「いいんだとさ。自分の知り合いを巻き込んでも。」

珍しい学園祭だなっ怒られても知らないぞっ

「俺は・・・なんで出店で接客なんだ・・?」

多分それは先輩のイケメンさに女子たちが寄ってくるからだよ・・・。

先輩、なんか無敵みたいなとこあるからさ・・・。

「それはわからなくても大丈夫だと思うよ〜蓮華!」

いなりくんはさっきのお化け着ぐるみを着て遊んでいる。

「じゃ、明日予定ある?三人。」

「俺はない。」

「私も。」

「俺はいつも暇〜」

「「だろうね!!」」

私と先輩の声が重なる。

「西青葉駅集合ね!」

うるるさんは髪の毛を結んでいた髪飾りをとった。

艶々の黒髪がバサっと解ける。

「わ、わかった。」

その日はそこで解散した。

着ぐるみを着て歩く自信・・・ないよ!!

心の中で私はその言葉を叫んでいた。

___________________________________________________

「おかあさーん、明日西青葉行っていい?」

「だれとー?」

「いな・・・・仲良い先輩と!」

「ふーん、いいんじゃなーい気をつけなさいよー。」

よっしゃ!これでお母さんのお咎めはなしだ!

お父さんには別に・・・言わなくていっか!

「姉ちゃん、明日西青葉行くの??」

「そうよ。で?それが?」

「俺も行きたい。」

「・・・は?」

今なんてった・・・?

「だから、西青葉の店に俺も行きたいの!」

「なんで椿急に・・・・椿西青葉なんて興味ないって行ってたじゃない!」

「違うんだよ!」

椿はこそっと小さい声で話はじめた。

「父さんが姉ちゃんについて行っていい経験しろ、だってさ。俺だって本当は行きたくないんだよ!!」

「はぁ・・・?お父さんに言っとく。」

「よっしゃ!姉ちゃんさんきゅ!」

この様子を見ると、本当にお父さんに何か吹き込まれた見たい・・・。

自由にいろんなところ行っていいのはありがたいけどさ、椿を私について来させようとするのだけはちょっと嫌なんだよな・・・。

「おとうさーん?」

「椿といってこい。」

「いや、だから私は先輩と行くからさ、」

「いいじゃないか。椿が行くくらい。先輩にもいっておけ。」

「いや、だから・・・」

殺し屋と一緒にいるところとかさ、西青葉大学に行くこととかさ、蓮華先輩と旅とかさ、椿には見られたらダメなもんが大渋滞してるんだよ!!

「そこまでいうなら・・・・。椿楽しみにしていたのになぁ。」

いや多分それは椿がお父さんに断れなかっただけ!

「椿に謝っておけ。」

「はいはい。」

最後の方は適当に返事をする。

なーーんで私が椿に謝らないといけないかなぁ!!

そんなこんなで、私の旅は守られたのであった・・・・。

___________________________________________________

「おはようございます!先輩!いなりくん!」

「おはよう。」

「おっはよーー!桜!」

くっ先輩の私服が眩しい・・・。

イケメンすぎる・・・。

先輩はきっと何を着ても似合うんだろうな。

「ここから俺らはあの殺し屋に何をされるんだろうな・・・。」

「とにかく、警戒は解かない。」

「うるるさんは・・・」

「先にいっているそうだ。」

「それじゃ、行こう!!」

三人で駅まで歩いていく。

ちょっぴり寂れているが、立派な駅。

村一番の交通手段だ。

列車の切符を買って、列車へ乗り込む。

列車の中はまだ朝早いので空いていた。

「どこ座る??」

「狐。お前は立っておけ。座っていたら知らない人から潰されるぞ。」

「はいはーい!」

いなりくんは先輩の言葉を無視して私の横に座る。蓮華先輩もだ。

「狐。潰されたらどうする?お前は見えないんだぞ?」

「他の人が来たら立つもーん!」

全く、この2人はいつも平和に争ってるな。

『まもなく〜この列車は〜」

車内にアナウンスが鳴る。

そしてカタン、と車輪が動く音がして動き始める。

見慣れた街の景色が窓の外に流れ始める。

微かに先輩の肩が私に触れる。

・・・・ああ、始まった。

なんとなく、そんな気がした。

これから3人は西青葉へ足を踏み込む。

いなりはみんなから見えないはずなのに・・・

視線が集まるのはなぜ!?




毎日投稿一週間!我ながら感動・・・!!

題名は最後、列車に乗るところを書いてみました!!

学生が男女で列車に乗っているところを見たあなた!!もう1人、いるかもしれませんよ・・・


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